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六話 杖を買うお話 其の一

短めですが、其の一として投稿します。

アリスのパーティーに入り、パーティーの問題も解決した。

後はクエストを受けていけばいいだけのはずだが、俺は冒険者と呼べる格好をしていない上に、魔法を使うのに必要になってくる杖と呼ばれるものを持っていない。


こういうときにラノベの主人公は、たまたまポケットに入っていた現代のものがたまたま質屋で高く売れて良い武器を手に入れるだろう。


生憎、今の俺は無一文の権化と言ってもいいくらい何も持っていない。

                       

スリ対策のために貴重品は全てバックに入れるという日頃からの心がけがあだとなった。

良い心がけが不幸を招くとはなんたる皮肉。

いや、実際のところこの世界で現代のものが高く売れるとは限らない。

つまり、不幸には転ばずに幸せになる機会を手放したと言っても良いだろう。

だが、今はそんなことを気にしている暇などない。

今重要なのは杖をどうするかだ。


杖のないプリーストなど戦いの場では無価値に等しい(はず)

通常のパーティーならばとっくのとうにいらない子だ。

アリスはそんなことはしないにしろ、俺が杖を手に入れるまではギルドでお留守番まであり得る。


しかし、女の子だけに戦わせるというのは俺のプライドが許さない。


というわけでアリスに相談してみる。


「なあアリス、俺杖持ってないんだけどどうしたらいい?」


どのクエストにしようかと選んでいたアリスの元に行き、相談をする。


アリスはこちらを振り返り、少し考えた後に言葉を放つ。


「さっき私がクリアしたクエスト報酬のお金を使いましょうか」


なんとも意外な答えだった。


自分で稼げとでも言うのかと思った。


「いいのか?」


聞き間違いかと思い、念のため確認する。


「良いわよ。それにクエスト報酬のお金はパーティーみんなのものだもの」


あらためてアリスが女神だということ確認した。


いやほんとにいい子すぎませんかねアリスさん。


「ほんとにありがとう。アリスも困ったことがあったら遠慮なく言ってくれよ」


再度アリスに礼を言った。


「ありがとう。では、クエストを選ぶ前に武器屋に行きましょうか」


というわけで、俺とアリスは杖を買いに行くために武器屋へと向かった。

読んでくださりありがとうございました。

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