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【箱】詩

鼓動

作者: FRIDAY

 



 いつも決まったリズムで刻み続ける音

 止まることなく とくとくと 鳴り止まない音


 目を閉じて 耳を塞いで

 私がここに“生きている”という音


 世界中に数限りなく

 大きな音や、小さな音



 なのに



 どの音もみんなバラバラで

 音が重なることなく


 母からわかれた自分の音が

 ひとりぼっちなのが心細くて



 だからだろうか



 誰もが誰かを探しているのは


 自分と少しでも同じリズムを刻む

 そんな心音に会いたくて

 みんな誰かを探すのだろうか


 そっと耳を押し当てて

 静かに聴こえる震える音が

 私と同じでありますようにと


 確認したくて

 安心したくて


 祈るように

 聴いて



 きっと



 みんなずっと探している


 ひとりじゃないと、教えてくれる音

 一緒にいてくれる、そんな音



 重なる音を 探している



 

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