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第1夜


 今日私は、美しい水面に映る自分を見ながら海草の刺で作った櫛で金色の髪をとかしていました。ふと見上げると美しい月がありました。よくみると泣いているようでありました。

 私は聞きました。「月さんあなたはなぜ泣いているのでしょうか?世界はこんなにも輝いているのに。」

 月は答えました。「私は悲しいのです。ここは輝いてはいても、すべてが輝いているわけではないのですから。」月は悲しそうに微笑みました。月はそのまま水面をすべっていき、そしてやがて消えました。

 しかし、水面はそのまま美しく輝いていました。私はしばらく髪をとかしていましたが、やがて水面へと姿を消しました。海の底は輝くダイヤモンドのようにそしてなめらかな真珠の様に美しいけれど、先ほど見た水面に映っていた月よりも劣っているようでした。

 人魚は水の中で生まれるのではなく、浜に打ち上げられた桜貝の中から満月の夜に生まれるのです。生まれた人魚は皆美しく輝きそして、美しい声で歌うのです。


♪♫~

 私は人魚  月の下で生まれて出てきたの

 私は歌うの 私は月の下で歌うのよ

 私は幸せ  月に照らされて輝いているの

 la..la♪♫

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