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第9話〜捜索開始!

とりあえず俺達はすぐに階段を駆け下りて外に出てみたが、すでにそこにアイツはいなかった。


「くそっ!どこに行ったんだ!?」


「落ち着いて、キョーヤ!」


俺が走り出そうとするのをカゲリが止めて言った。


「今一番困ることはキョーヤが一人で行動することだよ!」


「そうですよ!もし恭也さんが一人で行動してしまったら私たちはニセモノとの区別もつけられなくなっちゃいますし、それにアイツが恭也さんを襲う可能性もあるんですから!」


…そうだな。

つい頭に血が上っちまった。


「…とりあえずここは手分けして探した方がいいと思う…」


「澪ちゃんの言う通りだな。その方が効率がいい。」 


「それじゃどういう風に分ける?」


「私キョーヤとがいい〜♪」


「私も恭也さんとがいいです。」


「…大空君とじゃなければそれでいい…」


「俺は女の子と一緒ならそれでいい。」


見事にバラバラだなオイ。

これじゃチームを決めるだけで相当時間かかりそうだな…


「あれ?恭也に大地じゃん。こんなとこで何してんの?」


ん?

この声は…


「おぉ、悠希じゃん!」 


…イグも一緒か……


「あれ?小織ちゃんも一緒なの?」


「…こんばんは、天野さん…」


「あ、こんばんは…じゃなくて、何でこんな時間にこんなところにみんな集まってるの!?何か面白いことやるなら私をちゃんと誘いなさいよ!!」


あぁもう!うるせぇ!

読者に飽きられるから簡単に説明するか。


「かくかくしかじか…ってわけだ。わかったか?」


「ふーん…面白そうじゃん。よし!私も手伝ってあげる!」


いや、決して面白くはないぞ!?


「とりあえず、…悠希さんでしたっけ?あのロボットのスイッチの場所なんですけど…」 


「首の後ろあたりにあるから…できるだけ本体に傷をつけないでスイッチを押して止めてね。」


いや本体に傷つけないでって難しくないか?

その前にお前らはあれをまた作り直すつもりなのか!?

少しは懲りろ!


「あぁ!もしかしてあんた達が噂のクローン姉妹!?」


「「クローンじゃなくて双子!!」」


…こいつらどんな噂流れてるんだ? 


「…ねぇ、早く探しに行った方がいいんじゃない?…」


「澪ちゃんの言うとおりだな。早くチームを作って探しに行こうぜ。」


そのチームを作るのが一番難しいんだがな…


「…とりあえず男二人は分かれた方がいいな。そっちの方が安全だと思うし。」


「っしゃあ!!女の子と一緒だ〜!!」


「…ってことで大地は悠希と組んでくれ。」


「…えっ!?」


そこまで落胆した顔見せんじゃねぇよ。


「いいか、大地。他の女子達はみんなお前と組むのを嫌がっている。だからお前のパートナーは悠希しかいないんだ。それに悠希にはお前の苦手なイグもついてるから下手に手出しできないだろ?」


「そんな!?せっかくのチャンスだったのに!!」


何のチャンスだ!?

仮に他の女子と行っても絶対に恋愛までは発展しないと思うぞ!?


「…で他のペアなんだが…」


「キョーヤと一緒がいい!!」


「私も!!」


問題はこの二人か…


「小織さんは誰と一緒がいいの?」


「……別に誰とでもいいけど…」


うーん…

どちらか片方だけの希望を聞き入れるともう片方がかわいそうだし…

それならいっそ…


「それじゃお前ら二人が一緒のチームな。」 


「「えぇー!?」」


「ってことはキョーヤはレイちゃんと組むってこと!?」 


「まぁそういうことになるな。」


「何でですか!?」


いや…

そこまで怒りながら言うことか?


「お前ら片方の意見を聞いてもう片方の意見を聞かないのは不平等だからな。それにお前らはチームワーク良さそうだしな。」


「「うぅ…」」


「ほら、わかったらさっさとニセモノを探しに行くぞ!」


「「はーい…」」


…少しかわいそうだったかな?まぁでもここでもめたら時間の無駄だしな。


「あ、そうだ!探しに行く前に皆さんにコレを渡しておきます。」


そう言ってヒカリがみんなに配ったのは変な形の腕時計とイヤホンのようなもの、それにメガネだった。 


「…何だコレ?」


「それでは説明します。この腕時計は『万能腕時計』という私たちの発明品です。…まだ制作途中なんですが、とりあえず必要最低限の機能はあるので配りました。」


「……必要最低限ってどんな機能が…?」


「まずこの腕時計には発信機が付いてるのでそれで互いの位置がわかるようになってます。」


ふーん…それは便利だな…


「そして無線で互いに会話も出来ます。その時はこのイヤホンを耳に付けといてください。」


「了解!…ところでイグの分はないの?」


いや必要ないだろ!?


「…と、とりあえず今使える機能はこれくらいです。他にライトの機能もあるんですが、それを使うと相手に位置がバレてしまうので…」


「確かにそれもそうだな。あ〜あ、暗闇で一緒に歩くなら他の女の子と一緒がよかったなぁ…」


まだ言ってんのかお前!?

いい加減諦めやがれ!


「……で、このメガネは…?」 


「このメガネは『暗視メガネ』って言って、名前の通り暗闇でもよく見えるメガネです。」


「レイちゃんのは特別にちゃんと度が入ってるから安心してね♪」


「……どうも………」


よし!これで準備万端だな?


「それじゃ、三手に分かれてアイツを捜すぞ!緋乃姉妹は西側、大地と悠希は東側、そして俺達は北側から捜す!この三カ所を調べ終わったら南側にみんなで一緒に行く!」


「リョーカイ♪」


「頑張ります!!」


「こうなったらここでアイツを捕まえてイメージアップしてやる!!」


「イグ、一緒に頑張ろうね!!」


「……わかった……」


「それじゃ各自頑張ってくれ!!」


そしてみんなはそれぞれ指示された場所へと向かっていった。


…よし、俺達も行くか!

読んでくださってありがとうございます。  今回サブタイトルを変更させていただきました。  まぁ、内容に変化は無いんですけどね。  次はいつ更新できるかわかりませんが出来るだけ早く更新したいとは思ってます。  思ってるだけですので遅くなっても勘弁してください。  それでは今回はこの辺で。

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