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第8話〜もう一人の恭也…暴走!?

更新遅れてすみません。

…う…うぅん……


目を開けるとそこには天井が見える。


…まぁ、当たり前っちゃ当たり前か。


「…気がついた…?」 


ふと視界に小織さんの顔が入ってきた。

…そうだ俺は確か実験台に使われて……


「あ、キョーヤ起きたの?ちょうど代理ロボ君(恭也バージョン)が出来たところだよ♪」

「あとは電源を入れるだけです。」


俺が起き上がると緋乃姉妹の近くに俺がもう一人いた。


「…いや、いくらなんでもソックリすぎじゃね?完璧に俺じゃねぇか、ソレ。」


「私凝り性だから♪」


そういう問題!?


「…そういえばカゲリさんったら神堂君が気絶している間に…」


「レイちゃん!?それは言っちゃダメだって!!キョ、キョーヤ!何でもないからね!?別に私は何もしてないからね!?」


…一体俺に何しやがったんだコイツ!?


「…まぁ、それは置いといて…恭也さん、早速代理ロボ君の電源を入れてくれませんか?」


「ヒカリ、ナイスフォロー!!」


いや、かなり気になるんですけど、


「いいから早く電源入れろよ恭也。話が進まないだろ。」


…あ、大地いたの?

すっかり忘れてたな。 

ま、あまり無駄な話を続けていると飽きてくるだろうし、さっさと電源いれるか。

…ん?飽きる?

ついそう口走ったが何でそんなこと言ったんだろう?

……ま、いっか。


「…にしても近くで見るとまたリアルすぎて不気味だな。」


「細部にまでこだわったからね♪」


「スイッチは首の後ろです。」


ヒカリに言われた所を見ると確かに首の後ろにボタンがあった。


「それじゃ押すぞ〜」


〈カチッ〉

〈ブウゥン〉


「…タダイマでーたヲヨミコンデイマス。シバラクオマチクダサイ。」


おぉ!!

本当に動いた!!


「ヤッタ〜!!」

「成功〜!!」

「…へぇ……」

「さっすがヒカリちゃんとカゲリちゃん!!」 


いや、まだ起動しただけでちゃんと代理として役立つかはわからないんけどな。


「…でーたノヨミコミガカンリョウシマシタ。でーた『きょうや』ヲキドウシマス。」


お、ついに動き出すのか。何かドキドキしてきた。


「……よぉ、オリジナルの俺。」


うぉぉっ!!

声まで俺と同じか!?

ビックリしたぁ!!


「ねぇねぇ、ワタシたちの名前わかる?」


「そのくらいわかるよ。カゲリにヒカリに小織さんだろ?あとついでに大地。」


「お前長年の友をついで扱いか!?」


「俺はお前を友と認めた覚えはない。」


…おいおい、ちょっと待てよ。


「いくら俺でもここまでひどいことは言わないぞ?」


「…確かに恭也さんはそんなこと言いませんね…」


何か俺的には嫌な予感が……


「なぁ、オリジナルの俺。ちょっとこっちに来てくれないか?」


「…何でだ?」


「いや、ちょっと親睦を深めようとな。」


…そのセリフはハンマーを隠しもって言うセリフじゃないな。


「お前もしかして…」


「バレる前に殺す!!」


〈ブンッ!!〉


うわっ!!

危ねぇ!!


「キョーヤ、大丈夫!?」


「あぁ、それよりコイツ、やっぱり壊れてるぞ!!」 


「俺は壊れてねぇよ。壊れてるのは俺の周りの連中の頭だ。」


うん。

それは正論だな。


「今恭也さんを殺そうとしたじゃないですか!!それのどこが壊れてないって言うんですか!?」


「本物を殺して本物になり変わろうとするのは造られた側としては当然の行動だろ?」


…まぁ俺にはロボットの思想はわからんがそれもそうだろうな。


「…とりあえずこのままだと本当に殺しちゃうかもしれないから電源切ったら?…」


「俺としては別にコイツが殺されてもいいけどな。」


オイコラ大地!!

何言ってんだテメェ!! 


「お前、それが友人に対して言う言葉か!?」


本当は友人だと思いたくはないが…


「だってお前がいなくなったら俺がモテモテになるチャンスがあるじゃないか!!」


そんなものは絶対にないと思うぞ? 


「…とりあえずバカは無視してコイツの電源切るか。」


「そんなことさせねぇよ。」


そう言うと(ニセモノ)は急に走りだした。

…ってそっちは窓なんですけど……


「うおらぁぁぁ!!」


〈パリーン〉


窓割って飛び降りたぁぁーー!?

ここ4階だぞ!?


「……これで壊れてくれたらいいんだけどね……」


「「いやぁぁぁ!!私たちの傑作品がぁぁ!!」」


俺達は急いで窓から下を覗き込んだ。

そこには壊れた本体が……



…あったら良かったんだけどね。


「…え?」×5


「ははは、どうだ?追ってこれるものなら追ってみろ!」


外にはなぜか無傷な(ニセモノ)が見上げていた。


「……普通こんな高さから落ちたらいくらロボットとはいえどこかは壊れない?……」


「カ…カゲリちゃん、一体どういう作り方をしたらあんなに丈夫にできるの!?」


「わ…私にもわからないよ!?別にこれといって特別な補強をしたってわけじゃないし!?」


…確かにありえない。

金属で出来てるんだから完全にバラバラになるってことはないにしろ、足とかの関節は外れてもおかしくないはずだ。


「………。」 


みんながこの事態に驚いている中、ただ一人、大地だけが冷静に考え込んでいた。


「…ねぇ、カゲリちゃん。」


「気安く呼ばないでってば!!」


「あのロボットって恭也と同じ知能をしてるんだよな?ってことはもしかして運動神経も恭也と同じだったりする?」


「え…?確かに恭也と同じように造ったはずだけど…」 


「…やっぱりか…だとしたらけっこう厄介かもな……」


…どうしたんだ大地のやつ?

いつになく真剣な顔してるけど…


「…一体どうしたんだ大地?」


「いや、あのロボットがお前と同じ運動神経を持っているなら止めるのも難しいと思ってな。」


…どういうことだ?

俺はそんなに強くはないぞ?


「いいか恭也。自覚が無いようだから言っておくがお前は確かに足も速くなければ力も無い。」 


やかましい!!

そのくらい自覚しとるわ!!


「問題なのはお前の『思考』『状況判断力』『反射神経』だ。」


…は?


「今の飛び降りを見たろ?あのロボットは飛び降りても大丈夫という確信を持って飛び降りた。落ちてる最中アイツは学校の壁や木の掴めそうな所を即座に判断して落下の衝撃を最小限に抑えたはずだ。」


「…つまり神堂君もあのロボットみたいなことを出来るってこと?…」 


「いや、あれはロボットの体(金属)だから出来たことで生身の人間がやると怪我は免れないだろうな。」


…そろそろツッコミさせてもらおうか……


「大地、お前はいつからそんな真面目キャラになった?」 


「俺は元々マジメだよ。ただあまりにマジメすぎて自分の気持ちに嘘をつけないだけさ。」


うざっ!!


「…へぇ〜、ダイチも意外とまともな一面持ってたんだ〜?」 


「やった!!カゲリちゃんが初めて名前呼んでくれたー!!」


「まぁ、大地さんもただのバカじゃなかったみたいですね。」


「ヒカリちゃんも!?」


「…じゃ名前呼ぶくらいは認めてあげる…」


「うおぉぉぉ!!俺はもう死んでもいい!!」


…おい、盛り上がってるのもいいが何か忘れてるだろ?


「早く(ニセモノ)を止めないとアイツが他のヤツらに何か問題起こしたら…」 


「あ、それはないから安心してキョーヤ♪」


…へ?


「恭也さん、今はもうみんな帰ってる時間帯ですから。」


………へ?


「……気づいてなかったの?…もう8時は過ぎてるよ…」


ええぇぇぇ!?

俺そんなに気絶してたの!?


「とりあえずこれで安心してアイツを捕まえることが出来るだろ?」


「…そうだな。それじゃ行くぞ!!」


「リョーカイ!!」


「はい!!」


「…わかった…」 


「よし!!任せとけ!!」




…こうして俺達とアイツとの『鬼ごっこ』が始まった。

呼んでくださってありがとうございます。  …今回予想以上に更新が遅れてしまいました。  よく考えてみたらこの先しばらくは忙しくなりそうなので更新はスローペースになるかもしれません。  でもまぁ出来るだけ早めに更新出来るように頑張りたいとは思います。  とりあえず今回はこの辺で。  ありがとうございました。

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