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【番外編】〜クレイジー☆クエスト

番外編ってことなので、何でもアリです。

 




ヒカリ:

「…ついにこの時が来ましたね!」


カゲリ:

「人々に恐怖を与える魔王…今こそヤツらを倒す時!」


恭也:

「…俺たちが協力し合えば、魔王なんか……」


カゲリ:

「ストーップ!キョーヤ、棒読みはダメだって!」




…お前らのテンションにはついていけねぇよ。


いきなり学校に連れてこられたと思ったら、台本なんか渡されて…


今回は何をする気なんだよ?




澪:

「……説明がないと、話の流れがわからないんじゃ…」


カゲリ:

「それもそっか。前にゲーム造ろうとしたの覚えてる?」




ああ、そういえばそんな話し合いしたっけ。


…そういえば、このメンバーってその時に話してたパーティーじゃ?


もしかして……




カゲリ:

「せっかくだから思い切ってやっちゃおうって事なの♪」




やっぱり!?


イヤな予感って当たるモノなんだな…




澪:

「……だからこんな変な格好にさせられてるの…?」


カゲリ:

「衣装に文句言わない!」




…衣装については想像に任せる。


ここで紹介しちゃうと、他のヤツらが出てきた時にもいちいち紹介しなくちゃいけなくなるからな。


とりあえず、似合ってるとだけ言っておこう。




…あ、ちなみにパーティーの職業は…



俺⇒剣士


カゲリ⇒勇者


ヒカリ⇒白魔導士


澪⇒黒魔導士



…だ。



覚えてないと思うから一応な。




恭也:

「…ところで、まさかとは思うが魔王達は……?」


カゲリ:

「すでに校内に待機中♪」




…超イヤな予感。


てか、赤樹や先生方もいるの?


番外編だからって何でもありだと思うなよ?






澪:

「……恭也君…」


恭也:

「…ん?」



《ボッ!》



澪:

「……ほら、火が出た…」


カゲリ:

「そりゃ魔導士だもん♪魔法くらい使えなきゃね♪」




……………。



…もう何でもありでいいや。




カゲリ:

「それじゃ早速レッツゴー♪」




…まさかゲームみたいに死ぬような目に会わないよな?









〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



【校内・廊下】



カゲリ:

「最初はやっぱり雑魚モンスターを倒しまくってレベルアップしなくちゃね?」




モンスターって……


学校にそんなの出るわけ…




モンスター(?):

「グワァァオ!」


カゲリ:

「出たぁ!」


恭也:

「これがモンスター!?見た目は普通の人間なんだけど!?」


澪:

「……この人って確か同じクラスの人じゃ…」


カゲリ:

「気にしない気にしない♪」


モンスター(?):

「ギャァァァァ!!」




容赦ねぇな!?


いや、剣を使わないで殴ってるだけいいか。



…いいのか?




カゲリ:

「ほら、みんなも経験値上げないと魔王に勝てないよ?」


ヒカリ:

「わ、私は補佐に徹するので…」


澪:

「……私も…」


恭也:

「…そもそも、レベルアップとかあるのか?」


カゲリ:

「…さぁ?」




知らないで倒してたのか!?


実際はレベルアップとか無いんじゃないか!?




カゲリ:

「と、とりあえず!雑魚はなるべく無視するようにして先に進もう!」


恭也:

「…賛成。」


ヒカリ:

「でも…どこに行けばいいんですか?」


カゲリ:

「…さ、さぁ?」




わからないで進もうとしてたのかよ!?




澪:

「……魔王がいるとしたら、校長室か屋上じゃない…?」


ヒカリ:

「校長室って確か開かないんじゃ…?」


カゲリ:

「それなら屋上!?早速屋上に…!」


???:

「…半分正解かな。」 




この声は…!




カゲリ:

「だ、誰!?」


???:

「ふふふ、謎の情報屋参上!!」


カゲリ:

「あ、スイレンか。」


スイレン:

「えぇ!?何で分かったの!?」




バカかお前は?


フード付きのマントで顔は隠してるけど、情報屋って言った時点でお前しかいないだろ。




澪:

「……つまんない…どうせなら私たちみたいにもっと目立つ服装にしたらいいのに…私の服と同じの着てみる?…似合うかもよ…?」


スイレン:

「そんな服着るわけないじゃん!そういう服は暗い人が着るから似合うんだって!」


澪:

「……暗い…?」


スイレン:

「あ…いや、ゴメン!何でもない!」


澪:

「……大丈夫…カレンちゃんなら暗いキャラもできる…」


スイレン:

「ボクはカレンじゃないって!あんなの二度とやるもんか!」


恭也:

「…そこの二人、関係ない話は後にして早く先に進まないか?」




このままじゃ魔王の所にたどり着く頃には、魔王が帰っちゃってる可能性も出てくるぞ?


ゲーム風ってだけで、実際はゲームじゃないんだから。


…なぜか魔法は使えてるけど。




スイレン:

「こ、こほん!えっと、確かに魔王たちは屋上にいるよ。でも、そこに行くためには4つのカギが必要なんだ。」




…ムダに手間かけやがって!


すんなり行かせろ!




澪:

「……カギは中ボスが持ってるとか…?」


カゲリ:

「え〜、めんどくさ〜い。ピッキングした方が早くない?」


スイレン:

「ダメだって!ちゃんと正々堂々…」


ヒカリ:

「合い鍵を造る機械があるんですけど…?」


スイレン:

「だからダメだってば!人の話聞いてる!?」




…バズーカ的なモノでぶち壊すってのもダメ?




スイレン:

「…とりあえず、カギは『二階廊下』と『職員室』と『体育館』と『1−B教室』にあるからね。それでは、さらば!!」




【スイレンは逃げ出した。】




…これ以上変なこと言われる前に逃げたな?


アイツもう出てこないのかな…?


まぁ、どうでもいいけど。




恭也:

「場所が分かったのはいいんだけど、どこから行く?」


ヒカリ:

「ここから一番近いのは『二階廊下』ですけど…」


カゲリ:

「『体育館』って一階からしか行けないんでしょ?だったらそっちを先に行った方がいいんじゃない?」


澪:

「……『体育館』って千秋君がいるんじゃないの…?」


恭也:

「…その可能性は高いな。」




中ボスでは千秋が一番強いよな…


『体育館』は最後に行った方がよさそうだな。




ヒカリ:

「だとしたら、とりあえず『体育館』以外の場所を順番に回ってみましょうか。」


恭也:

「そうだな。」




…他の場所に千秋がいたら危ないけどな。









〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


【二階廊下】



《ドドドドド…!》



場面が変わっていきなりなんですけど…



…もはやピンチです!




ヒカリ:

「キャァァァァ!!?」


カゲリ:

「ちょっ…ちょっと!!何なのコレ〜!?」


恭也:

「考えるのは後だ!とりあえず逃げるぞ!」




二階に上ってすぐ、あんなのに会うとは思わなかった…!


現実世界じゃあり得ない生き物…


ドラゴンと白い大蛇が廊下を散歩していた…!



当然、そんなのを見たら叫び声をあげるしかないわけで…


当然、その声でアイツらが反応して…


そして、当然俺たちは逃げ出すことにした!




澪:

「……カギってあの子らが持ってるんじゃないの…?」


恭也:

「あんなヤツらに勝てるか!絶対に千秋より厄介だ!」




まさかあんなのもいるなんて…


番外編って怖ぇ……




ヒカリ:

「れ、澪さんは怖くないんですか!?」


澪:

「……だって、アレってイグとミョージンが大きくなってるだけでしょ…?」


恭也:

「イグとミョージン!?アレが!?」




完全にモンスターだって!


巨大化したらあんなのになるのか…


緋乃姉妹が『巨大化する薬』みたいなのを造らなきゃいいけど…




カゲリ:

「ミョージンってレイのペットでしょ!?何とかしてよ〜!」


澪:

「……ミョージン、待て…」




《ピタッ!》




恭也:

「止まった!?」


澪:

「……ミョージンはいい子だもん…」




…敵の言うことを聞くボスって……




澪:

「……ミョージン、イグを押さえて…」


恭也:

「おお…!イグに巻きついて…」




へぇ…ミョージンの方が強いのか?


…悠希に聞かれたらうるさそうだな。




澪:

「……カギ…持ってたらちょうだい…」


恭也:

「…コイツらカギ持ってるのか?持つ場所がないような気が…」


カゲリ:

「あ、口から出てきた。」




そうきたか!?


いや、実際それしかないけど!




澪:

「……まず1個…」




…戦闘なしでGET。







〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


【職員室】



…………。


…まさかねぇ…… 




ジョームズ:

「HAHAHA!ヨクきましたネ!」


小松:

「教頭〜、来たみたいですよ♪」


教頭:

「はぁ…何で私までこんな事を…」




この三人が出てくるとは…


俺の予想では佐村先生が出てくると思ったんだけどな… 




澪:

「……すぐに決着つきそう…」


ジョームズ:

「ソウはいきませン!あなたタチはここデ…」


カゲリ:

「ていっ!」


ジョームズ:

「GYAAAAAA!?」




弱っ!?


カゲリのパンチ一発で終わりかよ!?




カゲリ:

「さぁ!次に死にたいのはどっち!?」




いや、ジョームズ先生は死んでないからな?


勝手に殺すな。




小松:

「教頭、譲ります♪」


教頭:

「譲らないでくださいよ!私が生徒を傷つけるわけ…」


ヒカリ:

「それじゃあ、ここは平和的にジャンケンで勝負しませんか?」


教頭:

「あ、それはいいですね。」




…いいの?


戦闘が一切ない気が…


魔法どころか、剣すら使ってないよな…




カゲリ&教頭:

『ジャンケン…!』




…人数から考えて、明らかにこっちが有利なんじゃないのか?


…ま、いいさ。


早くカギを手に入れて次に行こう。






【カギ(二つ目)を手に入れた!】









〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


【1−B教室】



大地:

「やっと来たな!カギは渡さんぞ!」


恭也:

「…正直、この教室って時点で気づいてたけど、まさか本当にお前が出てくるとは…」


澪:

「……雑魚モンスター役じゃなかったの…?」


大地:

「…人数不足だからって昇格した。」




情けないヤツ…




カゲリ:

「大地が相手なら楽勝でしょ♪」


ヒカリ:

「え!?倒しちゃうんですか!?ここはまた平和的に…!」


大地:

「心配無用!なぜなら俺には仲間がいるからな!」




…お前一人じゃ役に立たないって自覚してたのか?


てか、仲間って……









KYO-YA:

『今までの恨み!今こそ晴らしてくれるわ!』


カゲリ:

「げっ!?KYO-YA!?」


ヒカリ:

「しかもロボットの体じゃないですか!?」




確実に大地より厄介だろ!?


どっちかと言うと、コイツがメインじゃね!?




KYO-YA:

『フフフ…!覚悟はいいか?』


澪:

「……私たち、恨まれるような事してないよ…?」


KYO-YA:

『散々したわ!勝手に顔を変えたり、声を変えたり…!』


恭也:

「俺はそんな事やってないぞ?」


KYO-YA:

『お前はついで。』




ついで!?


そんな理由で攻撃されても納得できるわけないだろ!?




ヒカリ:

「…KYO-YA、それってもしかして以前と同じ体ですか?」


KYO-YA:

『ん?多分そうじゃないか?痛みも感じないし。』


ヒカリ:

「そうですか…澪さん、雷の魔法って出せますか?」


澪:

「……やってみる…」


KYO-YA:

『…!?ちょっ、ちょっと待て!?』




そういえば、その体って以前緋乃姉妹の発電装置で壊れたよな…


ってことは電気を受けると…?




澪:

「……サンダー…」



《バリバリバリ!》



KYO-YA:

『ぐあぁぁぁぁ!!!?』


大地:

「KYO-YA!?」



《バチバチ…》


《ボンッ!》



大地:

「KYO-YAー!」




…弱点がわかるとあっけないな。


しかも、今回は魔法ありだし。



さて、残るは… 




大地:

「こ、こうなったら俺が相手だ!」


恭也:

「…お前、全部KYO-YAに任せる気だったろ?」


大地:

「!?そ、そんなことは…!」




わかりやすいんだよ。


そもそも、お前が俺たちに勝てるわけないし。




大地:

「えぇい!KYO-YAのカタキ!」


恭也:

「オイ!?なぜ俺に攻撃する!?アイツを倒したのは澪だろ!?」


大地:

「俺には女の子を傷つけることなんて…!」




…あぁ、はいはい。


それなら仮に俺を倒したところで、他のヤツを倒せないだろ。




恭也:

「…もういいよ。とりあえず、お前はもう消えろ。」


大地:

「え…?ギャァァァァァァァァァァ!!?」




言っておくけど、そんなにヒドいことはしてないからな?


一応友人だからな。


5、6発くらい顔面を殴っただけさ。




ヒカリ:

「…少しヒドすぎませんか?」




少しくらいならいいだろ。


日頃のストレス解消ってことにしてくれ。






【三つ目GET!!】






〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


【体育館】



千秋:

「…やっと来たッスね!」


佐村:

「遅かったではないか!」




…なぜお前らが組んでいる?


剣士つながりか?


とりあえず一番厄介なボスだよな…




カゲリ:

「キョーヤ…チアキは私に任せてくれない?」


恭也:

「…え?」




喜んで譲るけど?


千秋の戦ってる所って見たことないけど、赤樹の弟子ってことは強いんだろ?


だったら俺は戦いたくないし。




カゲリ:

「キョーヤはセンセーの方をお願い。」




あ、結局は戦わなきゃいけないのか。


でも千秋よりは(多分)マシか。




恭也:

「わかった。とりあえず負けないように頑張るよ。」




…てか、これってやっぱり真剣で戦うのかな?


斬られたらケガじゃ済まないような…


避けることに専念するか。






佐村:

「…お主と戦うのは初めてであったな?」


恭也:

「俺は平和主義者なんで、あまり戦いたくないんですけどね。」


佐村:

「何を言う!武士には戦わねばならん時があるのだぞ!」




…俺は武士じゃないんで。






カゲリ:

「チアキ!学年レクの時に負けた恨み、ここで晴らしてやる!」


千秋:

「望む所ッスよ!返り討ちにしてやるッス!」






澪:

「……私たちって見学してるだけでいいのかな…?」


ヒカリ:

「…いいんじゃないですか?」 






============


【恭也vs佐村】



佐村:

「メーン!!」


恭也:

「うぉっ!?」


佐村:

「ぬっ!?今の攻撃を避けるとは…さすが赤樹と対等に戦っただけはあるな!」




多分、もう一回戦ったら負けると思うけどね。




恭也:

「斬られるわけにはいきませんからね。そりゃ必死で避けるに決まってるじゃないですか。」


佐村:

「なるほど。だが、この剣は斬れないような作りになっている。安心して受けるがいい!」




へぇ、さすがにそこまでリアルじゃないのか。


…だからと言って攻撃は受けたくないけど。




恭也:

「それって俺が攻撃してもケガはさせないってことですよね?なら、こっちも本気でいきますよ!」




さすがに斬るのは罪悪感があったから今まで剣を使わなかったけど、ここからは対等に戦えそうだな。






佐村:

「それは困る!」




…は?




佐村:

「お主のような強者に本気を出されては、拙者が勝てるわけがなかろう!」




…………。



…ならどうしろと?


手加減しろと?


俺に負けろと?


そんなことを俺が了承すると?



…………。




恭也:

「…ふざけんなぁ!!」


佐村:

「ぐはぁっ!!?」




そんなの了承するわけないだろうが!!




ヒカリ:

「わ〜♪キレイに胴が決まりましたね♪」


澪:

「……一本…」




ツッコミしながらだからな。


この時の攻撃力を甘く見るなよ!




佐村:

「無…無念……」






【恭也勝利!】






============


【カゲリvs千秋】


《カゲリ視点》



カゲリ:

「てぇいっ!」


千秋:

「遅いッス!」



《バシッ!》



カゲリ:

「痛っ…!!このっ!」



《ブンッ!》



千秋:

「そんなに遅い攻撃じゃ当たらないッスよ!」



《ビシッ!》



カゲリ:

「うっ!?くそ…!」




…やっぱり強い!


技の威力は高くは無いんだけど、スピードが速すぎて…


竹刀だからいいけど、もし本当の戦闘だったら危ない所だよね…




千秋:

「千秋は兄貴のように攻撃力が高くないッスからね。身軽さを生かした戦いしかできないんスよ。」




それが厄介…


こっちの攻撃は当たらないし、例え威力が低くても何回も食らえば当然ダメージは大きくなる。


一体どうしたら…?




千秋:

「諦めたらどうッスか?千秋には絶対に勝てないッスよ。」


カゲリ:

「そんなの…やってみなきゃわからないでしょ?」




かと言って、普通に戦っても勝てそうにないし……


こうなったら…!






《ゴソゴソ…》



千秋:

「…?何してるんスか?」


カゲリ:

「あった♪食らえぇぇぇ!」



《バァンッ!》



千秋:

「うわぁっ!?け、拳銃!?卑怯じゃないッスか!?てか当たったらどうするつもりだったんスか!」


カゲリ:

「大丈夫。当たっても子供になるだけ♪」


千秋:

「何スかそれ!?非現実的じゃないッスか!」




そこにツッコんだらダメじゃないの?


今回の話自体が一番非現実的なんだし。




千秋:

「だいたい、飛び道具なんて卑怯じゃないッスか!」


カゲリ:

「だって、よく考えたら剣で戦うのってそっちが有利じゃないの?私はこんな剣なんか使ったことないし。」


千秋:

「うっ…!」


カゲリ:

「だからハンデとして。いいでしょ?」



《バァンッ!》



千秋:

「あぶっ…!?ちょっ…!?まだいいって言ってないッスよ!?」


カゲリ:

「気にしない気にしない♪あ、ちなみにもし子供になっても、元に戻す薬が無いからしばらくそのままね?」


千秋:

「さ、最悪じゃないッスか!」


カゲリ:

「ほらほら♪スピードに自信があるんでしょ?いつまで避けきれるかな〜?」



《バァンッ!》

《バァンッ!》



千秋:

「くっ…!でも弾は無限じゃないんスから、いずれは…!」


カゲリ:

「当たらないなぁ…じゃ次コレいっとくか。」



《ゴソゴソ…》



千秋:

「こ、今度は何スか…?」


カゲリ:

「ジャーン♪さっきの銃のガトリングバージョン!これなら避けれないでしょ!!」


千秋:

「何のためにそんなモノ造ってるんスか!?てか、どこからそんなの…」



《ガガガガガガ…!!》



千秋:

「ギャァァァ!!!?ちょっ、ストップ!こんなの避けきれないッスよ!!」


カゲリ:

「え〜?聞こえないよ〜?」


千秋:

「も、もう千秋の負けでいいッスから!だから早く止めてくれッス!!」




よし!

なんとか勝てた!


…少し(?)卑怯だったけどね。 






【カゲリ勝利!】

【すべてのカギをGET!】




〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



ヒカリ:

「これで屋上に行けますね。」


カゲリ:

「いよいよ魔王か…」


恭也:

「…初期状態と何も変わってないのに魔王と対戦かよ。」


澪:

「……しかも最強の4人と…」




そうなんだよな…


今までのヤツらより遥かに強いのが4人も出てくるんだもんな…


勝てる気がしねぇ…!




カゲリ:

「みんな!覚悟はいい!?いざ屋上へ!」




…危なくなったら逃げてもいいですか?






〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


【屋上】



悠希:

「よく来たわね!勇者たちよ!」


加賀:

「さぁ、大人しく私の実験体になりなさい!」


黒城:

「…違うだろ。消すんだよ。」


赤樹:

「…………。」




…なんか、もう逃げたいんだけど?


やっぱりこの4人と戦うの怖いよ!




カゲリ:

「魔王!アンタたちもここで終わりよ!」


悠希:

「ふん!終わるのはそっちの方よ!食らえ!」




…え?

もしかしてもう戦い始まってる?




【悠希の攻撃!】

【カゲリは避けた!】




カゲリ:

「甘い!」


悠希:

「甘いのはそっちの方よ!」


加賀:

「そうそう、周りにも気を配らないとね♪」


カゲリ:

「…え?」




【加賀の薬品攻撃!】




カゲリ:

「キャァァァァ!!!?」


澪:

「……ウインド…」




【澪は風の呪文を唱えた】

【薬品が風に流される…】



《ドォーン!!》



黒城:

「うぉっ!?危ないじゃねぇか!」


加賀:

「私のせいじゃないわよ!」




……魔王同士は仲悪いな。


同士討ちしてくれないかな?




悠希:

「う〜ん…長期戦になると自滅する可能性もあるわね。こうなったらあの技を使ってやるわ!」


恭也:

「おい!?まさかもう必殺技を使う気か!?」


悠希:

「文句は受け付けないわよ!」




【悠希は呪文を唱え始めた】




…何をする気だ?




悠希:

「出でよ!我が僕!」



【悠希はイグを召喚した】




何ぃ!?

また巨大イグ登場!?




…でも、こんなところで召喚したら……






悠希:

「キャァァァァ!!!?」



【悠希はイグに踏みつぶされた】



…やっぱりか。

こんな狭い所じゃ自分も危ないってわからないかなぁ?


まぁ、とりあえず一人目っと。






澪:

「……加賀先生って、やっぱり爆薬持ってたんですね…」


加賀:

「当然じゃない。」


澪:

「……それって引火したらどうなるんですか…?」


加賀:

「…え!?」


澪:

「……ファイア…」




【澪は火の呪文を唱えた!】



加賀:

「ちょっ…!?イヤァァァァァァァ!!!」




【炎は薬品に引火し、大爆発を引き起こす】




…ん?


大爆発…?


それってもしかして俺たちも…!?




《ドゴォーーーーーーーン!!!!!》










………………。


…あれ?


生きてる…?




ヒカリ:

「…ふぅ、何とかシールドが間に合ったようですね。」




あ、ヒカリの魔法のおかげか。


危ない所だった…!




カゲリ:

「ちょっと!もう少しで私たちまで吹っ飛ぶ所だったじゃん!」


澪:

「……ごめん…」 


恭也:

「まぁまぁ、とりあえずこれで全員倒したんだから。」


ヒカリ:

「そうですよ。これですべてが終わ……」


???:

「…まだ終わってねぇぞ!」




…え?




???:

「食らえ!!」



《バキッ!》



ヒカリ:

「キャア!?」


澪:

「……ヒカリさん…シールドの中だから大丈夫…」


ヒカリ:

「…あ。そ、そうでしたね。」


恭也:

「今のってもしかして…チョークか?」




だとしたら黒城!?


アイツ、何でまだ動けるんだよ!?




黒城:

「防御か…。」


カゲリ:

「どう!これでそっちの攻撃は…」


???:

「…うぜぇ。」




な…!?

今の声…!

まさか赤樹も…!?




《パリィーン!!》




ヒカリ:

「キャア!?」


カゲリ:

「シ、シールドが!?」


赤樹:

「…もろいな。次はお前らだ!」




くっ…!


黒城と赤樹か…!


コイツらに弱点なんかあるのか…!?






黒城:

「…あ?お前も生きてたのか?とりあえずそれは俺の的なんだから邪魔するな。」


赤樹:

「…うぜぇな。本来ならテメェから消してもいいんだぞ?お情けで生かされてる身で、俺に指図してんじゃねぇ!」




…あれ?


そういえばこの2人って仲悪いんだっけ?




黒城:

「…お情け?面白いことを言うヤツだな。お前が俺より上だとでも?」


赤樹:

「あの時の俺と一緒にするなよ…!今度こそテメェを殺す!」


黒城:

「…あぁ、そういえばお前は俺に恨みがあるんだっけ。だから機嫌が悪かったのか… 身に覚えはないが、売られたケンカは買うぞ?」


赤樹:

「上等だ!!」









…………。


…え〜と……


なんか、勝手にバトルが始まっちゃったんだけど…




恭也:

「…これってどうするべき?」


カゲリ:

「このままやらせた方がいいんじゃない?倒す手間が省けるし。」


澪:

「……むしろ、もう終わりでいいと思う…」


ヒカリ:

「どっちが勝っても、魔王なんかやめそうですしね。」




…確かに。


2人とも『めんどくせぇ』って言ってやめちゃいそう。




恭也:

「…じゃ終了か?」


カゲリ:

「そうだね。これで世界に平和が……」


???:

「いや!まだ終わりじゃない!」




!?

今度は誰だよ!?


悠希か!?

それとも加賀か!?










スイレン:

「最後はこのボクが相手だ!!」




……………。




恭也:

「…澪、スイレンをカレンにしてもいいぞ。」


澪:

「……わかった…」


スイレン:

「え!?いや、ちょっとそれは…!こ、来ないでよ…!ウワァァァァァァァァァァ!!!?」




…これで全ての悪(?)は滅びた。


今度こそ世界が平和になったんだ。













カゲリ:

「…こんな終わりでいいの?」




…いいってことにしてくれ。

予想以上に長くなってしまいました。       本当なら4、5話に分けるような内容なんですが、番外編じゃないとできないし、そんなに長く番外編をやるわけにいかないので、無理やり1話にまとめました。           少し暴走した内容かもしれませんが、番外編ってことで許してください。               とりあえず今回はこの辺で。           感想・評価・質問・要望・助言など、お待ちしています!

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