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第7話〜初部活で早速ピンチ!?

「よ〜し、それでは記念すべき第1回目の部活を始めるよ〜♪」 


…という訳で今は放課後、俺達『発明部』のメンバーは化学室に集まっている。

…顧問であるはずの黒城はいないけどな


「私とカゲリちゃんは何か作ってるから…」

「そっちはそっちで勝手に何かやっててね♪」


今さらだが本当にとんでもない部だなこの部…


「…それじゃ私は読書でも……」


そう言って小織さんは自前の推理小説を読み始めた。


「それじゃ俺はナンパにでも…」


「部活中に別の所に行くとサボってることがバレちゃうから…」

「黙ってここで何かしてろ、変態ヤロー!!」


「…すいませんでした!!自分調子に乗ってました!!」


あいつはもう本当に救いようがないな…




 

…さて、俺は何をしてようかな……


「キョーヤ〜?もしかして何もすることないの?」


そう言ってカゲリが俺の所にやって来た。


 

「まぁそうだけど…それよりカゲリ、お前ヒカリと何か作ってたんじゃないのか?」


「今はヒカリが設計図を作ってるからそれの完成を待ってるの♪ヒカリは頭がかなりいいからすごい発明品を考え出しちゃうんだよ♪」


「…ということはカゲリは造るだけか?」 


「まぁね♪私達姉妹は見た目以外はほとんど正反対だからね♪ヒカリは頭がいい代わりに運動神経はほとんどないし、不器用で、私は器用でスポーツ万能だけど頭はものすごく悪いんだ♪」


「…お前ら本当に双子?実はソックリさんでしたとかじゃないよな?」


「そんなことないって(笑)」


俺の中では双子ってそういうとこまで似てると思っていたが…そういう訳ではないんだな。


「カゲリちゃーん、設計図出来たから後はよろしくー。」


「あ、うん。それじゃキョーヤ、また後で♪」


 

それだけ言ってカゲリはさっきまでヒカリがいた場所に行き、代わりにヒカリがこっちに来た。


「…恭也さん、カゲリちゃんと何を話してたんですか?」


そう言うヒカリの顔は気のせいか少し機嫌が悪いように見えた。


「いや、お前ら姉妹のことを聞いてただけだけど?」


「本当にそれだけですか?」


そう言ってヒカリは俺に顔を近づける。

…いや、ちょっと、近すぎるから!!


「あぁ、それだけだ。」 

「…それならいいんですけど。」


そう言ってようやくヒカリは顔を離した。


…何だったんだ一体? 


「…ところでお前ら、今何を作ってるんだ?」


何かカゲリの方からメチャクチャうるさい音が聞こえてるんだけど…


…ていうか小織さんもこの騒音でよく本を読んでられるな…


「う〜ん…完成するまで秘密ってことで♪」


気になるな…

一体何を作って…


「ヒカリ〜、出来たよ〜♪」


速っ!!?

焦らした意味ねぇ!!


「カゲリちゃんカゲリちゃん、何が出来たの?もしかして俺に対する『愛』という感情?」


「意味不明な事ほざくんじゃねぇよ、このクズヤローが!!」


…今さらだがカゲリも意外とキツい事言うな…


「ちょっと澪ちゃん、今の聞いた!?酷くない?」 


「…気安く私の名前呼ばないでくれる?……私の名が汚れるから…」


「もっと酷い人いたー!?」 


「確かにそうね…それじゃついでに私の名前も呼ばないでね♪」


うわぁ…こいつらひでぇ…

最強の毒舌コンビだ。

あの、女にしつこい大地が落ち込んでやがる…


「…とりあえずバカは放っといて…結局何を作ったんだ?」 


「ふふふ…見て驚きなさい!!これが私達の今回の発明品…」

「名付けて…!!」


「「『代理ロボ君』!!」」


そこにあったのは何とロボットだった。

しかもちょうど俺と同じくらいの大きさだ。

…こいつらこんな物まで作れるのか!?


…でも


「…これ、頭無くねぇか?」


「…首無しロボ…?…」


今俺たちが指摘したように、このロボットには頭部が無かった。

…ちょっと不気味でもある。


「いや、実はこれ…」

「…まだ未完成なんです…」 


「いや、でもお前さっき出来たって言ってなかったか?」


「出来たのは骨格だけなの。」


…?

意味がわからん…


「この『代理ロボ君』は名前の通り、他の人の代理になってくれるロボットなんです。だからこの体に代理する人にそっくりのボディパーツをくっつけて初めて完成するんです。」


…なるほどね……

こいつら本当にすごい物作るな…


「じゃさっそく頭部作りに取り組もっか♪」

「…という訳で協力お願いしてもいいですか?恭也さん。」


…え?俺?


「大丈夫だよ、キョーヤ♪」

「ちょっと性格や筋力のデータを取るだけですから。」


…確かにこいつらの腕は確かみたいだから大丈夫だろうけど……


「…ダメ?キョーヤ?」

「…ダメなんですか?恭也さん?」


緋乃姉妹が俺に近づき少し涙目になりながら俺を見上げてきた。


…ぐっ!!

これじゃ断るに断れねぇ!!


「…わかったよ。」


「「ホント(ですか)!?」」


途端に緋乃姉妹の顔がパッと明るくなる。


「…神堂君も女の子には弱いんだ…フーン…」


小織さん!?

そんな冷たい目で俺を見ないで!?


「…キョーヤは上目遣いに弱い…っと。」

「…あと涙目にも弱いんじゃないのかな?」 


そこ!!

何をこそこそメモしてるんだ!?

言っておくけど俺に限らずに男ならほとんど弱いからな!!


「それじゃキョーヤ、」

「ここに仰向けに寝てください。」


指示された場所は机の上、その周りにはたくさんのゴツい機械が並んでいる。


俺がそこに仰向けになると頭や体中に電極を付けられた。


…なんか段々不安になってきた…


「…おい、本当に大丈夫なのかコレ?」


「多分…大丈夫だと思います。」


多分って何だよ多分って!!


「それじゃ行きますよ〜♪」



やっぱり止めとけばよかった!!

誰か助けてくれ〜!!




〜続く♪〜

読んで下さってありがとうございます。そして、更新遅れてすみません。  いやー、実は今回の話、まだオチが浮かんでなかったんですよ(笑)  …笑ってる場合じゃないですよね。  とりあえず、そういう訳で今回の話は「前編」という形にしました。  次回更新はオチが考えついたらなので時間がかかるかもしれませんがいつもそんな感じなのであまり気にしないで下さい。  それでは今回はこの辺で。

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