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第60話〜結果発表!

 




…さて、一体どうしたらいいんだろう……?




「この際、大地がまた悠希に骨を折られてしばらく入院してくれれば…そうなったら悠希もまたヒカリにやられてライバルが減るな…」


「お前さりげなくヒドい事言ってない?俺はもう骨折したくないぞ?」


「あ、お前いたの?大丈夫、お前ならまたピンピンして戻ってくるから。」


「…言っとくけど、俺は不死身じゃないからな?」


「え?違うの?」


「当たり前だ!」




…絶対不死身だと思うんだが……


あ、言い方を間違えただけか?




「それじゃ『寿命以外では死なない男』か?」


「だから違うって!ってかそれ言いにくいだろ!」




ま、大地はどうでもいいや。


とりあえずこれからどうするかだよな…







ここでみなさんにお知らせです。


…いつの間にかもうテスト当日になっちゃってました。


展開が早いってツッコミはなしで。




一応自分なりに勉強はしたんだが……


ぶっちゃけ勝てるわけないだろ? 




「…あんたねぇ、実力で勝とうって思わないの?」


「実力で勝てるんならとっくの昔に頑張ってるよ。」


「……頑張ってないから勝てないんじゃ…?」




……否定はしない…




「…でもチャンスはあるかもよ?だって今回の勝負、未だに知らない人いるもん。」




はぁ!?


やるからには全員に連絡しとけよ!




「ちなみにそれって誰?」


「大地とヒカリと赤樹と千秋よ。」




成績のいいヤツらじゃねぇか!?


ってか多すぎだろ!


それでもし負けて罰ゲームとか言われても絶対に納得しないと思うぞ!?




「…ん?今、俺の話してなかった?」


「いや、別に。」


「そうか…?」




幸いに、大地には今の会話は聞かれてなかったみたいだ。


…女子に勉強教えに行くから大事な情報を聞き逃すんだぞ?


次から教訓にしとけ。




「……結果発表はいつ…?」


「全部のテストが返却されて、合計点がわかったとき。」




…テストなんか返ってこなきゃいいのに。




「ちなみに、国語、数学、化学、英語、日本史の5教科の合計点で勝負だから。他の教科は関係ないからね。」




何ぃ!?


そういうことは早く言えよ!


その分の勉強時間がムダになっちまったじゃねぇか!


ってか何でその5教科なの!?


担当の先生が変人だから!?


それとテストの点数は関係ないよな!?


しかもクラスによっては担当の先生違うし!




「……恭也君、脳内ツッコミしてる間にもうテストの時間が…」




もうそんな時間!?


ま、最初は関係ない教科だから大丈夫だけど。






「…ところで澪、何で俺が頭の中でツッコミしてるってわかった?」


「……カン…」




…心の声が聞こえてるわけじゃないよな?


マンガとかだとたまにあるからな…



おっと、テストが始まっちゃう!










〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



【数日後】 



「それじゃ結果発表〜!」


「「わ〜〜!!」」




…展開早っ!?


こんなに早くていいのかよ…



しかも盛り上がってるのって悠希とスイレンとカゲリの3人だけだし…


当たり前か。


俺や澪はそういうタイプじゃないし、他のヤツらはさっき聞かされたばかりだもん。


…普通はもっと早く教えるべきなんだろうけどな。




「…めんどくせぇ、さっさと終わらせろ。」


「そうッスよ!早くしないと部活が始まっちゃうじゃないッスか!」




…お前らってマジメに部活出てたっけ?




「あの、恭也さん?私たちのチームって大丈夫なんですか?」


「…危ないかも。」


「そんな!私、罰ゲームなんてイヤですよ!」




みんなイヤだから。


文句なら企画した人に言ってくれ。




「それじゃさっそく発表していってもらうよ!順番はアイウエオ順でいい?」




アイウエオ順…?


それなら……



赤樹⇒悠希(天野)⇒大地(大空)⇒千秋(春日)⇒澪(小織)⇒俺(神堂)⇒カゲリ(緋乃)⇒ヒカリ(緋乃)⇒スイレン(枕谷)


…の順か。


さて、君は何人の名字を覚えていたかな?



…はい、どうでもいいですね。




「あ?俺が最初か?476点だ。もう帰っていいのか?」




早っ!?


点数高っ!?


…ムカつく!




「結果が出るまで帰っちゃダメだよ!それにしても…キミって本当に不良?」


「勝手に不良にするな!」




いや、お前の言動は結構不良っぽいぞ?




「とりあえずこの調子で発表しちゃおうか?私は257点ね。」




…半分くらいか。


悠希にしちゃ点数高いよな。




「俺は312点だ。」


「千秋は……『ちょっと待ったぁ!!』




…何だ?


せっかくいい調子で発表してたのに。




「ちょっとダイチ!?ダイチって確か前回4位でしょ!?何でそんな点数なの!?」


「いや、何でって言われても…前回は頑張る理由があったけど、今回は知らなかったし。」


「しまったぁ〜!ダイチだけには教えておけばよかった〜!」




ズルい事考えてんじゃねぇよ!



…でもこれでどこのチームが勝つかわからなくなってきたぞ!?




「…まぁ、とりあえず千秋は363点ッス。」


「ほら!チアキにも負けてんじゃない!」


「いや、だって…」


「…………点…」


「ちょっとお前ら黙ってろ!澪が何点か聞こえないから!」




ってか澪も周りが静かになってから言えよ!


わざとか!?




「……498点…」




何ぃ!?


今回は500点満点だろ!?


点数高すぎっ!!



そうか!

澪は事前に今回の事を知っていたからか!



う〜ん…

これってかなりピンチなんじゃないか?




「恭也!次はアンタなんだから!早くしなさいよ!」




おぉ!?

もう俺の番か!?




「俺は259点だ。」


「…え!?私より2点上!?」


「俺がマジメに勉強したらお前なんかに負けないよ。」


「うぅ〜!くやしい〜!」




…正直危なかった!


あまりバカにしすぎない方がいいな…


俺もバカの仲間入りしちまう。



…もしかしてもう仲間入りしちゃってる?




「次は私?私はね…290点だよ♪」


「「!?」」




ウソだろ!?


カゲリに負けた!?




「何でアンタそんな点数なのよ!?アンタは私たちと同レベルなんだから点数低いはずでしょ!?」




あ、やっぱり俺もバカの仲間にされてたんだ?




「冗談だよ♪本当は250点♪」


「冗談なんかいらないから!本当かと思ってビックリしたじゃない!」




俺もビックリしたよ…


僅差ならまだわかるが、30点近く差をつけられたら悔しいから。




「カゲリ?ウソはついちゃダメだよ?キミはもっと低くなかった?」


「あはは…やっぱりスイレンにはバレちゃう?本当は195点…」




お前まだウソついてたの!?


一気に点数低くなったな……




「ヒカリがちゃんと勉強教えてくれなかったから…」


「人のせいにしないで!私が勉強を教えようとすると、いつも遊びにいっちゃうからそんな点数に……」

「わかったから!こんなところで説教しないでよ!いつもの敬語じゃなくなってるよ!」




…さすがに姉妹で話してる時は敬語じゃないんだ。


ってことは緋乃家じゃ2人の区別できないんじゃ…?


いや、さすがに親は違いがわかるよな…?




「あ、カゲリちゃんの次って私ですよね?私は496点ですよ。」




ヒカリも高ぇ!?


さすが前回1位!




「…ねぇ、これってさぁ……」


「なかなかいい勝負ッスよね?」


「スイレンさんがどのくらい頭がいいか知りませんが、もし千秋さんより点数が高かったら私たちの勝ちですね。」




マジ!?


希望が見えてきた…!




「……でも、点数が低かったらビリだけど…」




不吉な事言うな!


アイツならあり得るんだから!




「…なんかこの状態で言うのってすごいプレッシャーじゃない?ボクもう帰りたいんだけど…」


「お前にプレッシャーなんかあるの?」


「失礼な!ボクにだってあるに決まってるでしょ!」




…あるように見えないんだけど?




「えぇい!みんな、ボクの点数を聞いてビックリしないでよ!」




…俺としてはビックリする点数がほしいぞ?


俺たちのチームが余裕で1位になるような点数が…!




「ボクの点数は…!」




…………!







「…もったいぶってないで早く言えよ。」


「もう!赤樹!邪魔しないでよ!」


『いいから早く言え!』(俺&悠希&カゲリ)




長いんだよ!


最後だからって時間をたくさん使っていいってわけじゃないんだぞ!




「まったくもう、知りたいなら情報料を…」




いい加減にしろ!!




「……もしかして…ビリになるから言いたくないんじゃ…?」


「!?…い、いや!そんなまさか…!」




…明らかに動揺してない?




「ま、まさかボクがカゲリや悠希に負けるとでも!?そんなわけないじゃん!ね!恭也!キミは信じてくれるよね!?」




……………。




「…あぁ、俺はお前を信じてるよ。」


「ほ、本当に!?」


「もちろんだ。だから……………実際は何点だった?」


「き、恭也?目が笑ってないよ?」


「何点だった?」


「う…!」


「何・点・だった?」


「…は…ははは……」







「………0点♪」


「はぁ!?ふざけんじゃねぇ!!」


「恭也がキレた!?」




俺たちくらいの点数で負けたならまだ納得できる。


だけど、コイツ今何て言った?


0点?


ありえねぇだろ!




「お前まさかテスト中寝てたのか!?」


「違う違う!名前を書き忘れただけ♪」




笑いながら言うな! 




「何やってるんですか!名前くらいちゃんと書いてくださいよ!」


「だって…前日まで徹夜してたからさぁ…眠たいから早くテスト終わらそうとしてたら…名前書くの忘れちゃった♪」




結局は眠気が原因じゃねぇか!




「……ヒカリさんや恭也君がかわいそう…」


「そうだよね。ヒカリはいつもあの点数だけど、今回はキョーヤだって頑張ってたんだから。」


「ここはスイレン一人に責任をとってもらうってのはどう?」


「え!?ボク一人!?」




それはいい案だな。


俺たちの努力を無駄にしたヤツには罰を与えないと。




「そんなのダメに決まってるでしょ!チームの意味がないじゃん!」


「スイレンのせいでチームに迷惑かけたんスから、責任とるのは当然じゃないッスか?」


「うっ…!でも…」


「いいからさっさと一人で罰ゲーム受けろ。俺は早く終わらせたいんだよ。」


「何その理由!?」 




…ま、でもさすがに無理やり決めるのもかわいそうだし……




「じゃ罰ゲームをスイレン一人にやらせるかどうか、公平に多数決で決めようか。それなら文句ないだろ?」


「あるある!!絶対ボク一人に決まっちゃうって!」




そんなのやってみなきゃわからないだろ?




「スイレン一人に罰ゲームをやらせた方がいいと思う人〜?」




挙手×8




「予想通りじゃん!?」


「あれ?大地、お前は女性の味方じゃないのか?」


「いや、だってこっちの方が女子の人数多いし。」


「人数で決めないでよ!女性の味方って言うなら全ての女性を救ってよ!」




現実的にムリな事を言うなよ。


…大地ならやりかね……いや、さすがにそれはムリだよな。


そんな事できたらヒーローだよ。 




「…とりあえず、合計点が一番大きいのは…Bチームですね。それじゃ、悠希さん、澪さん、千秋さん、何でも好きな事をスイレンさんに命令しちゃって下さい。」


「え!?ちょっ!?本気!?ひどくない!?」




ひどいのは俺たち(Aチーム)の期待を裏切ったお前の点数だ!




「そうだね…それじゃ………」

「……今日はもう時間がないからまた次回にしない…?」




…おっと、もうこんな時間か?


確かにもう時間がないな。




「…そうね。罰ゲームは明日にしよう。」


「…ねぇ?いつもの悠希と違うよ?いつもなら時間なんか関係なしに行動するくせに…」




…悠希ってそんなイメージなの?


あながち間違いじゃないけど。




「だってさぁ………」







「…時間をかけて考えた方が面白い罰ゲームをさせれるでしょ♪」


「やっぱりそんな理由!?」




ま、予想通りだろ。


悠希にそれ以外の理由があるとは思えん。




「じゃ明日楽しみにしててね♪」


「…………。」









「…ねぇ、ボクは明日どうしたらいいんだろう?休むべきかなぁ?」


「俺に相談しないでくれ。」

…さて、今回は珍しく恭也じゃなくてスイレンが罰ゲームを受けることになりました。         読者の皆さんはスイレンにどんな罰ゲームを期待するんでしょうかね?                とりあえず今回はこの辺で。           感想、評価等お待ちしています。

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