表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
46/147

第45話〜悪魔からの呼び出し…

 




…それはある日の昼休みの事だった。




『1年B組、神堂 恭也君。』




「ん?呼び出し?」


「今放送で恭也が呼ばれてたわね。」


「……何か悪い事したの…?」




う〜ん…全く心当たりがないなぁ…


ってか今の放送の女の人の声…




何か嫌な予感が……






『至急、職員室の加賀の所まで来なさい♪』


「よし!パスだな!」




危険な目に会うとわかって行くヤツはいないだろ!




「本当に行かなくていいの?」


「お前は俺に死ねと言ってるのか?」


「……次に会った時が危ないよ…?」




少しでも寿命が延びるならいいよ。




『なお、来なかった場合は学校を爆破するわよ♪』




爆破テロ宣言!?




「ちょっと!アンタのせいで心中なんていやよ!」


「いや…まさか本気じゃないだろ?そうだったら他の教師が止めて…」


「……止めれると思う…?」




…ちょっと不安になってきた。




教室の中もザワザワしてきたし…


行くしかないかな…?




「…仕方ない、行ってくるよ。」


「……逝ってらっしゃい…」







【職員室】



「あら?来てくれたのね?」




あんな呼び出し方されたら来るしかないだろ…




「…何の用ですか?」


「アナタに聞いてほしいお願いがあるの♪」


「拒否で。」


「ダメ♪」




…来なきゃよかった。




「大丈夫よ♪命に関わる事じゃないから♪」




命に関わる事なら逃げてます。




「この子たちを連れてきて欲しいの♪」




そう言って机の上に置かれた写真を俺に見せてきた。


その写真に写っていたのは二人の少女…


二人とも同じ顔をしているから双子なんだろうなぁ……




…ってコレ緋乃姉妹だろうが!?




「…何でこの二人を探してるんですか?」


「だってあまりに似てると思わない?ぜひ調査したくなるのが科学者の性なのよ!」




…科学者より教師って立場を理解してくれよ。




「どう?連れてきてくれる?」


「…断ります。」




アンタみたいな危険な人に友達を売るわけがないだろ。




「…どうしても?」


「断ります。」


「そう…残念だわ…もう教室に帰ってもいいわよ。」




…?


やけにあっさり引き下がったな…?







「…もうターゲットは見つけたから♪」


「!?」




まさか…!




職員室の入り口を見てみると、そこには………






…ヒカリか?それともカゲリ?


とにかく、双子の片方がいた!




「名前がわからなかったから呼び出せなかったけど…偶然職員室に来てくれるとは思わなかったわ。」




…ヤバい!



俺は走り出した!


一刻も早く逃げないと…!




「あっ!キョーヤ発見!助けに来たよ!」




この話し方はカゲリの方だな!




「カゲリ!とりあえずここから逃げるぞ!」


「ふぇっ!?」




俺に向かって手を振っていたカゲリの手を引っ張って、俺たちは廊下へと逃げ込んだ!




「待ちなさい!」




後ろから加賀先生の声が聞こえる!


だけど当然そんな事を言われても待つわけはない!




…とりあえず昼休みの間はこの姉妹を守らないと!


あの先生は一度狙い始めたらしつこいけど、一度逃げられたら二回目は何かの機会がない限りは狙ってこないはずだ!



…俺を狙った時と同じならな…




「カゲリ!ヒカリはどこだ!?」


「多分キョーヤのクラスに行ってると思うけど…それがどうかしたの?ヒカリは関係ないんじゃ…」


「今回の加賀の狙いはお前ら姉妹だ!」


「うそっ!?」






まずはヒカリと合流して、それから昼休みが終わるまで隠れてた方がいいな。


…それで諦めてくれればいいけど…







〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



【1−B教室】



「ヒカリ!いるか!?」


「あ!恭也さん、大丈夫だったんですか?」


「どうしたのよ?あんたら2人とも息を切らして?」


「……廊下は走っちゃいけないんだよ…?」




えぇい!


今回関係ないヤツは少し黙ってろ!




「ヒカリ!お前とカゲリが加賀先生に狙われてる!」


「何ぃ!?」




…大地、なぜお前が反応する?




「本当ですか!?私、一度あの先生とゆっくり話してみたかったんですよ!ほら、あの先生って爆薬の調合が上手いじゃないですか?だからぜひ少し教えてもらいたいかなって思って…」




そんな呑気な事言ってらんないから!


ってか爆薬の調合を教わるって…


お前は第2の加賀になるつもりか!?







「教えてあげてもいいわよ♪その代わり私の実験に付き合ってもらうけどね♪」




来たぁ!?


早く逃げないと…!




「いいんですか!?わぁ、嬉しい…♪」




ヒカリ!目を覚ませ!







「…でも実験に付き合わされるのはイヤなので、代わりにコレをどうぞ♪」


「…何コレ?」




ヒカリが加賀先生に渡したのは、見た目はただのボールペン…


…どうせまたとんでもない発明品なんだろ?




「そのボールペンで文字を書くと…」


「どれどれ?ちょっと紙借りるわよ?」




加賀先生が悠希からノートの切れ端をもらってボールペンの先を紙に当てた…






その時…!




《ベチャッ!》


「え!?何!?」




…何だ今の音?


見た目は何も変化はないけど…?




「ちょっと!?何よこれ!?」




どうやら加賀先生は何かの変化に気づいたみたいだ。


未だにわからない俺はボールペンをよく見てみた。




すると、ボールペンの先から何か白いモノが出ていた。


これってもしかして…






「それは『ボールペン型接着剤』ですよ♪細かい所には非常に便利だと思いませんか?」




おぉ!


確かに工作の時には便利かもしれないな。


手も汚れないし。




…ボールペンそっくりにする意味がわからないけど。







「ちょっと!先からだけじゃなくて持っている部分からも出てるじゃない!」




…結局は欠陥品かよ。




「どうしてくれるのよ!?」


「スミマセン…でもこれで右手は使えなくなりましたよね?」


「!!」




それが狙いか!


ナイスだ!ヒカリ!






「…これだけで私から逃げられると思ってるの?」




片手だけでも追ってくるつもり!?


いいから黙って右手の接着剤をどうにかしていてくれ!




「よし!私と大地が加賀先生を足止めするから逃げて!」


「わかった!」


「ってか俺も足止め!?俺もみんなと一緒に逃げたいんだけど…」




うるせぇ!!




「大地さん!頑張って下さい!」


「よっしゃあ!任せろ!」




…単純なやつ……












〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜



「…とりあえずここに隠れてるか。」




今いるのは図書室。


ここなら本棚に隠れる事もできるし、人も多いから多分なんとかなるだろう。




…まさかこんな所で爆薬は投げてこないだろうとは思うけど…






「……あ、この本まだ読んでない…」




こんな時でも本を読むつもりか!?


状況を考えろよ!


もし加賀が来たらすぐ逃げれるようにしないといけないんだぞ!




「わぁ!こんな本もあるんですねぇ?」


「こっちに面白そうな本置いてあるよ〜!」




お前らもかよ!!



ってか図書室では静かにしろ!


周りの人にめっちゃ睨まれてるぞ!




…ん?


あそこの机にいるのはもしかして…




「おい?もしかして…スイレンか…?」



「……Zzz」




図書室で寝るな!




「起きろ!」


「……ん?…あぁ、おはよう。」




今は昼だ!




「何か用?ボクの貴重な睡眠時間を削るなんて…図書室は静かだから寝るには最適な場所だったのに…」




…お前1日何時間寝てるの?



いや、そんな事より!




「お前!加賀先生の弱点知らないか?」


「…加賀先生の?」




コイツならもしかしたら弱点を知ってるかもしれない!


もし、弱点がわかったら今後加賀先生に追われる事は…!






「あの先生に弱点があると思う?」


「…だよな。」




やっぱり世の中そんなに甘くないか…




「何?キミ達加賀先生に追われてるの?なんだったら助けてあげようか?」


「できんの!?どうやって!?」


「簡単な事だよ。本人がダメなら他をどうにかすればいいだけ。」




…さっぱりわからん。


どういう意味だ?




「少し待ってて。」




スイレンはケータイを出してどこかに電話をし始めた。




…図書室で電話はマナー違反じゃね?






《グイッ》



「おわっ!?」



な…何だ!?



「……来た…」


「…え?」




いきなり本棚の陰に引きずり込まれ、文句を言おうとしたら、澪の口から聞きたくない言葉がでてきた。



本棚の隙間から入り口付近を覗いてみると…



…うわ、マジでいた!




「げ〜!もう来ちゃったの!?まだ読み終わってないのに〜!」


「…あの2人は大丈夫なんでしょうか?」




あぁ、多分悠希は途中で逃げると思うから大丈夫だろ。


大地は確実に病院行きだと思うけどな…




「…さ〜て、私のかわいいモルモットちゃんはどこにいるのかしら?目撃者もいるからここにいるのは間違いないんだけど…」




スイレン!


早くしないとマズいって!






「………Zzz」




また寝てる!?


寝過ぎだって!


いや、それ以前にちゃんとやるべき事はやったんだろうな!?




「……あ…」



…ん?


澪の反応が気になり、また本棚の隙間からコッソリ覗いてみた…




ってちょっと待てぇ!?




「ふふふ♪探すのが面倒な時はやっぱり爆撃よね♪」




爆薬を持って微笑んでいる様子はまさに悪魔としか言いようがない。



…まさか本当に投げる気じゃ……






「それ♪」




マジで投げ…!?






…てないな。 






「…やっぱり投げるふりだけじゃ出てきてくれないか。」




なるほど…


俺たちをおびき出す為の作戦か…






「仕方ない、ここは本当に投げるしかないみたいね。」




いや、普通に探せばいいだろ!?


何でそんな危険な思想しかないの!?


周りよく見ろよ!


静かなはずの図書室が、一変してかなりの騒ぎになってるぞ!!




「ほら、早く出てこないと無関係な人がケガしちゃうわよ?」




…きたねぇな。


図書室にいるヤツを人質にしやがって…!




「どうしたらいいんでしょうか…」


「こうなったら私が…!」


「……やめといた方がいいと思う…」


「でも…!」




「…俺が行く!」


「…キョーヤが!?ダメだよ!」


「恭也さんも前に狙われてたじゃないですか!?今行ったらまた恭也さんがターゲットに…!」




でも他に方法は…!




「……させない…」




澪…?






「……これ以上かっこつけさせない…」




いや…かっこつけてるわけじゃ…






「……私が行く…」


『澪が!!?』×3




予想外にも程があるだろ!?


大体そんな性格じゃないだろ!?




「……私は別にあの先生のターゲットじゃないから…」


「そういう問題じゃないよ!レイをそんな危ない目になんか…!」


「……ライバルが減るかもしれないのに…?」


「…………。」




悩むなコラ!






「あと10秒で投げるわよ〜?」




くっ…!




「……それじゃ頑張って逃げてね…」


「ダメだ!お前に行かせるくらいなら俺が行く!」


「キョーヤに行かせるくらいなら私が行く!」




…おい?




「カゲリちゃんに行かせるくらいなら私が…」


「やめんか!それの繰り返しになっちまうだろ!」


「……これじゃキリがない…」




まったくだ…






「あと5秒〜♪」




…仕方ない。




「それなら…みんなで行くか?」


「そうだね!それが一番だよ!」


「みんなで行けばもしかしたら何とかなるかもしれませんしね。」


「……そうしよう…」




よし!


決まりだな!






…だが、絶対に誰も傷つけさせない!


俺が盾になってコイツらを守る!!







「…3……2…」




よし!


行くぞ!!










『教師の呼び出しをします!!』



いきなり放送!?


しかもこれって緊急の時用の放送じゃねぇの!?


音量でかいし、放送の前に音ならなかったし。




『加賀先生!加賀先生!大至急職員室に戻ってください!』




…え?


加賀の呼び出し…?


って事は……




「あ〜あ、せっかくあと少しまで追い詰めてたのになぁ…仕方ない、また今度にしようっと♪」




…加賀はおとなしく図書室から出て行った。




「……なんだったの…?」


「…さぁ?」


「せっかく覚悟決めたのに帰っちゃうなんて…こんな終わり方なんか納得できない!」


「まぁまぁ、みんな無事なんですからいいじゃないですか。」




確かにずいぶんあっけない終わりだな…




そもそも何でこんなにタイミングよく呼び出しの放送が…?






!!


そうか!


さっきのスイレンの電話…


恐らくあれで加賀を呼び出すように他の先生に指示したんだ!






…だとしたらコイツ、教師より立場が上なんじゃ……?







…まぁ、何にせよ助かった。


今度コイツに何かお礼しないとな……










「……つまんないからスイレンさんの顔に落書きしちゃおっか…」


「いいねぇ♪」




よくねぇよ!


やめろ!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ