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第3話〜望壮高校の授業初日

更新だいぶ遅れました。すいません。

「あ〜、だりぃ…」


朝っぱらだというのに大地は机の上に突っ伏しながらやる気のなさそうに言う。


「…今日から授業開始だっていうのにそんなだらけてていいのか?大地?」


そう、今日からこの学校での授業が始まるのだ。


「授業があるからだるいんだよ。」


…お前は何をしに学校に来てるんだ?

あっ、ナンパか。


「あ〜あ、早くゴールデンウイークにならないかなぁ?」


気が早すぎだお前は!


「大地ったら朝っぱらからずいぶんテンション低いわね。」


まぁ朝からハイテンションなやつよりは扱いやすい分まだいいけどな?


「ここはイグちゃんパワーで…」

「いや、テンション上がったんで大丈夫です!!だからそいつを俺に近づけないで!!」


…必死だな……

まぁ、そろそろ授業も始まるし大地もやる気を出したみたい(?)だからいいか。

……それにしてもまたイグを学校に連れてきたのかこいつは…

もうほっとくしかないか…




〜〜〜〜授業開始〜〜〜 



[1時限目〜国語] 


「皆さん初めまして♪あなた方の国語を教えることになった《小松 風香》です♪これから一年間よろしくお願いします♪」


そんな自己紹介をしている小松先生の外見は肩くらいの長さにそろえた茶髪にかわいい顔。そして一番特徴的なのが……



……身長…


いや本当に先生なのかってくらい身長が低いよこの人。

見た目だけなら中学生と間違われるんじゃないか?ってくらいに


「先生、質問していいですか?」


ふと前を見ると大地が挙手していた。

…こいつのことだから絶対くだらないことを聞きそうだな。 


「いいですよ♪」


「じゃ先生のスリーサイズに彼氏の有無、好きなタイプに後は携帯の番号やアドレスなんかを…」 

やっぱりか!

お前は先生にまで手を出すつもりか!?


「他に質問ある人〜?」


大地の質問は却下された。まぁ、それが当然だろうな…


「それじゃ先生の年齢は?」


「ご想像にお任せします♪」


どう見ても未成年にしか見えないがな。


「生年月日は?」


「それを教えたら年齢もわかっちゃうから秘密♪」


…そんなに年齢を隠したいのか? 


「それじゃ先生の身長は何センチですか?」ストレートすぎだろ!!


「他に質問は〜?」


ほら、スルーされた。


「先生はイグアナ好きですか?」


悠希!?

何の質問だそれ!?


「他には〜?」


これもスルー!?

別にこれくらいは答えてくれてもいいと思うが… 


……結局この時間は小松先生への質問だけで終わった。でも実際には先生は何も答えなかったので全く意味のないものだった。

…後で聞いたことだがあの先生は人の質問には全然答えないってことで有名な先生だったらしい。

つまりこの質問タイムは全く意味の無いものだったってことだ。

まぁ、俺としては授業つぶれたから別にいいけどな。




[2時限目〜英語] 


さて、次は何故日本人が習わなくてはいけないのか全く意味が分からない英語の授業だ。

…俺の個人的な考えだけどね。


噂だと英語の授業は外国人の先生が教えてくれるらしい。それなら少しはまともな授業になると思うな。



「私のナマエは《ジョームズ》でス。よろしくお願いシマス。」


やって来たのは金髪に青い目の見た目は完全に外国人の先生だった。

ここまではいい。

だが…


「ちなみにワタシ英検4級もっテマス。」


何故外国人(しかも英語教師)なのに英検4級しか持ってないんだよ!?

英語は母国語じゃないのか!?


「あと、特技ハ漢字の読みで、逆ニ英語の読ミはニガテです」


お前本当は国籍詐称してるんじゃないか!?

そもそも何でこんなやつが英語教師なんだよ!?


「デハさっそく授業に入りマス。」


…本当に大丈夫なのか?



教科書

{He is very tall.} 


「…えーと……へ、へー…いす…びりー……たる…?これはドウいう意味でショウか?」


少なくとも聞いただけじゃわからないな。教科書見ないと…ってゆうか中学生レベルじゃないのかこれは?…今度警察に国籍詐称してないか調べてもらおうかな?




とりあえずこんな調子で授業は進み、後半はほぼ自習状態になっていた。…こんなんで受験とか大丈夫なのか?


俺の心にそんな疑問を残しつつ英語の授業は終わった。




[3時限目〜日本史]


さて、これまた過去を振り返らない俺にとって全く存在する意味の分からない教科だ。


ぶっちゃけこんなの習ったって日常生活でほとんど使わないじゃん。…これも俺の個人的な考えだけどな。


「拙者は貴殿らの授業を受け持つ《佐村 勇》と申す。以後よろしく。」 

すごいやつ来たー!!!?

何がすごいって話し方もそうだけど見た目もすごいよ、こいつ!!

何故かちょんまげで何故か和服着てて何故か木刀持ってるんだよ!?

一体あなたはどんな家で生まれ育ったんですか!? 

「ではさっそく授業に入るがその前に一つ貴殿らに告げておきたいことがある。」


…何だ?


「もし拙者の授業で居眠りしようものならこの木刀で成敗するから心しておけ!!」


目がマジだよこいつ!!

この学校は体罰OKなのか!?


「では、始めるとするか…」



<授業内容は至って普通だったので省略させていただきます。>



〜授業終了〜


…この時間によって睡魔に勝てなかった生徒が1人保健室へ行くことになった。

まさか、本気で木刀で殴るとは思わなかったもんな…

次からこの授業のときは気をつけないとな…




[4時限目〜化学] 


次は化学ってことで俺達は教室から理科室へと移動した。

化学の時間は理科室でやるという風に決まっているからである。


「それにしても今日はいい天気でまさに昼寝日和だな。」


「…それもそうだがもしさっきの時間に寝てたらお前も保健室行きだぞ大地?」


「なんの!この世に女性がいる限り俺は倒れん!!」 

昨日イグで気絶してたじゃねぇか!!



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


「私が化学を担当する 《加賀 久遠》です。」 


…とりあえず見た目は至って普通な先生って感じだが……どうせこいつもかなり変な性格してるんだろうな…

ちなみに容姿は茶色のセミロングに目は少したれ目、そして白衣を着用している。


「じゃ早速授業を始めましょうか?…とりあえず解剖からいっとく?」


ちょっと待て!!

昼飯前に解剖なんかやったら飯食う気なくすわ!!その前に化学で解剖はやらないだろ!!


「ちょうどいいところに実験体もいるし♪」


そう言う先生の視線は悠希の肩にいるやつに向かっている。

…イグを解剖する気か!? 

「イグちゃんは私のペット…いや親友なんだから渡しませんよ!」


そう言って悠希は加賀先生を睨む。

…ってゆうかお前その親友を昨日ぶん投げなかったか?


「…冗談よ冗談♪さ、それじゃ今日は実験でもしましょうか♪」


いや、あれは絶対冗談じゃなかった。あの目はマジだったぞ。




…その後加賀先生はニトロで壁を爆破する実験をしようとしたが当然却下されて結局今日は教科書を読んで終わった。

一つわかったことはあの先生は残虐過ぎるということだ。

大地が寝かかってた時に硫酸を持って近づいてきたくらいだからな。 

もし俺が起こさなかったら今頃大地は病院行きだったろうな。

よく今までクビにならないでこの学校にいれたな。




[5時限目〜数学]


飯を食い終わった後の、しかも心地よい春の日差しを浴びながらの授業はある意味催眠術みたいなものだ。

当然俺も夢の世界へと旅立ちそうになっている。 

…だが俺は、いや、クラスのやつらは誰も旅立とうとはしない。

理由は簡単だ。

この数学の先生は…


「…あ〜めんどくせぇ。とりあえずここのxはなぁ………」


俺達の担任にして無気力な教師、《黒城》だからだ!!

(いや、前回の話を覚えている人は察しがついていたとは思うけど…)

とりあえずこいつの前で寝ようものなら目が覚めたらいきなりベッドの上でしたってことになりそうだしな。


…ちょっと待てよ?

本当にチョークで人を保健室行きに出来るのか?もしかして寝られないように嘘をついてるんじゃないか?


「そこ!!寝てんじゃねぇ!!!」


〈ヒュンッ!〉

〈バキッ!!〉


「ぎゃっ!!!」 


突然教室の真ん中あたりで悲鳴と白い粉が舞い上がった。

白い粉って間違いなくチョークだよな…


「まずは一人保健室行きか…さて、この時間何人が生き残れるかな?」 


予想以上にやべぇ!!!

マジでチョークで人を保健室行きにさせちまったよ!!


「悠希、大地、絶対に寝ないように気をつけろよ!」


俺は小声で悠希と大地に注意を促す。

悠希はアイコンタクトでわかったという合図を送ってきたが大地の方からは全く反応がない。

……まさか…


「Zzz…」


やっぱりもう寝てやがった!!

そういえばこいつ昨日気絶してたから黒城の話聞いてなかったんだ!!


「大地、起き…」

〈ヒュンッ!〉

〈バキッ!!〉 


「がっ!!?」


「…二人目っと。」


遅かったか…

大地よ、安らかに眠ってくれ…



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 

…なんとか俺は睡魔に打ち勝ち生き残れた。

だがこの時間のおかげでクラスの約四分の一が保健室に送られることになった。


…俺ももう限界だ。

次の授業の先生には悪いが眠らせてもらおう。


さて、次の授業は……




[6時限目〜数学] 


まさかの2時限連続数学!!?いや、俺もう睡魔に勝つ自信無いんだけど!?

こうなったら気力でなんとか…



「……Zzz…」


無理でした♪


〈バキッ!!〉


失っていた意識が一瞬の激痛によって覚醒され、また俺は意識を失ってしまった… 


…その後俺は18:00頃に目を覚まし同じく気絶していた大地を起こして帰宅した。


翌日悠希に聞いてみると結局生き残ったのはわずか5人だけだったらしい。(悠希含む)



…今日から就寝時間早くしようかな?

読んでくださってありがとうございます。   今回たくさんの教師が登場しましたがぶっちゃけほとんど覚える必要はない使い捨てキャラみたいなものです(笑)    (作者が気に入ったキャラは再登場するかもしれませんが…)     次回更新も…ってゆうか毎回更新は遅くなると思います。       評価、感想いただけたら嬉しいです。

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