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第23話〜出番がない人の八つ当たり

本文内の(第6話その1)を(第7話)に変更。

 

「…なぁ、最近俺の存在適当になってると思わないか?」


「それを言うなら私たちだって最近出番が少ないんだから!」

「前回少ししか出てないんですよ?」


…何の話をしてるんだコイツら(大地&緋乃姉妹)は?


「朝っぱらからどうでもいい話をして…」


『どうでもよくなんかない!!』×3


…そうですか。

ここは下手なことは言わない方がいいな。

また睨まれたら怖いし…。


…それよりもうすぐ授業始まるんだけど?

確か緋乃姉妹って別のクラスだろ?


「オイお前ら、そろそろ教室に戻った方がいいぞ?」


「えっ!?もうそんな時間!?」

「また少ししか出番無いじゃないですか!?」


「…今後の展開に期待しな。」


「「そんな〜…」」


大体出番が無いって言うけどお前らけっこう出てるからな?

5、6話くらい連続で出なくなってから文句言えよ。







〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


「よし、授業始めるぞ!」


…今日は一時限目から数学か…

キツいな…


「それじゃいきなりだが、今から小テストをやるぞ!」 


本当にいきなりだなオイ!?

何でいきなり小テストなんかやるんだよ!?


「先生〜、もしそのテストで悪い点数だったら何か罰でもあるんですか?」


悠希が手を挙げて聞いた。

…確かに黒城だったら罰とか与えそうだな。コイツ(悠希)は頭が悪いから確実に一問も答えられないだろうし…かなりピンチだな。


「いや、別に罰は無いし成績にも全く関係ない。」


そうなの!?

それじゃ何のためにやるの!?


クラスメートA

「先生、それってやる意味が全く無いと思いぐぁっ!?」


「うるせぇぞコラ!!」


出た!久々のチョーク投げ!!


「単純に出番が欲しいだけなんだよ!!文句あるかテメェら!!」


あるわ!!

何だその理由は!?


「わかるかテメェら!?担任なのにしばらく出番が無くて、やっと出たと思えば本屋で立ち読みして終了だぞ!?ふざけんじゃねぇ!!」


お前がふざけんじゃねぇ!!

ただの八つ当たりだろうが!!


「大体なんで担任である俺より化学教師の加賀が先に出るんだよ!!おかしくねぇか!?」 


知るか!!

…ていうか文句言いすぎだお前!!

普段やる気無いくせにこういう時だけ頑張りやがって!

話が進まないだろ! 






〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


「…時間が無いからさっさとテストやるぞ!制限時間はもちろん授業終了までだ!」


時間が無いのはお前が愚痴ばかり言ってるからだろ!

10分くらい愚痴言いやがって、聞かされる方は迷惑なんだよ!


「よし、それじゃテスト始め!!」


いきなりかい!?

おっと、ツッコんでる暇はない!

さっさと問題に取り組まないと…

…って何だこれ!?

問題用紙を見てみるとそこには四角形の空欄がたくさん…小学校の頃に見た事があるな…


「今回は誰でもわかるように100マス計算だ。これならみんなできるだろ?」


確かに普通の100マス計算なら悠希でも解けるだろう。

…『普通』ならな。

普通は1桁×1桁でやらない?

でもこのクソ教師の野郎…5桁×5桁の100マス計算なんか作りやがった!

計算スペースも少ないし、答えを書く欄も小さいんだよ!


「ほら、みんな頑張れよ!」


頑張ってもこんなの制限時間内に終わらんわ!!

…その前にお前は出来るのか!?

もし出来ないんならそんなもん生徒にやらせるな!! 


「残り時間30分だぞ!ま、こんくらいあれば余裕か?」


ヤベェッ!!

ツッコんでる場合じゃねぇ!!

急いで解かなきゃ…って成績に関係ないなら頑張る意味なくないか?


「あ、そうそう。成績が悪くても罰は与えないと言ったが、全部の空欄を埋めて無いヤツはやる気がないと判断して罰を与えるからな。しっかりやる気のある所をアピールしろよ。」


ざけんじゃねぇっ!!

空欄を全部埋めるって半端ねぇぞ!?

クソっ!!

だが、あと30分あるなら何とか出来るはず!

最後まで諦めずに解くしかない!







 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


「…終了まであと5分だぞ!まだ終わってないヤツは急げよ!」


…お…終わった〜…

つらかった…

こんなものクラスの半分は脱落するんじゃないのか?

ま、澪や(あまり認めたくはないが)大地は頭が良いからもう終わってるんだろうな…ってあれ…?

何でまだ大地が手を動かしてるんだ?

いつもならテストが終わったらすぐに寝てるのに…

…澪も!?

見直しならともかくあれはどう見ても問題を解いてるようにしか見えない!

…もしかしてこれってよくあるパターンだったりする? 


…ペラッ……



…………。


…黒城の野郎………



ふざけんじゃねぇぞ!この野郎!!

裏にまで作ってんじゃねぇよ!!


「ほら、あと3分だ。ちゃんと見直ししろよ?ちゃんと表と裏の問題両方解いたか?たまに裏の問題に気づかないヤツがいるからな。気をつけろよ。」


言うのが遅いんだよ!!

残り3分じゃ絶対に解けない!!

どうする!?

脳の細胞を全部使って考えるんだ俺!!


…待てよ……

確かこのテストは『空欄を全て埋め』ればいいんだよな?

成績に関係も無いし、どんなに点数が悪くても空欄さえ埋めておけば罰は与えられない…

…ってことは……



適当に書いてもいいんじゃねぇの?

ふと隣を見てみると悠希はすでに終わったのか寝ていた。

…あ、寝顔がカワイイ……じゃなくて!

コイツはいつも問題が解けない時は決して寝ないで最後まで悩んで頑張ってたはずだ!

ってことはコイツも俺と同じ結論にたどり着いたのか!?

だとしたら俺も急いで空欄に適当な数を埋めないと!! 


「あと2分。」


ウォーッ!!

頑張れ俺!!


「……1分……30秒……5…4…3…2…1…終了!!」


…はぁ…はぁ……

ま…間に合った……


「…何だかみんな疲れてるようだが大丈夫か?ちゃんと普段から早寝早起きしないからこんな時間から疲れが襲って来るんだぞ?」


そういう問題じゃねぇよ!

もう一時限目からこんな事させんな!


「それとマトモに解けてたヤツが意外に少なかったな…大丈夫かお前ら?本物のテストのレベルはこんなもんじゃないぞ?」


どんな問題作る気!?

…ん?

そういえばテストっていつだったっけ?


「それじゃ来週のテストまでに各自勉強頑張れよ?赤点なんか取らないようにな。」


来週!?

もうそんなに近かったの!?

…あ、隣で悠希が石化してる。




〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


「いや〜もうテスト一週間前だったんだな?お前らは勉強しなくていいの?」


うわっムカつく!

普段扱いが酷いから復讐のチャンスとでも思ってんのか?

…だがここはやむを得ない。


「…大地、勉強教えてくれ…」


「ん?聞こえないな〜♪もっと大きな声で言ってくれないと♪」


この野郎…!

調子に乗りやがって!

鼓膜破けるくらいの声量で言ってやろうか? 


「……良かったら私が勉強教えてあげてもいいけど…?」


そうだ!

澪なら大地よりも頭がいいし、きっと教え方も上手いに違いない! 


「それじゃ澪、悪いけど頼むわ。」


「あれ?せっかく俺の出番かと思ったのにそれは無いだろ!」


うるせぇな。


「それなら悠希に教えてやればいいだろ?」


「え〜、こんなヤツに教わりたくないな…」


「俺だってイグがいるからイヤだよ!」


そういえば大地ってイグ苦手なんだっけ?


「私も澪に教わりたいな〜♪」


「……私は別にいいけど…」


でもそれだと澪が大変そうだな…


「澪ちゃん一人じゃ教えるの疲れるでしょ?だからこの俺が一緒に教えてやるって。」


…出番が欲しくて必死か?

この際仕方ないからコイツも参加させるか。

そういえばアイツも確か頭が良かったよな…




 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


「勉強会…ですか?」


「うん。場所は悠希の家で、放課後に集まってやるんだが良かったらどうかなって思って。ほら、ヒカリって頭良いだろ?」


あんなにいろんな発明品を作るくらいだから相当頭はいいはずだ。

頭がいいやつが多い方が勉強も進むはずだ。


「私は別にいいですけど…」


よし!これで例え悠希が澪に解き方を聞いている時でも大地に聞かなくてすむ。

でも問題は…


「私も行く〜☆」 


…どうやって発音したら『☆』なんか付けれるんだ?

カゲリって前に頭がすごく悪いって言ってたけど(第6話その1)どれくらいなんだろう…?


「…カゲリ、15×5=?」


「え…えっと……さ…36…?」


…予想以上だなオイ?

よくこの高校に入学できたな。 


「ふん、そんなものわからなくたって生きていけるんだから!!」


いや、かけ算は覚えてて損は無いぞ?


「テストだってまたコレを使えばいいんだから!!」


そう言ってカゲリが出したのはコンタクトレンズ。

…多分また何かの発明品なんだろうな。


「これは『視界共通レンズ』って言う発明品で、このレンズの片方を私が、もう片方をヒカリがつけると…」 


どうなるか名前からわかるな…


「何と私が見ている景色がヒカリにも見えるように!」


「…『また』ってことはもしかして入試の時もコレ使ったのか?」


「うん☆」


思いっきりカンニング行為じゃねぇか!


「ほぉ…なかなか面白いもんだな?」


…え?


「でしょ?コレ作るのスゴい苦労したんだから!…って、えぇ!?」


いつの間にか俺たちの後ろには黒城がいた。

何でいるの!? 


「コレは没収、あとお前はテストの前にカンニング道具を持っていないかチェックさせてもらうから。」


「えぇぇっ!!?」


あ〜あ…自慢げにペラペラ喋るから。

まぁ、退学されないだけ良かったな。


「どうしよ〜キョーヤ〜…(泣)」


「…今からでも遅くないから勉強しろ。」


…とりあえずこれで勉強会に参加するメンバーがそろったな。

さて、マトモに勉強できればいいけどな…

…最近ふと思ったんですが、ここまで読んでくれている人っているのかなぁ…?  でも読んでくれる人がいなくてもいつものノリでいきますけどね(笑)  読んでくれている方、感想・評価お願いしまーす♪  …あ、本当にやらなくてもいいですよ?どうせマトモな返事出せませんから。  ……さて、くだらない前置きは置いといて…今回から少しの間『テストシリーズ』で行きたいと思います。  …テスト……イヤな響きですね…頭が痛くなっちゃいます…  まぁ、少しの間の辛抱ってことでガマンガマン。  …という訳で(どういう訳?)とりあえず今回はこの辺で。

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