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第11話〜捜索難航…ていうか探す気なし?

内容的にはあまり進んでません。

 

【校内北側】(恭也&澪)


[恭也視点] 


「………」


「………」


「……………」


「……………」


…く…空気が重い…!

ここは何か話題を作らないと…!


「と…ところで、ヒカリたちは大丈夫なのかな?さっきの話だと慣れてるから大丈夫とか言ってたけど…」


「……なら大丈夫なんじゃない…?」


「あ…あぁ、そうだよな。」


「……………」


「……………」 


誰か助けてぇぇぇーーーーー!!!

俺にはこの空気は耐えられねぇ!!

こんな事だったら緋乃姉妹のどっちかと組んでおけば良かった!


…ん?

そういえば小織さんって誰か一緒に組みたい人いなかったのかな…?


「…ねぇ、小織さん。」


「……何…?」


俺が話し掛けると小織さんは下に下ろしていた視線を俺の方に向けてきた。自然と俺たちの足も止まる。


「小織さんって本当に誰も組みたい人いなかったの?」


俺の問いかけに小織さんは俺に向けていた視線を落として…


「………別に……」


…と、ただそれだけ呟いてまた下を向いて歩き始めた。


……今の反応………

もしかして小織さんも誰か組みたい人がいたのかなぁ…?

だとしたらもう少し小織りさんにも意見を聞いとけばよかったかな? 


「………ねぇ…神堂君…?」


「ん?どうした?ニセモノ見つけた?」


「…いや…その…そうじゃなくて……あのね……」 


…?

小織さんにしては珍しく緊張してるみたいだな…?

一体どうしたんだろう…?


「……こんな事………こんなときに言うべきじゃないと思うんだけど……でも…私……自分の気持ちには…嘘をつきたくないから…………」


…小織さんがこんなに話すのも珍しいな。

『…』がたくさんあるよ。

……ってそうじゃなくて!

もしかしてこのパターンって…!

こ…ここ…こく…!?

ヤバい!落ち着け俺!

冷静に…そう、COOLに対応すればいいんだ!


「………私……」


わ、まだ心の準備が…!!


「……ここで少し…本を読んでいっても……いい…?」




…へ?本?


小織さんが指し示す方には『図書室』と書かれたプレートがあった。


あぁ、小織さんって本好きだからね。

最初『読書部』に入ろうとしてたくらいだからね。


……………。




…早とちりしすぎたーー!!!

恥ずかしいーーー!!

いや、でもあれちょっと勘違いしそうな言い方じゃん!?

もうちょっと言い方変えようよ!?


「……神堂君……?」 


「あぁ…いや、何でもない!」


「……そう…?」


図書室…か。

確かこの学校の図書室ってめちゃくちゃ広くて本も多いって聞いたことがあるからな…

どのみちアイツを探すならここも調べなきゃダメだしな…


「…わかった。少しだけならいいぞ。」


俺はその間にアイツを探してればいいだけだしな。


「……ありがとう……」


そして俺たちは図書室へと入っていった。










【校内東側】(悠希&大地)


[大地視点] 


「はぁ〜…」


「ちょっと!さっきから何回ため息吐いてんの?そんなにあたしに不満があるの?」


「いや、そんなわけじゃないから、」


実際はそうなんだけどね。

…だってコイツ下手に手出そうとしたらすぐ殴ってくるし、そして何よりコイツの肩にはイグがいるんだぞ!?

そういうのが苦手な人にはイグが近くにいるってだけで常に恐怖感でいっぱいだって!

何で恭也は俺と悠希をペアにしたんだ!?

後で思いっきり文句言ってやる! 


「…それにしてもそのロボットってそんなに恭也とソックリなの?」


あぁ、コイツはまだアイツを見てないんだったな?


「似てるも何も全く同じだよ。ただ思考の方が少し異常を起こしてるとは思う。」


恭也があんなこと言うわけないしな。


「恭也と全く同じってことは色々厄介ね…」


「だろ?恭也の野郎は反射神経も良ければ、その場の状況判断力も意外と高いからすぐに逃げられたり反撃されたりするからな。」


本当に厄介なヤツだからな、恭也は…


「それだけじゃないよ。本当に厄介なのは…」


…?


「他に何が厄介なんだ?アイツは運動神経もまぁまぁだし、他に何か取り柄なんかあったか?」


「…そうか、大地は知らないんだっけ…昔の恭也を…」


昔の…恭也…?


「昔って…俺がお前らに会う前か?その時の恭也って一体…」 


…そう、すでに忘れられてるとは思うが俺は最初から恭也と友達だったわけじゃない。

中学生の時…正確に言うと中2のクラス替えの時に友達になったんだ。

だから…悠希の言う『昔の恭也』を俺は知らない。


「それは…私から言うべきじゃないと思う…」


「…そうか、それなら今度本人に聞いてみ…」

「ダメーーーーーっ!!!」


《バキッ》


「ぐぼぁっ!!?」


な…何が起きた!?

何故いきなり正拳突き!?しかも鳩尾(みぞおち)だし!

俺何かした!?

あぁ、だんだん意識…が……






[悠希視点]


「いい、大地!?恭也は多分まだあの時の事には触れて欲しくないんだと思う!だから今恭也にその話しを聞いたらダメなの!!それにいきなりそんな事恭也に聞いたら私が何か言ったってすぐにバレるでしょ!?」


「…………」


「ちょっと聞いてるの大地!?聞いてるんだったら返事くらい…ってあれ?」 


私が話に夢中になっている間になぜか大地は床に倒れていた。


「ちょ…ちょっと大地!?どうしたの!?」


大地は腹部を押さえながらピクピクと痙攣していた。

意識は無いみたい…


…ん?腹部?

そういえばさっき大地のお腹の辺りにツッコミをいれた気が…

…もしかしてそれが原因?



そんなわけないか(笑)

そのくらいじゃ気絶なんかしないだろうし。


※悠希は自分の破壊力を知りません。


「…さて、どうしようかな?」


このまま大地を引っ張っていくのも面倒だし、当分起きそうもないしなぁ…

…このまま放置しておこうかな?

………………

…よし!そうしよう!


「…それじゃ行こっか♪ね、イグ……あれ?」


何かさっきまで重かったはずの肩が軽くなってるような…


「イグ……?」


恐る恐る自分の肩を見る…

しかし、そこには何もない。



…………………。


イグがいないーーーーーーー!?

どうしよう!?どうしよう!?どうしよう!?

と…とにかく探しに行かないと!!


「イグーーーーー!!」




 

〈悠希、イグを追う。大地放置されっぱなし。⇒大地&悠希ペア別行動へ〉 






〔状況整理〕

〈緋乃ペア〉

現在地:校舎西側

ヒカリ、負傷につき休憩中


〈恭也ペア〉

現在地:校舎北側

小織の希望により図書室へ


〈大地ペア〉

現在地:校舎東側

大地は気絶、イグは行方不明、そして悠希はイグ探し


〈代理ロボ君(ニセ恭也)〉

現在地:???

緋乃姉妹から逃げた後の足取りは不明。恐らく校舎北側にいると推測される。

読んでくださってありがとうございます。  今回からなるべく細かく区切って更新することにしました。  なぜならその間にネタを考え…いや、何でもありません!  まぁ、結局更新スピードは作者のテンション次第なんですけどね(笑)  …さて、今回『昔の恭也』について話が出ましたが…そのことはまだ当分後の方に出てくると思います。  だから今はあまり気にしないで下さい。  それじゃ今回はこの辺で。  このペースだと秋に夏休みネタをやりそうな作者からでした(^_^;)

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