幼馴染が同窓会で思わぬ発言をして僕を助けてくれた
僕には、超絶美人な幼馴染がいる。
ミクだ。
ミクは、黒髪ロングでまつ毛が長くて、鼻筋がスッとしていてスタイルもいい。
モデルのなんたらにスカウトをよくされているって噂をよく耳にする。
そんな超絶美人が、僕と幼馴染で、幼い頃によく一緒に遊んでいたなんて、今じゃ夢のような時間だったんだと、改めて思う。
そんなミクとは、中学と高校が一緒だった。
でも、とくに接点はなく…
あっという間に二十歳になっていた。
同窓会で、久しぶりにみたミクは、以前よりももっと美しく、全くの別世界の人になってしまったんだって、僕は昔の思い出にそっと蓋をした。
二十歳にもなると、働いている人もいたりして、おしゃれな服装だったり、かっこいい腕時計をしていたり、皆おしゃれさんになっていた。
いいなあ、すごいなぁと、僕は羨むばかりだった。
そして、そろそろお会計ってなった。
もう、みんな席を立ち表に出る人もいた。
入り口にわんさかいると邪魔になるから、みんな外でお金集めしまーすと、幹事の人が言ったので、僕も外に出た。
そして、皆…かっこいいお財布をポケットやらバッグやらから出していた。
「そのブランドいいよな!」
「だろ?親に誕プレ迫ったら買ってもらった」
「マジかよ、オレのはこれ。」
「スゲーな」
と、みんなして財布自慢していた。
でも僕は…
「ゆずる、会費集めるからちょうだい?」
幹事の人に言われて、僕は…
お財布が出したくなかった。
だって僕のお財布は…
「あー、それ!そのキャラクターめっちゃ好きー」
僕が出したお財布は、お財布ですらなく、数百円で買える小さな入れ物だった。
女子からのウケが意外とよかったので、ホッとしていたら、ブランドものを持っていた人が、僕を笑った。
「なんだよそれ?ダセーな。ヤベーだろ」
と。
僕は、恥ずかしかった。
でも、なんにも言い返せない。
……
そしたら、いきなり目の前にミクがやってきた。
「ゆずるはさ、仕送りしてるんだわ。自分の生活削って、からだの悪い両親支えて、弟の学費までみてあげてる優しい人なの。それぞれお金の使い方は、自由でしょ?わたしは、そんなゆずるがかっこいいと思うの。どうかな?」
…
「あ、なんか…ごめんな、ゆずる。」
ミクに言われて、すぐに謝ってくれた。
「うん、いいよ」
と、僕もすぐにこたえた。
それにしても、ミクはなんで仕送りのこと知っているんだろう…?
あ、親が…親同士仲がいいから、そこで伝わっていたのかもしれない。
皆は、二次会に向かっていた。
でも、僕はお金もないし帰ってゆっくりしようと、皆と別の方向に歩いていた。
すると後ろから、
「ゆずる!」
と、声がした。
この声は…
振り向くと、息を切らしたミクがいた。
はぁはぁしながら、前髪を整えていた。
「ミク…あ、さっきはありがとう」
「うん、それよりゆずる帰っちゃうの?」
「あー、まぁ…」
「なんで帰っちゃうのよ」
「え、でも…」
「わたし、暇なんだけどな?」
「えっ…そ…そうなんだね。で、ミクは、これからどうしたいの?」
「キスがしたい。ゆずると」
「え…?」
僕の聞き間違いかなって、ミクをみたら…
ミクが恥ずかしそうにしていた。
そんなミクをみて、僕は頭に血が一気にボワってなって、思考停止した僕は、ミクにキスをしていた。
「あっ、ごめ…」
「謝らないでよ。わたし、ゆずるが好き。ずっと大好きだったんだよ?」
「え、僕も…僕もだよ。でも僕は、好きを通り越してミクを愛してる。大好きだし、愛してるよ。ミク」
「嬉しい、わたしも愛してる」
こうして、僕たちの交際が始まった。
おしまい♡




