千文字の呪い
短編のつもりだったのになろうのシステムに慣れてなくて連載にしてしまいましたわ~~~~!!!!!
仕方ないので続けますわ~~~~!!!!!!
「メアリ・バートン様も例の病に伏せってしまったのですって」
国の貴族子女達が集う魔法学園の一室。
複数の女子生徒が今日も秘密の噂話に花を咲かせている。
学園の新聞部であり情報通でもある一風変わった女の子、
金の巻き毛のキャサリン・アルテイシア男爵令嬢。
彼女が外交を務める父から持ち帰ったニュースは女子生徒達の注目を集めた。
「まあ、隣国に嫁いでも呪いからは逃れられないのかしら。 怖いわ……」
美しい銀糸の長い長い髪をほんの少し揺らし、
中等部クラスの一番の高嶺の花、クララ・オードリー侯爵令嬢。
定期的にオルスフェーン王国の貴族令嬢だけがかかる病、『千文字病』。
この病にかかった者は、オルスフェーン王国の悲劇の姫君と全く同じあざが手の甲に表れる。
放置しているとやがて精神を壊し、破滅を迎える。
「いくら王弟殿下との恋がうまくいかなかったからって、八つ当たりもいいところですわ!」
憤慨して見せたのは赤い髪のポニーテールがよく似合う、カテジナ・ルースルート男爵令嬢。
「本当よねえ。 私も従姉が倒れてしまって……なんとか転生は間に合ったのだけれど」
物騒な噂話にも眉一つ動かさない氷の侍女が淹れた紅茶を口に含みながら
ゆるやかな茶色のウェーブの髪をたたえる
アリスフィア・ノースフェイス侯爵令嬢が困った表情を浮かべる。
オルスフェーン王国の古いおとぎ話。 『千文字姫』。
彼女は王国の第一王女。
生まれた時から高等教育を受けており、能力は大変優秀にも関わらず、
いつも「一言多い」姫だと有名だった。
他人の容姿、能力や地位、生活面などに関し余計な一言を言ってしまう。
時には外交問題にも発展させる愚かな姫は王室の足手まといだった。
ある日姫は、姫の愚かしさなど知らない隣国の王弟殿下へ嫁ぐことになる。
王室は姫と離れられ万々歳だったが、姫の一言多い性質は相変わらずだった。
王弟殿下もついにしびれを切らし、
「お前は今後千文字以上喋るな」
と言い渡す。
政務を数々こなさなければならなかった姫にとって、
それは能力を発揮する手段を奪われるに等しかった。
やがて姫君は王弟殿下の前で千文字を使い果たし、
絶望した後自害してしまったという。
「でも、少し可哀想だわ。 誰か彼女を補助してくださればよかったのに」
「クララ様はお優しいですねー。 私ならそういうお荷物とは関わりたくありませんわ」
キャサリンは肩をすくめて苦笑した。
翌日。
キャサリンの手の甲にはあざが浮かび上がった。
悪役令嬢ものなのに悪役令嬢を倒れさせてしまいましたわ~~~~~~~~~!!!!!
万死に値しますわ~~~~~~~~~~~~~~!!!!




