なな
圧がすごい。魔王かってくらい冷たい目。
今まで纏っていたキラキラオーラが一気にダークオーラに。
ヤバい。どうしよう。何とか誤魔化すか。
蛇に睨まれたカエル状態の私。
絶体絶命。
「私は、佐藤 みちる。55歳。○○県**市在住。夫と2人暮らし。子どもは2人、都内で仕事してます。転生なのか、パラレルワールドに飛ばされたのか、よくわからないけど、この世界にいたみちるとは違う世界から来たみちるです。
たぶん…」
沈黙…
そりゃそーだよね。私もまだよくわかってないのに。
まあ 信じられないよね。怒る?
殺され…ないよね?
「すげー!!マジ?!本物?!俺、会うの初めてだ!!感動!」
え?受け入れ…た?
「信じてくれるの?」
「え?だって、他の世界線から来た人でしょ?俺、あると思ったんだよね〜でも、実際目の前にいるとテンション上がるよね!」
思ってたんと違う…。
「普通、信じなくない?私だって信じられないのに。」
「俺さ、小学校の時、いじめられてて 図書館に篭ってたんだよね。片っ端から本読んでさー。SFとかミステリーとかファンタジーが好きでさ!でも、絶対こういう世界あるって信じてたよ!
マジかー。最高じゃん!」
「いやいや。私もファンタジー好きよ。でもさ、現実なっちゃったらパニックだよ。」
「そっか。そうだよね。ごめんごめん。いきなり手錠かけちゃったし。うけるww」
全然、笑えないんだが。
信じてもらえなかったら…の不安は無くなったし、くい気味で受け入れてもらえたし、推しがテンション上がってるから…まあ、我慢しよう。
「55歳?大人だなーみちる。だから、お母さんみたいなんだ。本当にママじゃん。」
1人で盛り上がってる。
「自由自在に行き来出来んの?本当のみちるは?ママの来た世界にいるってこと?」
問題はそこだよね。
私が覚えてるのは、トラックと衝突間際の記憶。
その後、正面衝突してるはず。
たぶん軽い怪我では済んでないと思う。
もしかしたら…。
最悪もあるかも。
と、正直に私の考えを話した。
真面目な顔で晴は聞いていた。




