ろく
寝てた。起きた。
私ってば、この状況でよく寝れるよね〜
さて、何時かな…
ゆっくり目を開けると、そこに推しが…
蕩けそうな笑顔で…
「おはよう。みちる。よく寝れた?」
尊い!朝から、あざーす!
「お、おはよう。今何時?」
「もうすぐ、10時になるよ」
「!」
ちょっとウトウトしたかと思ったのに、がっつり爆睡してた。
私ってほんと、キモが座ってると言うか…
おばちゃんパワーかな…
「俺、シャワー浴びてくる」
「じゃあ、私 ご飯作ろうかな。キッチン借りるね。好き嫌いある?」
推しが、キョトンとしてる。
あれ?何か変なこと言った?
「みちるのご飯久しぶり。最近デリバリーばっかだったから。チーズ入ったオムレツ食べたい」
あー、手錠で監禁されてたから…
「うん、用意しとくね」
そう言って、私はキッチンへ。
昨日はこっちまで来なかったから、改めてなんて素敵なお部屋だろう。
ここ、何階なの?たぶん、タワマンだよね。
キッチンはL字型、その奥にリビング…広い!!
大型冷蔵庫を開けて、食材をチェック。
ふむふむ。サラダも作れそう。
フライパンは…
私はしばらく、キッチンの扉を開け閉めして料理を作り始めた。
慣れないキッチンは、お皿を探すのも一苦労。
何とか、オムレツが出来上がった頃、リビングのドアが開いた。
「いい匂い!」
「!!
ちょ、ちょっと!パンイチで入ってこないでよ!服!服着てきて!!」
晴は拗ねたように出ていった。し、心臓に悪い。
眼福でしたが、理性が優った。
しばらくして、推しがTシャツとハーパン姿で現れた。
「みちるのオムレツ最高!めちゃうま!」
推しが喜んでくれてる!
生きてて良かった!
「何時から仕事?」
「13時に、マネさんが迎えにくる」
「今日は、グループ活動?個人のお仕事?」
「…グループ活動?俺、俳優だけど?」
「!!」
しまった!この世界でも、当然アイドルやってると思ってた!
ヤバい、やばい。
「だよねぇ〜。私何言ってるんだろう。ははは…何か頭打ってから、記憶飛んじゃったのかな〜おばかさんになっちゃったね〜」
晴はおもむろに、ポケットから手錠を取り出し テーブルに置いた。
「アンタ、誰?」
私は、背中に一筋汗が通るのを感じた。




