よん
ベットに連れてこられ、ベットの柵に私と繋がっている手錠をかける。
これ、監禁ですか?
それでなくても、処理しきれない状況に脳みそフリーズしてるのに一体どうなってんのよ!!
この状況の説明を、推しにしてもらおう。
そうすれば、何がわかるかもだし。
「あの…晴?」
「なぁに、みちる。」
めちゃめちゃ、笑顔なのにやってることはサイコパスだ。
「何で、手錠したの?」
今度はビックリしたような推しの顔。
「いつもしてるじゃん。みちるはこれがないと、俺の事捨てるでしょ?」
予想外の返しに、言葉に詰まる。
いつも(若)みちるは手錠をされてるの?
これがないと捨てる?
私の怒りは恐怖に優ってしまった。
「手錠なんかされるから、逃げるんでしょ?それとも、私は犯罪者なわけ?こんな事する理由は何?」
「愛してるから」
晴の言葉に、私の怒りがさらにヒートアップしてしまった。
「愛してる人にこんな酷いことしてたの?それは愛じゃなくて執着心だよ。晴は私をどうしたいの?奴隷にしたいの?心を無くした人形になって欲しいの?これは愛とかの問題じゃなくて、人にしちゃいけない行為だよ。」
笑顔が消えて動揺したように、晴は言った。
「だって、みちるが逃げるから。俺、みちるのことすごく大事にしてるのに。6月に結婚してしばらくは幸せだったのに、最近になってみちるがもう出ていくとか言うから。さっきだってついカッとなって、ガラスの置物がみちるの頭に当たって…血が出て、死んじゃったのかと思って怖くて…なのに起きたらみちるいないからビックリして…」
最後は泣き崩れてしまった。
情報を整理しよう
6月に推しと(若)みちるは結婚した。
ウソ!推しの結婚とか…へこむ。
そして、さっき(若)みちるは頭を打った。死んじゃったかと思うくらいに。
どうやらその時に入れ替わっちゃったの?
て事は、私も向こうで生きているかも。
どうやって帰ればいいかわかんないんだけど。
こういう場合、もう一回頭打つ?
ダメだよ。多分同時じゃないと。
結局打つ手なしじゃん。
泣きじゃくる推しの頭をポンポンして、背中をさすってあげた。
ここでできることをしよう。
例え今、元に戻っても 私はこの世界を見てしまったから、気になってしょうがない。私の分身?の(若)みちるが不幸になる確定なのに。
この、闇堕ちした推しをどうにかならんかね。
益々、しがみ付く推しの手を払う事は出来なかった。




