さん
『¥&@/-%#€£$!!!!!!!』
持っていたスマホを口に突っ込むかと思うほどキツく、口を覆ったお陰で また声は漏れなかったようだ。
20歳位の女の人が立っている。濃いめのブラウンの髪は胸の辺りまである。
ゆっくりと後ろを振り返り、誰もいないことを確認してゆっくりと正面を向く。
鏡だ。
そしてまた驚く!
これ、私ってこと?
口から手を離し、鏡の中を覗き込む。
あ!首にほくろ。おんなじとこにある。
腕も見て、ほくろがあることを確認した。
そう言えば、若い時の私みたいだ。
え?私、若返ったの?
事故で…
死んだ!
そして、転生したんだ!
……
でも時間軸が合ってない。過去に戻ったわけじゃない。
スマホを確認する。
20××/08/03 23:23
あれ?事故から数時間しか経ってない。
転生じゃない…多分。
パラレルワールド…
待って、待って。
頭が追いつかない。
買い物してないじゃん!明日の朝ごはん!
洗濯畳んでないし、お風呂掃除も…
違う!今は家にいるわけじゃない。
考えろ!どうすればいいの?
何で?私は生きてるの?死んでるの?
パニックになりかけた時、扉がすっと開く。
「みちる、どうしたの?おいで」
「ハル…?」
「ん。また、怖い夢見た?」
これは現実なの?
推しが、私の名前呼んだ。
推しが、とろけそうな笑顔で私を見てる。
推しが、手を広げて私を迎え入れようとしている。
転生?パラレルワールド?
そんなものはどうでもいい。
推しが受け入れ状態万全で待っているのに、逆らうことができようか?
夢でも、天国でも地獄でもいい。
私は躊躇なく、腕の中に飛び込んだ
「ハル!」
私を抱きしめながら、晴は言った。
「起きたらみちるがいないから心配したよ。」
前世で私、どんな徳を積んだのでしょう。
これを幸せと言わずして何が幸せなんだ。
「ほら、ベットに行こう。横にならないと。頭打ったんだから。痛い?」
そうだ。包帯してたね。この身体の(若)みちるも頭打ったんだ。
カチャッ
ん?カチャって何の音?
手首に冷たい感覚が…
「もう逃げちゃダメだよ。お仕置きしないとだね。」
私に手錠を掛けながら、とろけそうに笑う推しが…
とても怖かった。




