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オスカル様に会いたくて  作者: 結はな
第2場 パレ・ブランシュ編
5/8

後編

「マリー、そろそろ帰らないと」


 友諠を結び合い、その後も談笑を続けていた二人に残念なお報せが入る。

太陽はとっくに中天を過ぎており、日が暮れる前に帰ろうと思うなら、そろそろ行かねばならないだろう。楽しい時間はあっという間に過ぎてしまうのだ。


「もっとお話ししたかったわ……」


 テオが会計を行っているのを見ながら、マリーはしょぼくれる。


「私もです」


 すっかり打ち解けてくれたフェリシアも、寂し気な顔をしている。その憐憫を大いに誘う表情に、罪悪感がズキズキと刺激された。


「でも、私もそろそろ帰らないといけませんし……」

「それなら、馬車で家まで送っていけば良い」


 会計を終えたテオが提案する。


「馬車が待っているし、帰りの時間はずらせないが、送って行くのなら馬車の中でもう少し話せるだろう?」

「テオ……!」


 素晴らしい提案に、マリーは両手を握り締めて目を輝かせる。


「さすがテオ! 天才! 素敵! かっこいい!」

「ああ、もっと言ってくれ」

「大好き!」

「………………おう」


 マリーは嬉々としてフェリシアへ向き直る。


「フェリシア、是非そうしましょう!」

「でも、ご迷惑では……」

「私の我がままなんだから、気兼ねしないで!」


 むしろこっちが迷惑を掛けている自覚がある。だが、もっと話していたいのだから仕方が無い。


「そうと決まれば、さぁ行きましょう!」


 マリーは立ち上がるとフェリシアの手を引いて立ち上がらせ、連れ立って歩き出す。そのすぐ後ろをテオも付いて来た。


「おうちはどの辺りなの?」

「家はルロア地区ですが……でも私、自分で帰りますから……!」

「フェリシア嬢」


 テオが口を挟む。


「まだ明るいとは言え、女性が一人歩くのは危ないです。マリーなら大丈夫でしょうけど。マリーなら大丈夫でしょうけど」

「何故二回言ったのか」


 とても大事な部分とは思えない。


「そして何故、私なら平気だと思うのか!」

「言わずもがなだろ」


 マリーの訴えは端的に返された。


「だから送って行かせてください、フェリシア嬢」

「あの……でも……」


 テオは丁寧に願い出たが、それでもフェリシアは固辞しようする。

 あまりの頑なさに場に微妙な雰囲気が流れ、三人は中庭の途中で足を止めた。


「フェリシア、どうしてそんなに——」

「フェリ!」


 尋ねようとしたマリーの言葉に被さって、名前が呼ばれる。その声を聞いたフェリシアは体を跳ねさせ、青ざめた顔で震え出した。


「フェリ! お前は出掛けていると思えば、またそんな——!」


 荒い足取りで近付いて来るのはフェリシアと同じ色彩をした青年で、顔立ちもよく似ている。フェリシアを男にして成長させ、堂々と振る舞わせればこんな感じになるだろう。


「に、兄さん……。どうして、ここに……?」


 家族に呼びかけるにしては固く怯えた声。それも彼の態度を見れば仕方ないと思える。


「偶々来てみたら、まさかお前が居るなんて! こんな事は止めろと、父上にも言われただろう!?」

「あぅっ!」


 兄は怒鳴りつけながら乱暴にフェリシアの髪を鷲掴み、フェリシアは痛みで呻いた。

「ちょっと! 手荒な事はしないで!」


 見かねてマリーは割って入り、フェリシアの兄の手を剥がそうとする。


「いくらお兄様でも、こんな真似は良くないわ」

「誰です、あなたは?」


 あまり折り目正しい人物では無いのかと思いきや、フェリシアから手を放さないものの、マリーへの対応に無作法さは無い。

 兄は困り顔で軽く頭を下げた。


「見苦しいものをお見せしてすみません。ですが、これは家族の問題です。お気になさらず」

「そんなの無理よ。だって私、彼女の友達だもの」


 確かに家族の事に関しては部外者だが、だからといって友達に対する狼藉を見過ごすことは出来ない。


「友達……? あなたが、フェリの……?」


 兄はまじまじとマリーとフェリシアを交互に見る。


「失礼、ムッシュ」


 マリーの腕を引いて下がらせ、代わりにテオが前へ出る。


「彼女は友情に厚いもので、友人を心配するあまり逸ってしまいました。どうか彼女に免じて、その手をフェリシア嬢から放して頂けませんか?」


 慇懃なテオの姿勢と、時間を置いた事で頭が冷えたのか、兄は気まずげにフェリシアを解放する。離されたフェリシアはその場にへたり込んでしまった。


「大丈夫、フェリシア……?」


 マリーは近付き、その肩を抱こうとしたが、フェリシアは他者を拒絶するように俯いて、きつく荷物を抱きかかえた。髪もぐちゃぐちゃになってしまっており、その姿は痛々しい。


 家族から趣味を反対されていると言っていたが、いくらなんでもここまで厳しくする必要があるのだろうか。向いていないと本人も自覚していて、尚且つ別に興味のある分野がある。ならば、そちらの道を応援してあげても、良いのでは無いだろうか。

 そう考えてしまうのはマリーに前世の、自由に職業選択の出来た世界の記憶があるからなのかもしれない。


「何故そこまでフェリシアに強く当たるの? 彼女は別に誰にも迷惑をかけていないじゃない」


 内政干渉だとは分かっていても、言わずにはいられない。

 本人もこれは趣味だと割り切り、家業を手伝う意志もある。ならばこれくらいは許容してあげて欲しい。


「あなた方こそ、何故そこまで肩入れなさる?」


 マリーの批難のまなざしを真っ向から受け止め、兄は言葉を返してくる。


「あなた方は友達だと言いなさるが、この子の方はそう思っていない」

「そんな事無いわ」

「いや、ある」


 兄は妙に確信を持って言い切り、フェリシアを一瞥する。


「そうだな、フェリ? だからお前は本当の事を話していない」


 フェリシアの肩が跳ね、小刻みに震え出す。不安に怯えて歪んだ顔がゆっくりと持ち上がり、兄へ向けて慈悲を乞いながら、かぶりを振る。

 しかし、兄は冷酷にそれを撥ね付けた。


「フェリは……あなた方がフェリシアと呼ぶ者は、私の()です」

「……は? えぇ!?」


 マリーは目を剥き、フェリシアを見る。


「彼の名はフェリクス・ラ・セロー。フェリシアなどと言う名前ではありません」


 断言された事実を否定する者は居ない。


「フェ、フェリシア……あなた、男なの……?」


 狼狽しつつも顔色を失ったフェリシアに問いかける。

 今にも泣きだしそうな姿は相変わらず可憐で、男だと言われた後でも美少女にしか見えなかった。


「ご、ごめんなさい……!」


 か細い声で告げたかと思うと、弾かれたかのようにフェリシア——フェリクスは駆け出していく。


「フェリシア!」


 マリーは咄嗟に手を伸ばしたが宙を掻き、フェリクスの背は遠のいて行った。


「分かったでしょう? フェリクスは男のくせにローブを着て、学ぶべきことから逃げ出して趣味に耽っている怠け者です。あの子には我々家族は大変困らされているのです」


 兄は額を押さえ、やれやれと首を振る。


「全く愚かしい……」

「愚かなんかじゃないわ!」


 マリーは叫ぶと立ち上がる。そして驚いているフェリクスの兄を睨み付ける。


「フェリ……クスは素晴らしい才能を持っているわ。それを押さえ付けようとする方が、よっぽど愚かだわよ!」


 ふんすと鼻息を荒くし、スカートを掴み上げる。


「行くわよ、テオ! フェリクスを追いかけなくちゃ!」

「もちろんです」


 マリーが言えばテオも大きく頷いてくれ、二人は呆然とする兄を残し、その場を走り去る。

 どちらに向かったのか、マリーはおおよその方角しか見ていなかったが、こうなると予見していたテオはフェリクスの動向をきちんと確認してくれていた。

 テオの示す方へ進んで行けば人気のない通路があり、その先からすすり泣く声が微かに聞こえた。


「フェリクス……?」


 おずおずと呼びかけると声が止まる。どうやら当たりらしい。


「私よ、マリーよ。そっちに行っても良い?」


 返事はない。

 無いのなら許可と勝手に受け取って進めば、柱の影にフェリクスはしゃがみ込んで泣いていた。


「フェリクス」

「ごめんなさい!」


 近づこうとした途端、フェリクスが叫ぶ。


「黙っていて、ごめんなさい! 本当は男なのに、こんな格好をしてるって分かったら、変に思われると思って言えなかったんです!」


 フェリクスはこちらをちらりとも見ず、真情を発露させていく。


「男のくせにフリルやレースが好きだなんておかしいって分かってるんです! でも小さい頃から好きで、他の男の子達に馬鹿にされても、家族に何を言われても、捨てきれなかった……!」


 そして話せる相手が欲しくて、女の子となら話が出来るかもしれないと、ついには女装を始めてしまった。それなのに結局、男だとバレるのが怖くて輪に入る事も出来ず、一人で憧れを募らせ続けた。


「でも今日マリーさんと会ってお話し出来て、デザインも褒めて貰えて嬉しかった! 劇団にまで誘って貰えて、本当に嬉しかった! だからこそ男だって言って拒否されるのが怖くて、父親のせいにして逃げたんです! そのくせ友達になろうって言われて、喜んで手を取ってしまった! 騙しているくせに!」


 悲痛に叫びながら、フェリクスは顔を覆う。


「ごめんなさい、マリーさん……! 騙してごめんなさい……!」


 鳴き声の合間にも謝罪は繰り返されていて、その憐れな姿にマリーは段々と腹が立ってきた。


「顔を上げなさい、フェリクス!」


 彼の前に仁王立ちをし、言い放つ。


「あなたは謝る必要なんて無い!」

「マ、マリーさん……?」


 おずおずと戸惑う顔が持ち上がる。


「あなたが騙したんじゃなくて、私達が勝手に勘違いしてただけでしょう!」


 フェリクスは一度も自分で「女だ」なんて言っていない。けれどもマリー達が“女子”だと判断して、そう扱ってしまっただけだ。それは「騙した」とは言わない。


「そもそも男だから何だって言うの。良いじゃない、女性の恰好をしたって! 男役だって女装するのよ、あなたがしたって問題無いわ! 大丈夫! 私、女装もイケる!」

「それ、単なる節操無し発言だぞ、マリー」

「お黙りテオ!」


 ぴしゃりと言い付けて、マリーは続ける。


「それにね、フェリクス。孤独だって良いじゃない」

「え?」


 フェリクスがきょとんとした瞳を向けてくる。


「良いじゃない、自分が赤く燃えていれば、熱く生きていれば!」


 徐々に気が昂って来たマリーはバッと大きく手を開いて掲げる。


「燃えて、燃えて、愛のフェニックス!」

「フェリクスだろ」


 高らかに言い切ったマリーに訂正を入れ、テオはため息を吐くとフェリクスに近付き、膝をついて彼と目線を合わせた。


「つまりマリーは、誰が何と言おうと、気にする事はないと言いたいんだ。自分がそれに対する情熱を持っているならば、持ち続けていられるならば、誰に理解されずとも貫き通せ、と」

「その通りよ!」


 さすがはテオである。

 満面の笑みで頷くマリーを一瞥したテオは、フェリクスへ優しい目を向ける。


「ほら見ろ、フェリクス。ここに珍妙な情熱を持って、周りの目を顧みずに突き進んでいるヤツだっているだろう? こいつのおかしさに比べたら、お前なんて至極真っ当だ。安心しろ」

「失礼ね!」


 良い笑顔で保証するテオだが、釈然としないマリーは抗議の声を上げた。


「ちょっとテオ! やっぱり今すぐ呪いの壺を買って来て、あなたに送り付けるわよ!」

「そんなもん送って貰わんでも呪いならもう間に合ってる。お前に付き合ってるせいでな」

「どういう意味よ!?」

「そういう意味だ」


 ぐぬぬっと睨み付けるマリーと涼しい顔のテオ。二人を見詰めていたフェリクスが急に膝に顔を埋め、体を震わせ始める。


「……ふっ……」

「フェ、フェリクス……?」


 いけない。ついテオの皮肉にいきり立ってフェリクスを放置してしまった。

 マリーが焦って呼びかければ、フェリクスは笑みを浮かべた顔を持ち上げた。


「ふふ……ふふふ……! そう……そうですね……。私、何もおかしくなんか、ない……」


 目尻に溜まっていた涙をそっと拭う。


「フリルやレースを可愛いと思っても、ローブのデザインを考えても、何も悪い事なんてない……! だって、好きなんだから……!」


 言葉を紡ぎながら瞳には光が宿り、丸められていた背も伸びていく。縋るように抱き締めていたクロッキー帳は大事そうに抱え直され、フェリクスは俯くのを止めた。


「誰に何と言われようが、自分が好きならばそれで良い。そうですよね、マリーさん?」

「ええ、そうよ! 」


 大きく頷いて請け合う。


「そして、あなたはやっぱり素敵な私の友達よ、フェリクス」


 涙の跡の残るフェリクスの頬に手を添え、マリーは微笑む。


「はい、友達です!」


 フェリクスも笑みを返してくれ、再び二人は友諠を確かめ合う。

 それを傍らで眺めていた青年は、頭を掻きながら水を差す事にした。


「というか、それならマリーも本当の事言って謝った方が良いんじゃないか?」

「あ」


 己の立場を思い出した王女は、間抜けな声を上げた。






「息が詰まる!」


 自室の窓辺に座ったマリーは不満を漏らす。

 空はあんなにも青いのに、風はこんなにも爽やかなのに、どうして自室に籠っていなくてはならないのか。


「まぁそうでしょうね。ずっと部屋に籠っていれば」


 今日も今日とて護衛をしているテオは、ストレスの溜まっている主に相槌を打つ。

 外出の日、フェリクスとの騒動にかかずらっていたマリーは、帰宅予定時間に大幅に遅れた。

 前向きになったフェリクスに自身の正体を明かし、畏れ多いと友人という立場を辞退しようとするのを平身低頭——王族に頭を下げさせたと、フェリクスは気絶しかけていた——で引き留め、彼を家に送り届けた。


 帰りの馬車の中でフェリクスは家族に自分の道を進みたいと伝えると、納得してもらえるまで話し合うと決意していた。その希望に満ち溢れた瞳を見てマリーは、やはりあの妖精達の奏でる歌は人の心を救うのだと、改めて実感した所存だ。


 そうして浮かれ気分で帰った彼女を待っていたのは、悪魔も裸足で逃げだしそうな素敵な笑みを浮かべて怒りを湛える長兄・ファブリスだった。

 その場で捕獲され、問答無用で部屋に放り込まれたマリーは、テオと共にそのまま長時間のお説教を食らい、外出禁止を申し渡された。それ以降、視察団の見送りセレモニーなど、公務以外では部屋で大人しくしている。


「自由でのんびり、縛られないで、暮らせるとこに行きたい……」

「お前は自由すぎるから、少しくらい縛られてるくらいでちょうど良い」


 実際、部屋に籠っていてくれているこの期間、とても平穏に過ごせている。是非、このまま続けて欲しい。


「ランベスが遠いわ……」


 マリーは深く、とても長いため息を吐いた。

 どうやら相当行き詰っているらしく、その様子にテオもさすが不憫になる。


 本来、彼女の帰りが遅れたことでテオにも処罰があってもおかしくは無い。しかし、マリーが先んじて自分の我儘でテオを振り回したと庇い、王と王太子もそれが事実だと認めたからこそ、苦言を呈された程度で済んだ。


 そしてマリーが今もこうして部屋で大人しくしているのは、マリー自身が反省しているのと同時に、またすぐテオに迷惑をかけ、今度こそ咎めがいかないようにと考えているのだろう。

 それを思えばテオはマリーに感謝しなくてはならず、慮ってやるべきだった。

 何だかんだと甘いテオは肩を竦め、彼女の気分が晴れそうな情報を提示することにした。


「そういえば、姫様」

「なぁに?」

「姫様の衣裳部屋に人員が一人、追加される事になりそうです」


 その言葉にマリーが視線を窓の外から動かす。


「まずは見習いとして入る事になりますが、デザインが得意らしく、いつか姫様のローブをデザインしたいと意気込んでいるそうです」

「テオ、それって……」


 マリーがまじまじとテオを見やれば、得意げな顔で頷かれた。


「はい。フェリクスは親を上手く説得できたようですね」

「やったぁっ!」


 思わず飛び付いたマリーを、テオは危なげなく受け止めてくれた。そのままぴょんぴょんと飛び跳ねても、体勢を崩すことなく、されるがままになっている。


「すごいわ! すごいわ! フェリクスが来るのね!」


 服飾の道を目指したいと決めた彼に、マリーはすかさず自分の衣裳部屋への出仕を提案した。

 フェリクスのデザインが気に入ったというのもあるが、マリーの衣裳部屋は人員が少なく、人手を増やしたかったからだ。宮殿でなら最先端のデザインも見る事が出来るし、彼の感性を養うのにも丁度良い。

 そして、たっぷりと経験を積んで貰った暁には、劇団のデザイナーとして引き抜くつもりでもある。


「良かった! 本当に良かったわ!」


 友人の門出を喜ぶマリーを見て、テオは頬を綻ばせる。

 やはりマリーは元気に笑っている方が彼女らしい。


「それならこうしちゃいられないわね、テオ!」

「ん?」


 くるくると回っていたマリーが止まり、両手を胸元でぐっと握りしめる。


「私も負けないように、自分の夢を追い駆けなくちゃ!」


 目を輝かせ始めるマリーとは反比例して、テオの表情は引き攣っていく。


「愛を抱きしめたこの胸に、迷いはない!」

「少しくらい迷っても良いんじゃないか?」

「愛を受け止めたこの胸に、恐れはない!」

「恐れてくれ。お願いだから色々と恐れてくれ」

「神よ、二人の夢を守り給え!」

「俺の平穏も守って欲しい……」


 窓を大きく開け放ち、天空へ向かって祈りを捧げるマリーには、先程までの気鬱さが一切合切消えている。


「さぁ、テオ! オスカル様を捜しに——」


 マリーはテオの手をガシッと掴んだかと思うと、今度は部屋の扉を大きく開け放つ。


「行くわよ———————!!」

「やっぱりこうなったか」


 固く結んだ手を離さずに行くマリーに、護衛の微笑みと共に零されたぼやきは届かなかった。

【男役の女装】

 男として振る舞う女性が女の装いをするという、外部的には珍事かもしれないが、同志諸君には珍しくもなんともない現象。しかも大体皆美しい。滾る。


【孤独だって~】

 ショー「PHOENIX宝塚」の主題歌。フォーエバーフェニックス!

 余談ですが、筆者がちょうど落ち込んでる時に聞いて、元気になった曲。


【ランベス・ウォーク】

 ミュージカル『〇ー・アンド・マイガール』内で歌われる曲。

 自由でのんびり縛られないで暮らせるとこさ、来てみな! イギリスにある。粋だぜ!


【愛を受け止めた~】

 「我が名はオスカル」という歌の歌詞。マジでペガサスに乗って翔ぶ。初見の人の度肝を抜く。




お読み下さり、ありがとうございます。

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