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精霊指定都市のお役人  作者: 安達ちなお


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採掘騎士レアアース

読み方は、採掘しないとレアアース

「スズは、お友達のタンタルちゃんを助けたいのです」

 白銀色の可愛らしい肢体を震わせて、スズは想いを訴えた。その真摯な姿勢に、春風は背筋の伸びる思いがした。

 権能執行課への請願は、通信局を経由して書類で送付されることが多い。けれど、もちろんそれだけではない。今回のように依頼者が実際に権能執行課を訪れ、直接依頼されることもある。この場合、請願内容を聞き取ったうえで、権能執行課で対応することもあるし、内容によっては他の部署を案内することもある。いずれにしろ、詳細を確認してからだ。

「お友達が、お困りなんですね。もう少し、詳しくお聞かせいただけますか?」


「あのあの……スズ、タンタルちゃんとは仲良しなのです。いつも一緒なのです。昔からスズは、色んな人に色んなことをさせられていてたのです。だけど、最近はタンタルちゃんが人気者になって……でも、昔も今も変わらず、いつも一緒にいてくれたのです」

「とってもいいご友人なんですね」

「そうなのです。スズはタンタルちゃんが大好きなのです。だから、困っていたら何とかしてあげたいのです。タンタルちゃんは、とっても怖い人たちに狙われてるのです。タンタルちゃんを奪い合って、傷つけあい、ころしあうほどなのです」

「それは、何とかしたいですよね」

「そうなのです。だから、何とかしようと最初は、友達のリンちゃんに相談してみたのです」

「お友達に相談されたんですね。とても良いことだと思います。誰かに相談すると、一人で悩むより、ずっと解決に近づくことがありますもんね」

「はいなのです。リンちゃんは、いろんな人から必須で必要とされているんです。とってもすごいんです。なので、一番に相談したんです。けど、タンタルちゃんがたくさんの人に狙われていて、血と欲と暴力に晒されていることを伝えたら、すごく怒りだして……」

「はあ」

「昔みたいに白くなっちゃったんです。白いリンちゃんは、とっても危険なのです。だから水に沈めてきました」

「ファッ!?」


「次に、近所のセレンちゃんに相談してみたんです。セレンちゃんは、月の女神なんて言われるくらい素敵なのです。とってもすごい特技があるので、色んなところで引っ張りだこなのです。でも、セレンちゃんは、個性が強いというかアクが強いというか、えっと、その、毒が強くて……。事情を話したら怒ったセレンちゃんのせいで、周りの人が痙攣しだしちゃったのです」

「うぇっ!?それは……」


「次に、超人で有名だったので、クリプトンさんにも相談してみたのです。声が低くて、頼もしい感じだったのです。けど、鈍色の金属は苦手みたいなのです。上手にお話し出来ませんでした」

「なるほどー?」

「他にも、ネオンちゃんとかテルルちゃんとか、色々相談してみたのですが、どうにも上手くいかなかったのです。もう、タンタルちゃんを助けてあげる方法は無いのかもしれないです。でもタンタルちゃんは、“これ以上、私を奪い合って、人が傷つくのは見たくない”って言っているのです……だからスズは力になってあげたくて……」

「ああ、そんな、気を落とさないでください」

 今にも泣き出しそうな雰囲気のスズに、流石の春風も上手いフォローができず、慌てるばかりだ。


「それに、タンタルちゃんを奪い合う人たちは、お金が目的なんです。タンタルちゃんを差し出すと、大金になるのだそうです。そして、大金を払ってまでタンタルちゃんを手に入れたい人達の目的は、ゲームなのだそうです。そんなことのために色んな人が傷つくなんて、悲しいのです」

「事情は漠然とですが、理解いたしました。何が出来るのか検討してみたいと思います。少しお時間をいただければ幸いです」

「ありがとうなのです。お願いしますなのです」

 そう言って立ち去るスズの後ろ姿は、哀愁に満ちていた。


「こういう場合は、どうしたら良いのかな。困った時のジュゲムえもーん……じゃなくてジュゲムせんぱーい!」

 春風が駆け寄ると、ジュゲムはしたり顔でスマホを弄っていた。

「話しは聞こえていた。依頼をしていたのは、第5世界の物だったな」

「はい。以前に私が担当した案件で勇者を復活させたことがありました。あれも第5世界でしたよね」

「そうだが、あれと今回とは、別の惑星だな。ただ、同じ第5世界だから、世界の構造は同じだ。もう少し詳しく様子を知るために、現地へ足を運んでみるか?」

「私がですか?行ってみたいです!あ、でも、今日はマオがいないし、さすがに一人だと不安が……」

「今回は、俺が一緒に行ってやろう。俺の推測が当たるなら、面白い案件になるはずだ。久しぶりに、腕がなる」

 ジュゲムが楽しげに笑って見せた。

読み手を意識せずに、私のやりたいことをやりたいように30部分ほど投稿してきましたが、ちょっと不安になってきました。

テンポ重視で結構かいつまんで来たというのもありますし。

「つまんねー」ならともかく「意味わからん」になってなければいいですね。


ちなみに、私の元素に対するイメージはこんな感じです。

スズ:人体に必要な超微量元素。スズの原料鉱石である錫石の微量成分としてもタンタルが含まれることがある。青銅とかブリキに使われる。


リン:人体の必須常量元素。赤リンはマッチに使われる。黒リンは、最も安定している。白リンは危険なので、今は禁止されている。水に沈めて保存する。


セレン:人体に必要な超微量元素。毒性がある。過剰摂取で脱毛やけいれんが起こる。FAXやカメラに使われる。


クリプトン:ヘリウムと違って、吸うと声が低くなる。クリプトン星と言えば


ネオン:無色透明、無臭の希ガス。アルゴンや水銀ガスと組み合わせてネオンサインに用いられる。融点がマイナス240度くらい。冷却剤として使われる。


テルル:毒性が強い。銅の副産物。

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