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無職の俺は追放されてもへっちゃらカタログスペック100%があるから【旧作】~現実を強引に俺の真実で塗り替える~  作者: 喰寝丸太
魔王決戦編

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第82話 ロマンス小説で出世

 テントが立ち並ぶ空き地には様々な人間がいる。

 奴隷を鍛える助手として雇ったこの男も変わった経歴の持ち主だ。

 リステルといって貴族だったが父親がギャンブルとも言える投資に失敗。

 当然貴族ではなくなった。

 その後剣の腕を頼りに剣術指南などを営んでいた。

 呼ばれた貴族の家でそのお嬢様と恋仲になり、なんとしても貴族に出世しなくてはならなくなった。


「これで最後だな。リステルはこの後どうする」

「貴族に仕官します」

「そうか頑張れよ。約束の紹介状だ」


 俺は紹介状を渡した。

 これは奴隷商に書いてもらった物でどこまで効力があるか分からないが無いよりはましだ。


「そうだ。出世できるおまじないをしてやろう。カタログスペック100%」


 手には『私の素敵な騎士様』がある。

 これはロマンス小説という奴だ。

 さてどうなるかな。

 『アミオンの目』で追跡しよう。


 リステルは仕官予定の貴族の家で武闘大会に出るように言われたらしい。

 この街では暇を持て余した腕自慢の武人や貴族が多数大会に出場していた。


 ふむ、剣術指南をしていただけあって順調に勝ち進んでいるな。

 次はいよいよ決勝か。

 決勝戦の斧を持った大男は強そうだ。


 決勝が始まり二人は何度も切り結んだ。

 そして、不注意でリステルは手に傷を負ってしました。

 血で剣が滑る。

 その時客席の令嬢がハンカチを差し伸べた。

 驚くリステル。

 ハンカチを受け取り、剣を縛って固定した。

 そして令嬢とキスをすると戦いに戻ってく。

 その時令嬢が消える。

 何が起こった。

 あの令嬢は一体なに。

 戦いに目をやるとリステルが大男を叩きのめしたところだった。


 リステルが客席に駆け寄ると令嬢がまたもや姿を現し熱い抱擁を交わした。

 その後令嬢は消える。


 リステルは驚いた後、貴族に優勝を報告。

 しばらくたって俺の所に報告にきた。


「ありがとうございます。ハグレさんのおかげで勝てました」

「俺は何もしてないよ」

「不思議な事が起こったんです。この街に居ないはずのお嬢様が闘技場にいて、そして消えたんです」

「それおまじないのせいかも」

「やっぱり」




 ワクワクしながら俺は推移を見守った。

 仕官した貴族の当主の護衛として町を歩くリステル。

 そこに悪漢に絡まれる令嬢が、助けにリステルが入り事件が解決すると何事もないように消える悪漢と令嬢。

 貴族は消える所を見ていないのでリステル活躍を褒め称えていた。


 そして何故か魔物の大群がこの街に押し寄せて来た。

 魔物の群の中にまたも現れる令嬢。

 颯爽と助けに入るリステル。

 活躍を気にいった貴族のおかげでリステルは騎士になる事が出来たらしい。

 そして、忽然と現れる教会と令嬢。

 結婚式を挙げてフィナーレとなった。


 うわ酷いな。

 これ後はどうなるんだろ。




 リステルは俺の所に結婚の報告に来た。


「夢のようです。でもしっかりと証拠の指輪が」

「良かったな」

「騎士にもなれたし、もっと出世してお嬢様ともう一回結婚式を挙げてみせます」

「そうだなそれが良い。おまじないの効果はもう切れているから、これからは命を大事にな」

「はい、死ねません」


 なんとか上手くいってよかった。

 興味本位でスキルを試すものじゃないな。


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