表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
無職の俺は追放されてもへっちゃらカタログスペック100%があるから【旧作】~現実を強引に俺の真実で塗り替える~  作者: 喰寝丸太
クラスメイト相談編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

67/100

第62話 野薙《やなぎ》の型

 俺達は今ドラゴン討伐に向けて進軍中だ。

 なぜこんな事をやる羽目になったかと言うと。

 領主の紹介状を貴族に差し出したところ泣きつかれこのような事になった。

 無視しても良いんだがイメージ戦略という奴だ。

 野上達のグループとは違うと宣伝しておいた。


 俺は討伐をみんなに任せる事にして一人森を散策する。


「ふふっ。この時を待っていたぞ」

「お前は野上」

「どうにもお前は嫌いだ。王になる算段もついたし、ここらで消えてもらおう」


 野上は聖剣を抜き切り掛かってきた。

 聖剣の燐光が剣の軌跡を残す。


「ふんっ」


 俺は気合を込めて剣の腹を押し軌道をずらす。


「やるな。これはどうかな。シャープスラッシュ」


 剣の光が強まり俺に向かって振り下ろされる。

 俺はまたもや剣の腹を叩き、剣を弾いた。


「それなら、バッシュ」


 野上は盾で俺を殴打してくる。

 俺は盾の縁に手を掛け横にずらしながらさける。


「まだまだ、ソニックスラッシュ」


 超高速の横なぎの剣をかわしながら、手で剣の軌道を変える。

 そして、身体はくるりと回転。

 俺は野上に密着、鎧に手を添えた。


「また、俺のスキルを喰らってみるか」

「呪いはいやだーー」


 そう言うと野上は逃げて行った。

 一連の動きにはタネがある。


 武川(たけかわ)さんの奥義書を使いスキルで覚えたのだ。

 『野薙(やなぎ)の型』と言い風の動きが見えれば体得できると奥義書に書いてあった。

 受け流しする技で、ゲームでいうところのパリィという奴だ。

 『アミオンの目』で風が見えるか試したところ見事に見えた。

 それでカタログスペック100%を使い習得。

 現在に至るという訳だ。


 野上の接近にはもっと前から気づいていた。

 なぜなら、野上と魔王は定期的に覗いているからだ。

 驚いてみせたのはフェイクだ。

 覗いているのがばれるとやっかいだからな。

 一人でやったのは皆を巻き込むのも気が引けるし血を見る羽目になっても後味が悪い。

 今の自分でどれだけやれるのか試したかったというのもある。

 もしもの時の切り札も幾つかあるから一人で対応した。




 さて皆はどうかな。

 ドラゴン討伐の現場に行く。


 前衛が思い思いの武器で討ちかかり、後衛は援護をする。

 連携は取れているな。

 ドラゴンがブレス吐く動作に入った。

 麻呂ナードが前面に出て対抗してブレスを吐く。

 押し負けているな。

 和銅(わどう)さんが更に前に出てエクストニウム製の盾で勢いの弱くなったブレスを受け止める。


 羽生(はにゅう)さんが分裂ナイフを投げ、大量のナイフはドラゴンの鱗に弾かれる。

 ドラゴンの気がそれた。

 その隙に武川(たけかわ)さんが接近、チャージスキルをプラスした堤蟻穴壊(ていぎけっかい)を叩き込む。

 抜き手はふかぶかとドラゴンに突き刺さる。

 ドラゴンが咆哮を上げる。

 噛み付きにきたところを桜沢さんがヘビークラッシュを唱え、スキルの後押しがあるメイスを叩き込み勝負はついた。




「みんなお疲れ。『女神の涙』があるよ」

「ちょっと、変なスキルは掛けてないでしょうね」


 御花畑が言った。


「心配しなくてもただのジュースだよ」

「みんな波久礼(はぐれ)君のおごりだって」


 桜沢さんが横から手を伸ばし、俺の手からコップを取り飲み干した。


「よこしなさいよ」


 御花畑が少しすねる口調で言った。


「飲まないんじゃなかったのか」

「つべこべ言わずに早くよこしなさい」


 御花畑は俺からひったくるようにコップを受け取り飲み干した。

 御花畑は一番でなきゃ嫌とか思っているのだろうか。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ