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無職の俺は追放されてもへっちゃらカタログスペック100%があるから【旧作】~現実を強引に俺の真実で塗り替える~  作者: 喰寝丸太
ダンジョン奮闘編

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第31話 石化破り

「豚なぜに、豚」


 5階層に下りたら豚に似た魔物の歓迎を受ける事になった。

 この魔物顔は豚で身体が牛だ。

 どっちなのかはっきりしてほしい。


「ファイヤーランス」


 御花畑の丸太ほどある魔法が魔物を貫通して行く。

 相変わらずえげつない威力だ。




 壁を壊して進むかとも考えたが、様子見にしばらく通路に従って進むと男が駆けてきた。


「助けてくれ。スーリンがぁ、スーリンが」

「落ち着いて。何があったか聞かせてよ」

「でっかい蛇の魔物が襲い掛かって来て、俺は仲間に一縷の望みを託されて」

「よし、二人とも急ぐぞ」


 少し広い空間に出るとそこにはなぜか冒険者の石像が複数、立っていた。


「スーリン。返事してくれよう」


 女冒険者の像にすがって先ほどの男は泣いている。


「石化かも知れないから治療してやろう」


 俺はエリクサーを女冒険者の石像に掛けた。


「来ないで!来ないで!」


 剣を持った女冒険者が闇雲に剣を振り回す。

 男が声を掛ける。


「スーリン、もういいんだ。助かったんだ」

「はっ、蛇の魔物がいないわ」


「お取り込み中に悪いが、経緯を聞かせてくれ」

「ダンジョンの攻略は順調で調子に乗ってこの階層に踏み込んだ。そしたら、大蛇の魔物にやられたって訳さ」




「石化を使う魔物の仕業だよな」

「石化っていうと鏡の盾が有名よね」

「私知ってる。映画で見たよ」

「石化の視線を跳ね返すんだろ。なら良いのがある」


 俺はアイテム鞄から『手印の手引き』という本を取り出した。

 手印というのはあれだ日本だとリンピョウトウシャとか唱えながら手を組み妖怪退治したりする手の組み合わせ方だ。

 異世界にも似たような物がありそれが本になっていた。

 効果なんかはどうなんだろうな。

 無いかもしれないが、カタログスペック100%があれば問題ない。


 俺は本を片手に。


「カタログスペック100%」


 俺は光に包まれた。

 本に載っていた反射印というのを試すことにする。


「もし俺が石化したら、治療よろしく」

「私がエリクサーを掛けてあげる」

「その隙の攻撃は任せておきなさい」




「ところであんた達はモンスターハウスやダークゾーンやテレポートの罠はどうやって抜けてきた?」


 俺は冒険者達に問い掛けた。


「そんなの無かったぞ」

「そうよ、魔物はそれなりに強かったけど特別な事は無かったわ」

「なら帰るのは無理だな。今ダンジョンは俺達を殺しにきている。帰りに拾ってやるよ一緒に帰ろう」

「世話になる。俺はハマーク。名前を聞かせてくれ」

「名も無き勇者だ」


 他の冒険者も石化から解放する。

 そして、俺は冒険者達に『手印の手引き』でカタログスペック100%を掛け手印を教え、エリクサーを数本渡し冒険者達と別れた。




 俺は反射印を組みながら、先頭を切ってダンジョンを進む。

 この反射印は攻撃や悪意を反射すると書いてあるのだが大丈夫だろうか。

 ダンジョンを進んでいるとシュルシュルとなにかを擦り合わせる音が聞こえてきた。


「やっぱりな、大蛇の魔物だ。二人とも気をつけろ」


 大蛇の魔物を鎌首を持ち上げると遠距離からブレスを吐いてきた。

 反射してくれよと祈りながらブレスを受ける。

 ブレスは俺の身体で反射され蛇の魔物に向かって行った。


 ピキピキと音を立てて大蛇が石化していく。


「ファイヤートルネード」


 お花畑が魔法を掛け大蛇の石像は炎に焙られるが変化がない。


「駄目だな。俺がやる」


 俺は土精霊のトンカチで石像を砕いた。

 石像は砂になり、それから黒い煙になって魔石を残した。




 俺達は大蛇の魔物を何匹も倒して進み下の階層への階段を見つけた。

 次の階層は何だろうな。

 これまでの事を考えると殺しに掛かってくるのは間違いない。


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