表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
無職の俺は追放されてもへっちゃらカタログスペック100%があるから【旧作】~現実を強引に俺の真実で塗り替える~  作者: 喰寝丸太
魔族蠢動編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

24/100

第22話 ドラゴンの血

 俺達は立ち寄った街で生活物資を補充する事にした。

 香辛料を手に入れる為に商店のドアを潜る。

 鼻がスッとするような匂いがした。


「こんにちは」

「香辛料をお求めですか、当店はこの街一番の品揃えだと自負しております」


 店番の女の子が俺に応対してくれた。




 各種香辛料を買って精算しようとした時に女の子が気になる事を言い始める。


「あの、この秤、狂っているかもしれないので、ちょっぴりオマケします」


 見ると秤にはあの黒い水晶がはめ込んであった。




「その秤の話を聞かせてよ」

「行商人が持って来たんです。話を聞いてるうちに買わなきゃってなって、気づいたら購入してました」


 購入のいきさつを聞いてあの商人だなと思った。

 説明書には劣化しなければ狂わない秤とある。

 そりゃそうだ、劣化すれば狂うに決まっている。

 でも普通は少し劣化したぐらいでは大幅に狂いはしないだろう。

 魔法が掛かっているな。




「狂わないように改造したいんだけど。良い?」

「ええ、廃棄しようと思ってるところでしたから。でも不思議と手放せないような気になるんですよ」


 呪いを掛けられて手放せないようになっているんだな。


「なあ、小前田。錬金術に壊れなくなる塗料とかないよな」

「うーん、無いと思う」

「あの、壊れなくなる物ならあります。ドラゴンの血を塗った剣とか」


 女の子が俺達の話を聞いて答えをくれた。


「ドラゴンを退治した話なら聞いた事があるけど、そんな話があったのか」

「『カエリックサーガ』で英雄がドラゴンを倒した時に装備が血まみれになるんです。それから剣と鎧が不壊になって大活躍するんです」

「お話なら使える。でも、ドラゴンの血を取ってくるのは面倒だな」

波久礼(はぐれ)君、錬金術のレシピにドラゴンの血と呼ばれている塗料があるよ」

「ならやってみるか」




 ドラゴンの血の材料はこの街の商店で手に入った。

 それに『カエリックサーガ』を借りてスキルを掛けた。

 後は秤を塗ってスキルを掛けるだけだ。


「カタログスペック100%」


 秤は光につつまれた。

 俺は秤を店の中央に置いた。


「御花畑、いっちょ試しに、魔法をぶっ放してみてくれ」

「店の中じゃこれね。ファイヤーニードル」


 鉛筆程の炎が秤に当たり火の粉を散らした。

 秤には焦げ跡さえ付いて無い。


「使ってみてくれ。狂わないはずだ。しばらくこの街にいるから何かあったら言ってよ」




 俺は急いで書店で『カエリックサーガ』を買い求め、そしてドラゴンの血を量産した。

 もちろん秤も改造しまくったが、俺達の装備もドラゴンの血で染めるためだ。


 良い機会なので装備を一新する。

 俺は皮鎧と脛あてと手甲を買った。

 小前田は町娘が着る衣服で、御花畑は白い魔女ルックだった。

 ドラゴンの血はその名の通り赤い染料なので俺の美意識に反する。

 表に出ないシャツとか装備の内側を染め、スボンも二重にはいて内側のズボンは真っ赤に染めた。

 小前田は染めるのを嫌がったが、見えない所を染めたみたい。

 御花畑は大胆にも白い魔女ルックを真っ赤に染め、ご満悦のようだ。

 塗りたくは無かったが鍛冶屋に貰った剣も一応処理した。


 俺は赤い剣を抜き冗談まじりに言う。


「聖剣ドラゴンブラッドが成敗する。俺は名も無き勇者だ」

「それなら私は獄炎の賢者よ。不用意に近づくと獄炎に焼かれても知らなくてよ」

「二人ともずるい。私はポーションの聖女。どんな傷でも癒します」




 俺はちょっとした事を思いつく。

 俺が名も無き勇者で名声を得ると、野上は比べられて後に引けなくなるかも。

 魔王を是非とも倒してもらいたい俺には良い案に思えたのでやることにした。

 とりあえずの目標は呪いを振りまいている商人を捕まえることだな。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ