プロローグ
爽やかな風が、暖かい春先の風を乗せながら、柔らかな緑色をした若草の生えた丘の上を通り過ぎる。
日の光に温められた柔らかい若草は、靴を脱いで裸足で歩くと気持ちが良さそうだ。
ゆるやかな丘の上には、一本の大きな世界樹が、新緑の若葉に身を包み、丘を行き来する旅人の姿を眺めている。
そんな丘の上の世界樹を目指し、一人歩いている少年がいる。
背も低く、華奢な体つきの少年は、自分の背丈ほどある木の棒を杖の代わりにしながら、額に、いや、全身に汗を掻きながら、息を切らして丘を登っている。
冒険者にしては、軽装な服装。
特に武器などの装備も着けていない。
ヨレヨレになった背負い袋を背中に担ぎながら、少しずつ丘の上を目指す少年。
決して、険しい道ではないはずだが、少年は、もう、何日も休まずに歩き続けているかの様に、重い足を引きずりながら、憩いの場所を求めているように見えた。
……。
僕の名はマルコ。
由緒ある精霊使いの名家の一人息子だ。
名家の一人息子が、なんだってこんな場所で一人で歩いているのかって?
それは…。
「主様、もうすぐですよ。しっかり!」
マルコの思考を遮る様に、優しく、清らかな声が聞こえてきた。
さっきまで一人で歩いていたマルコの側に、一人の少女が立っていた。
いや、正確に言うと、立ってはおらず、宙に浮きながら、マルコについてきているのだが…。
「ウェンディー…。」
マルコは、疲れ切った表情で、宙に浮いている少女を見た。
その少女は、透き通るような白い肌に、まるで清らかな水の流れのような、長い水色の髪を伸ばしている。
白くて透けそうなほどの薄いワンピースを着て、マルコの周りをフワフワと浮いている(念のために言うが、透けてはいない)。
「主様は、体力がなさ過ぎですよ。丘の木陰につきましたら、わたくしがお水を差し上げますわ。」
そう言いながら、ウェンディーと呼ばれた少女は、マルコに優しく微笑んだ。
「…、だったら、今すぐくれてもいいじゃないかぁ…。」
マルコはウェンディーに向かって、拗ねた様に言う。
「いけませんわ、主様。そんなことでは、またお父様に叱られてしまいますわ。」
ウェンディーは、そう言いながら、マルコの片手を引きながら、マルコを丘の上へと導く。
「そうよ、ウェンディーの言う通り。」
すると、マルコの側から、ウェンディーとは違う、明るい活発な少女の声が聞こえてきた。
「…、サラまで、そんな風に言うの…。」
マルコは、ウェンディーに手を引かれながら、サラと呼んだ少女の方を向いた。
サラは、やはり、ウェンディーと同じ様に、宙に浮きながらマルコの側にいる。
しかし、容姿は、ウェンディーとはまったく違う。
緑色の長い髪を頭の後ろで、大きな黄色いリボンで結っている。
黄色いリボンに結わえられた緑色の髪は、常に風に煽られているように、揺れ動いている。
まるで、サラの周りだけ、常に風が吹いているかのように…。
サラは、黄色いタンクトップのシャツに、青いショートパンツという、軽装ないでたちだ。
ウェンディーがおしとやかな感じというなら、サラは活発な印象を受ける。
「ご主人様、もうすぐで丘の上よ!」
快活な声でサラがマルコを励ます。
「…もう、少し休もうよ、疲れたよ…。」
半分あきらめたような口調で、マルコは弱音を吐きながら、とぼとぼと足を進めている。
すると…。
「マルコ!!」
今度は、活を入れるような、威勢のいい少女の声がした。
「げっ!!カレンっ!!!」
「げって、何よ?げって?」
カレンと呼ばれた少女は、マルコの前に立ち、いや、浮きながら、両手を腰に当てて、マルコを睨み付けるように、いや、これは、明らかにマルコを睨んでいる。
健康そうな褐色の肌に、燃えるような真紅の髪には緩やかなウェーブが掛かっている。
上半身は、胸を覆う黒いビスチェに、下半身は、腰に巻いた白く長いヴェールの隙間から、褐色の美しい足が、片方だけ露わになっている。
「ちんたら歩いていると、お尻に火をともすわよっ!」
そう言うと、カレンは、指先に小さな炎を灯す。
「わっ、わかったよ~!!」
マルコは半泣きになりながら、3人の少女達を置いて、一目散に丘の上を目指して走り出した。
今までのトボトボ歩きが、まるでウソの様に…。
そんなマルコの後を、3人の少女は、フワフワと宙を浮きながら着いていく…。
そう、マルコは、精霊使いなのだ。
この世界では、いわゆる魔法、魔法の力は、精霊によって授かるのだ。
この世界には、様々な精霊がいる。
人間は、そんな精霊と契を交わし、魔法の力を手に入れる。
それが、精霊使いと呼ばれる人達である。
精霊との契は、人それぞれである。
生まれながらに精霊を従えている人もいれば、精霊との交流を深めて、契に至る人もいる。
しかし、いずれの場合も、この世界では、一人の人間に対して、一体の精霊としか契は結べない。
どんなに心が清かろうが、精神や肉体を鍛えようが、精霊に貢ごうが、一人一体が原則である。
ところが、マルコは、なぜか、生まれながらにして3人の精霊を従えていた。
これは、この世界では、全く前例のない異例なことなのである。
広い丘陵を一望できる丘の上、大きな世界樹の木陰で、マルコは世界樹の幹に体を預けて、ぐったりと座っている。
首はだらしなくダレて、足をだらしなく開いて伸ばしている。
「はい、主様。」
ウェンディーは、マルコに、透き通った、美しい清涼なガラスでできた、空っぽのコップを渡した。
マルコはそれを受け取って、ウェンディーの方へ向ける。
ウェンディーがコップの上に両手をかざすと、コップの中は、清らかな冷たい水で満ち溢れた。
「ありがとう、ウェンディー。」
そういうと、マルコは、コップの中の水を一気に飲み干す。
「どういたしまして。」
ゴクゴクと喉を鳴らしながら水を飲むマルコを見ながら、ウェンディーは、優しい笑顔で微笑んだ。
そう、ウェンディーは、水の精霊なのである。
あらゆる水を自由自在に操れる精霊なのである。
「まったく、世話の焼けるご主人様ね。」
そう言うと、サラはマルコに向かって両腕を広げるようなポーズを取る。
すると、サラから気持ちの良い、爽やかな風が吹き、マルコに当たった。
そう、サラは風の精霊なのである。
風を自由自在に操る自然界の精霊なのである。
では、カレンはと言うと…。
ウェンディーとサラに囲まれて、気持ちよさそうに涼んでいるマルコを見て、睨んでいる…。
かと思うと、カレンは、おもむろに、マルコの側に座って、マルコの耳元で囁いた。
「マルコ、温めてア・ゲ・ル。」
それを聞くと、のんきに涼んでいたマルコが飛び上がった!
「うわぁ、やめてくれ~。」
すると、カレンは、マルコの頭上を霞める様に、口から炎を吹いた。
そう、カレンは、炎の精霊なのである。
灼熱の業火を操る、炎の精霊なのである。
世界樹の木の又に頭を隠しながらうずくまり怯えるマルコを見ながら、カレンはいたずらそうに笑っている…。
そんなカレンを見て、ウェンディーとサラは、やれやれ、と言った表情で顔を見合わせた。
マルコ達は、世界樹の木陰で休憩を取った後、世界樹から丘の麓に延びる、細い道を歩き始めた。
その道は、緩やかな下り坂になっており、小さな町の中へと続いていることが、マルコ達からも見てとれる。
「主様、まずは、あの町へ向かいましょう。きっと、お昼を食べるところがありますわ。」
緩やかな坂道を、フワフワ浮きながら、ウェンディーは言う。
「そうね、そろそろお腹が空いたよね。」
大きな黄色いリボンで結わえた髪の後ろで、両手を組みながら、サラが言う。
「…お前たちは、精霊なんだから、お腹空かないだろ…。」
目をいぶかしそうに細めながら、空腹のお腹を擦って、マルコは言った。
「えーっ、だって、美味しいランチ、食べたいよね。」
「ええ、せっかくの旅ですし、色んな町でお食事したいですよね。」
「うんうん、腹減った~。」
…好き勝手言いやがって…。
そう心の中で呟きながら、マルコは、ふて腐れるように精霊達に言った。
「言っとくけど、僕、お金持ってないからな。」
「ええっ?」
「当たり前だろ。家を追い出されたんだから…。」
「お金なんて持って出る暇なかったよ…。」
ため息をつき、肩を落としながら、がっくりとうなだれるマルコ。
「ええっ、私たちのランチは、どうなるの~!?」
「主様、計画性なさ過ぎです。」
「マルコ、腹減った!」
……。
そもそも、僕がこんな目にあっているのは……、全部、彼女たちのせいだ。
あれは、つい先日のこと…。
僕は、精霊使いの名門学校、スピリットアカデミーに通っていた。
精霊と契を結んだ人や、生まれながら精霊を司っている人達が、より精霊との信頼関係を深め、より強く、正しく精霊の力を使えるように、学ぶ学校だ。
心身共に鍛え、健全な身体と精神を持たなくては、正しく精霊の力を借りることができない。
だから、スピリットアカデミーでは、色んなことを学習する。
僕は、成績優秀…ではなかった。
どちらかと言えば、落ちこぼれの方だった。
身体を動かすのは、疲れるから嫌いだ。
だから、運動は苦手だ。
勉強も、考えるのはめんどくさいし、何よりよくわからない。
お祈りや精神統一は、我慢するのが辛い。
そして僕は、そんな僕自身に、自信がない…。
だって、一人で何かやっても、うまくいった試しがないんだから…。
でも、僕には、彼女達、精霊達がいる。
いつも、彼女たちが僕を助けてくれた。
スピリットアカデミーの卒業試験の時も、そうだった……。
スピリットアカデミーの卒業試験は、まさに、学園生活の総仕上げと言ったところだ。
卒業試験に挑む生徒たちは、学園に指定されたコースを、ゴールまで競争する。
しかし、その道のりには、様々な障害が施されている。
これらの障害を、自分の力と精霊の力を駆使して、乗り越えて、ゴールすれば良いのだ。
もちろん、他の生徒より早くゴールにたどり着けば、それだけ優秀とされる。
一等に輝いた生徒は、卒業資格とともに、名誉あるスピリットアカデミーの優秀賞を貰えるのだ。
卒業試験当日、マルコは気が重かった。
試験に落ちたら、父様に怒られる…。
しかし、試験に受かる自信はまったくない…。
落第は確実…。
そうマルコは思いこんでいた。
そんなマルコの気持ちをよそに、卒業試験は開始された。
他の生徒たちは、勢いよくスタートを切る。
しかし、マルコは…。
気がつけば、マルコは、スタート地点から姿を消していた…。
もしかして、マルコは、逃げ出したのだろうか?
しかし、卒業試験を受けている生徒たちの先頭に、マルコの姿があった。
「うわぁ~!!、サラ引っ張るなぁ!!!!」
「大丈夫、大丈夫、こんなのすぐ終わるわよっ!」
マルコの片手を掴んで、疾風のごとく飛んでいくサラ。
さすがは、風の精霊と言ったところか。
サラに振り回されながら飛んでいくマルコ。
「主様、ここは、お任せを!」
そう言うと、ウェンディーは、様々な障害物を水で流していく。
「後ろは、任せろっ!」
後続の生徒たちの前に立ちはだかって、炎を吐くカレン。
三精霊たちが大暴れしている…。
結果、マルコは、ぶっちぎりの1位だった…。
しかし、卒業試験は、無茶苦茶…、ぶち壊しだった…。
スピリットアカデミーの教師たちや、お偉いさんも、この非常事態に頭を悩ませた。
本来なら、こんなのは、卒業試験とは言えない…。
しかし、マルコは、卒業の資格は満たしている。
そして、何よりも、名家のご子息でもあるマルコを、失格にするということは、その父上である、エドワード氏の顔に泥を塗ることになってしまう…。
マルコの父親は、偉大な精霊使いである以上に、とても人望の厚い人でもある。
それは、学園の校長をはじめ、街中の人が周知の事である。
マルコの父と母は、名家だから慕われているのではなく、二人の厚い人望が、マルコの家であるファルニアム家を名家としているのだ。
スピリットアカデミーは、悩んだ末、マルコの卒業試験を、合格とした。
しかも、優秀賞を添えて…。
ひとまず、卒業できたことに安心して、家に帰るマルコだった。
「父様、母様、ただいま帰りました。」
召使が並ぶホールの中央に、マルコの父、エドワードがいる。
その傍らには、優しく微笑んでいるマルコの母親、マリアがいる。
「マルコ、無事、スピリットアカデミーを卒業できたそうじゃないか。」
そう言うと、威厳高そうな風格のマルコの父親は、マルコを見た。
「…、はい。」
マルコは、何か嫌な予感がした…。
「私の後輩でもある、スピリットアカデミーの学長が、直々に、報告してくださった。」
どことなく、口調が重々しい気がする…。
「実はな、私も、お前の卒業試験を見ていたのだ。うちの大型水晶スクリーンでな!」
「なんだ、あの卒業試験はっ!!」
マルコに怒鳴りつける、エドワード。
「まあ、まあ、あなた…。」
マルコを叱り飛ばすエドワードをなだめようとするマルコの母、マリア。
「あれでは、卒業試験をぶち壊しているではないかっ!」
「だいたい、お前は、子供の頃から、精霊に頼り過ぎだっ!!!」
「ま、まあ、旦那様、坊ちゃまのことは、いつもの事ではないですか…。」
額に汗を掻きながら、執事のセバスチャンは、マルコをかばう。
もう、僕がしたことじゃないのに、何で僕だけが怒られるの……。
こういう都合の悪い時だけは、あの三人は出てこない。
え?僕が彼女たちの精霊使いだから、自由に呼び出せるんじゃないかって?
いや、彼女たちは、僕の意志とは、関係なく勝手に現れたり、消えたりするんだ…。
するとウェンディーが現れて、父様に言った。
「いいじゃないですか。主様は、無事、スピリットアカデミーを卒業できたんですよ!」
おしとやかにではあるけれど、強い意志を込めた言葉を放つ。
「そうよ。それに、これは、私たちが望んでやったことなのよ!」
いつの間にか、サラも現れて言った。
「だいたい、マルコだけじゃ、卒業試験、合格するわけないじゃない!!」
…、カレン、それは、ちょっと余計じゃないか?
三人の精霊にモノを言われて、エドワードの怒りは頂点に達した。
「バカもん!!お前らが甘やかすから、マルコは、いつまでたってもだらしないんだ!」
「破門だ!人として、精霊使いとして一人前になるまで、帰ってくるんじゃない!!!!」
そう言うと、エドワードは、自らの精霊を召喚し、マルコと三人の精霊を、屋敷から追い出したのだった…。
「そ、そう言えば、そうでしたわね…。」
「お屋敷、追い出されたんだったっけ…。」
ウェンディーとサラは、思い出したかのように、肩を落として、呟いた。
「お前たちは、食べなくても平気だからいいよ…。僕は、お腹空いたんだ…。」
ウェンディーとサラを見ながら、恨めしそうにマルコが呟く。
三人が肩を落として、ため息をついていると、不意にマルコの身体が宙に浮き、真っ逆さまになった。
「うわぁ!?」
突然の出来事に、思わず声をあげるマルコ。
目を丸くして、マルコを見つめる、ウェンディーとサラ…。
「もう、少しぐらい小銭持ってるんじゃないの?」
そう言いながら、マルコの足首を掴んで、宙でマルコを上下に振るカレン…。
「うわぁ、カレン、やめろ~っ!!」
情けない声をあげながら、振り回されるマルコ。
すると、マルコのポケットから、いくつかのコインが零れ落ちた。
「ほら、持ってるじゃない。」
カレンは、嬉しそうに言うと、マルコを地面に放り出し、地面に落ちたコインを拾いだした。
地べたに尻もちをつき、お尻を擦りながら、その光景を見ているマルコ…。
「ひい、ふう、みい…。」
拾ったコインを数えるカレンと、それをのぞき込むウェンディーとサラ。
「全部で、銀貨3枚と、銅貨1枚ね。」
「よし、これで、お昼を食べに行こう。」
「さんせーい。」
カレンの呼びかけに答えるウェンディーとサラ。
三人の精霊は、嬉しそうに街に向かって、歩き(?)始めた。
「ほら、マルコ、早く行くよっ!」
まだしりもちをついているマルコを呼ぶカレン。
…もう、どっちが精霊で、どっちが主人かわかったもんじゃない……。
マルコは、先に街へ向かう三人を見ながら、トボトボと歩き始めた。
あとがき
まずは、本作品の公開を後押ししてくださった、私の数少ないフォロワーさんにお礼を申し上げます。
(pawooで知り合ったKiさん、pixiv Sketchで知り合ったKoさん、Naちゃん、Moさん他、本当にありがとうございます)
この物語は、元々、大昔にゲームの物語として考案したものでした。
ゲームと言っても、簡単なもので、物語を読み進めながら、読者が物事の決断を迫られる時に、三体の精霊のうちどの精霊の力を借りるかを選択する、アドベンチャーゲームみたいなものを想定していました。
(わかる方には、「ゲームブックのようなもの」と言えば、伝わりやすいと思います)
残念ながら、ゲーム制作は早々にとん挫し、この物語は長い間、お蔵入りしておりました。
そんな物語に光が当たったのは、細々と活動しているpixivとpixiv Sketchで知り合った方から、私の作品を見てみたいという意見をいただき、「それなら、プロローグだけ公開してみようかな。」といった流れで、今回、公開に至りました。
過去、二次創作小説「Darknight ARISHIA」がまったく見向きもされなかったので、その反省点をいくつか踏まえて、今回の公開に踏み切りました。
具体的には、
・文章を読みやすくする(漫画を読んでいるような感覚で読める文章を目指しました)。
・挿絵を多く入れて、飽きられないようにする。
の二点です。
この二点の改善点で少しでも多くの人に読んでいただければ幸いと思っております。
さて、次回作についてなのですが、実はこの「精霊使い」ではないお話を投稿しようかなと考えております。
元々、一部の人に見ていただければよいつもりで投稿した作品になります。
もし、続きが気になる奇特な方がいらっしゃれば、感想等を送っていただければ、喜んでお応えしようと思っております。
次回作は、私がpixiv Sketchを始めた頃、pixiv Sketchの皆様に可愛がっていただいた「ルナちゃん」が登場する、「ルナの冒険(仮)」を予定しています。
まあ、私は浮気性なので、その間に漫画を描いたり、動画コンテンツを作ったりしちゃうかもしれませんので、気長にお待ちいただければ幸いです。
Mark.S