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竜騎士様のお通りだ!  作者: 闇砂糖
グレン王国編
35/41

35.フラグ回収って知ってる?

フォードめ………俺に恥ずかしい思いをさせやがって、許せんっ!


が、そんな俺の心境は露知らず。

フォードの無双は止まらない。


1匹、また1匹と魔物達が倒れていく。


フォードの表情に浮かんでいるものは快感のみ。

笑みを浮かべながら魔物を斬って斬って斬りまくる。


なんだか、どっちが善で悪なのか分からない……てか、フォードは悪だろこれ。



俺の魔物情報が地味に埋まり始めた時、ようやくフォードが我に帰った。


「お、おぉ……もうこんなところまで来たのか」

「おかえりなさい極悪人」

「おかえりなさい魔物殺し」

「言い方が酷いな!ハッハッハ!!」


貶されても笑顔でいるフォード。

その顔には魔物の返り血がついているため、ヒジョーーに怖い。

てか、怖いよ普通に。


フォードは顔についた血を拭きながら話し始める。


「さて、とりあえず最深部まで潜ってきたな。ここからはいつ魔族達が出てくるか分からない。だが、お前達を信用して、ここは分担して探したいと思う」

「は?やだよ。なんでここで別行動しなきゃいけないんだよ。こんな所で別行動持ちかけるとかどこのホラゲーあるあるだよ」

「僕も同意見だ。はっきり言ってフォードがいないと死ぬ自信しかないぞ」

「ハッハッハ!頑張れ!」

「死ね」

「失せろ」



俺たちの必死の抵抗も虚しく、


死なないし失せないぞ!じゃあな、また後で会おう!ハッハッハ!


とか言いながらフォードは走っていった。

追いかけたかったのはやまやまなのだが、なにぶんあの人の移動速度はキチガイなので、俺達に追いつけるわけがない。


「はぁ、どうする?アグネーゼも流石に怖いだろこれ」

「そりゃもちr……な訳ないだろバーカバーカ」

「煽り方ガキかよ」


こんな冗談を言い合えるだけ複数人行動はましだ。

ある意味フォードは強い。

なんだかんだ、ね……


「空、確かに2人では心許ないが、逆に言えば敵に遭遇しなければどうということは無いだろう?」

「まぁ、そりゃな」

「じゃあ簡単じゃないか!敵に会わなければいいんだよ!」

「当たり前だろ馬鹿か」

「馬鹿って言う方が馬鹿だよーだ」

「だから餓鬼かっつーの」

「でも、さっきのフォードを見ている限りではそこまで数はいないように思うんだ。10分に一回遭遇するかどうか、しかもフォードは先行しているしある程度は数が減ってるんじゃないのか?」

「ふむ、一理あるな。でも、それ以上言ったらフラグに………」

「ということは、そうそう簡単には戦闘に入ることはない────」




「カラ、カラカラカラ……」




「な、フラグだろ?」

「──や、やぁ──────スケルトン・ナイトさん……」

「うし逃げるぞ」




「「うぎゃぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」」




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