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竜騎士様のお通りだ!  作者: 闇砂糖
始まり
3/41

3.死にかけ

「死にかけたって……え、じゃあ俺はまだ死んでないのか?」

「さっきからそう言っています。理解力まで低いのですね。まぁ正しくは"もうすぐ死ぬ"なんですけどね」

「…へ?」

「第5世界の貴方…いえ、現実世界の貴方は現在トラックに轢かれて病院へ運ばれています」

「あ、やっぱり轢かれたのか俺」

「現在の貴方の状態は"意識不明の重体"と言ったところです。さらに詳しく言えば轢過による内臓破裂、脳坐滅となっておりますね」

「なるほど…だからもうすぐ死ぬって訳ね……あとその付け足した怪我の度合いを言った後に『まぁどうせあなたには理解できないでしょうが』って顔をするのを止めてくれ。マジうざいから」


おれにだって分かるぞそれ位。

要はあれだ。内蔵がパーンしてて、脳が坐滅な感じなんだよ。


「もうすぐ死ぬことに関して理解できましたね?」

「おい、スルーすんなこら」

「この空間は"生と死の狭間"と呼ばれています。私の仕事はどこかの世界で"即死"以外の死に方で確実に助からない人を見つけ、それを別の世界へ転移させて生き延びさせるということです」

「へぇ〜……転移!?」

「はい。貴方はトラックに轢かれて病院へ運ばれこそしましたが、あと1時間ほどで死にます」

「え、1時間っ⁉︎短っ!もうちょっと耐えよ?俺!」

「なので、この空間へ魂を連れてきて、別の世界へ転移させる事を選んだのです」

「な、なるほど…サッパリ理解できねぇが言いたいことは納得できた」


つまり俺はもうすぐ死ぬけど即死ではなかったから「死んだ貴方に第二の人生を!」みたいなサービスを受けることができてるみたいなことでいいのかな。



「という訳で早速転移の準備に入らせて頂きます。貴方に転移してもらうのは…そうですね、生物のバランス的にも第8世界でしょうか」

「第8世界…?そこは一体どんなところなんだ?」

「簡単に言うとRPGの世界です」

「え?マジで⁉︎当たりじゃね?これ!」


RPGと言えば、レベルみたいなのがあって魔物と戦えるみたいなやつのこと!子供の頃から結構そういうのに憧れてたりしたんだよなぁ。

確か幼馴染の女の子がよくディスクを持ってきてくれて、一緒にやったりした時から好きだった気がするな。あいつ、生まれつき体が弱いとかで中学の途中で転校しちゃって、それっきりだった。確か、あいつの名前は────


「逆に言えば転移3秒後に強い魔物に食い殺される危険性がありますが」

「場所を選んでクレェェ!!」


やめろよ?本当やめろよ?死んだあとにもっかい死ぬとかトラウマもんだからね?毎日夢で見るよそれ?死ぬけど。


「た、頼むぞまじでっ!そんな死に方嫌だよ!?」

「石に躓いて轢死するよりマシでしょう?」

「あんたもう嫌だァァァ!!」


まだ終わんねぇのこの拷問!?

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