24.何フラ?
さぁ、果たして武器の性能とは……
[ビギナーズソード【NEW】]
剣初心者が、剣の鍛錬の為に用いる。非常に軽く、筋力のないものでも扱えるため、沢山の新米冒険者に愛用される。
「見なくてよかったわっ!」
まんまじゃねぇか!いや、これに怒るのはもはや申し訳ないかなぁってくらいそのまんまだよ!
「坊主、新米冒険者なんだから、いい武器もらえると思ったら大間違いだぜ?それともなにか期待でもしてたのか?はっはっは!」
「畜生!ちっとはしてたよこの野郎っ!」
「恥ずかしくないのかい?はっはっは!」
「UZEEEEEEEEEEEE」
くそ、これに関しては俺に非があるから何も言い返せなくて余計にうぜぇ!
「まぁ、安心しろ。今回のクエストは俺がついていってやる。剣術に関しては俺が色々教えてやるからな。はっはっは!」
「助かるけどやっぱうぜぇ!」
という訳で、なんやかんやでクエストへ向かうことにした。
尚、マシューは危険と判断して街に置いてきた。今頃、マリーさんに面倒を見てもらっているだろう。
………監視役を完璧に忘れているマシューは後でロドに怒られるかもしれないな。
「じゃあもう行こうぜ。クエストをやってみたいんだ」
俺はやる気満々でフォードに話す。
だが、
「そう慌てるな。まだ準備が整ってないんだ」
と、フォードは言う。
「そ、そうなのか?なんか、もういつでもいけそうな格好してるじゃねぇか。俺もあんたも」
「はっはっは!じゃあ坊主、今から何をしに誰とどこへ行くか言ってみろ」
「ふんっ!そんなの簡単だ!え〜と、修理をしに………あんたと2人で…と、時計台に?」
「おぉ、すごいな流石だ!」
「ま、まぁな!俺を誰だと思ってる?天下の空様だぞ!」
「あぁ、天下の空様だな!全部間違ってる」
「死ねぇぇ!!」
俺は必殺のパンチをフォードの顔面に繰り出す!
だがフォードはそれを顔を後ろに背けるだけで避ける。
「な、なにぃ!?」
「甘い、甘すぎるぞ小僧!」
そして、そのまま俺の突き出している右腕を掴み、
ギュッ
「いっ、いたたたたた!!」
羽交い締めにしてくれた。
「痛いか?そうか、はっはっは!」
「ごめんなさい!すみません、お許しをっ!」
ギューッ
「いだぁぁ!!!やめ、やめてっ!笑顔で腕締めるのやめてっ!」
「はっはっは!笑顔の方がやられてる側も怖いだろう?」
「お前ドSかっ!?そうなのかっ!?」
「ドSではないよ。はっはっは!」
ギューーーッ!
「いったぁぁぁぁ!!」
「ふふ、痛いのは最初だけだ。すぐに気持ちよくなるぞ!はっはっは!」
「気持ちよくなんてならねぇよぉ!」
ギブ!ギブですからぁ!!
抵抗するために俺は左腕をぶん回す。
「オラオラオラオラァ!」
「無駄な抵抗を!さっさと気持ちよくなってしまえ!」
フォードは、空いているもう片方の手で俺の脇の下をくすぐってきた。
「あひゃっ、あひゃひゃ!!やめ、やめっ……」
「もうすぐだ、もうすぐ快感が生まれる…………ぞ……」
と、途中でフォードが俺の腕を離す。
俺はようやく解放され、思わず地面にへたり込む。
フォードを見ると、フォードは固まっていた。
なにがあったのかとフォードの見つめている方をチラッと見ると……
「…………な、何をしているんだ君達は……」
こちらに冷たい目を向ける金髪の少女と、マリーの姿。
あ、これは………嫁フラですかね……?




