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竜騎士様のお通りだ!  作者: 闇砂糖
グレン王国編
21/41

21.おでかけ前編

唐突だが、俺は今グレン王国の商店街にマシューと2人で、手を繋ぎながら突っ立っている。


本来ならば俺とマシューは仲睦まじい親子として温かい目で見られるはずなのだが、まぁ、あの、アレですね。主にあの現場を見ていた噂好きの奥様の所為で「変態兄貴と可哀想な妹」という目で見られています!


なぜ、さっきまでヤンキィと楽しいレスリングをしていた俺がこんな所にいるのか?


それはギルドの中でのマリーさんとの会話から始まる。


フォードとの話が一段落した俺は少し休憩していたのだが、その時にマリーさんにこう話しかけられたのである。

「あなた、この街のどこにも出かけたことないでしょう?」

「ま、まぁこの街に来たのは初めてですからね……」

「丁度いいじゃない!今すぐにはこの時計台修理のクエストは受けれないわ。こっちにも色々準備があるのよ。だから、その間にマシューちゃんとお出かけしてくれば?」

「お、お出かけ?」

「そうよ!この街には面白いところがたっくさんあるんだから!そうだわ!私が案内してあげる!今すぐ行くわよちょっと待ってなさい!」

「え、あの、ちょ……」

「おでかけしたーい!!!」

「よし、俺達も支度をしよう」


はい。これが理由です。


その後、ギルドの受付の時の服から3分で出かける支度を済ませてきたマリーさんに、流されるように俺とマシューは拉致られた。

今日のファッションは控えめなベージュカラーのキャップ、デニムジャケットに白の無地のシンプルトップスとボトムにはダークカラーの膝下の丈のスカート。まさに大人の女性!という感じで、すごいオシャレである。マリーさんは容姿も整っているため既に通る男は皆見蕩れて通っている。その後、俺を見て「ぁぁぁあん!?」みたいな顔した後にマシューを見てもう1回見蕩れるまでがお決まりである。


尚、受付の仕事は他の新人に任せたそうで。


「……マリーさん、綺麗っす………」

「そう?……ふふ、ありがと」


うん、マリーさん小悪魔。


そして「この街を語るならやっぱりここよ!」ということで最初に連れてこられたのが商店街なのである。


今、マリーさんはオススメという食べ物を買いに行っていて俺たちはそれを待っている形になる。


「ふふ、お待たせ二人とも。ここのコロッケはすっごく美味しいのよ!さぁ、食べてみなさい!今日は私が全部奢ってあげるわ!」


最初にマリーさんが買ってきてくれたのはコロッケ。丁度お昼時で、お腹が空いていた俺にとってはありがたい。でも、あんなに並んでいるお店なのに買うのがやけに早い気が……


「いや、まぁその、無一文でスミマセン………んっ!?う、美味いっ!!」

「お、おいちぃ!!」


外はサクッ!中はホックホク!ポテトとお肉のバランスが神がかり!口の中でお肉の旨みとポテトの甘味が混ざりあってこれは、もう……


「宝石箱やぁぁぁ!!!」

「でしょ!?これはもう癖になるのよ!!」

「マリーさん、初っ端からやばいもの持ってきましたね……このあと、大丈夫なんですか?」

「ふふ……私の顔の広さを舐めてもらっては困るわ!今だって、店主さんに『これはこれはマリーさん!どうぞどうぞお代なんて結構ですから………』なんて言ってくれて、助かっちゃうわ!」

「わぁ………」


顔が広いっていうかもはや有名人扱いだぞそれ。だから早かったのか。


「さぁ!次は宿屋さんに行くわよ!」

「宿か……確かに今一番欲しいかもしれない……」

「ふふ、私の顔でなんとかしてあげるから見てなさい!」


と言うと、俺達の手を引っ張って宿屋へ入っていった。てか宿屋ってかこれホテルじゃね!?クソデケェんだけど!?


「いらっしゃいませ、お客さ────マリー様!!?」


受付の女性の人の反応から、察せれる部分があるなこれ。

受付なだけあって綺麗な人だが、マリーさんと並べるのは可哀想としか言えない。


「えぇ、お邪魔するわ。ロダンは居るかしら?」

「あ、少々お待ち下さ……」


「私は此処ですマリー様っ!!たとえ火の中水の中世界の反対側にいたとしても、貴女に呼ばれれば私はすぐに参ります!!」


わーお、すっげぇ人きた。ロダンと呼ばれた男は宿屋の受付の奥の壁のドアからバーン!と出てきた。ムッキムキな彼ははっきり言わなくても宿屋さんの受付に向いていない。


「ふふ、それは頼れるわね」

「ありがたきお言葉っ!!一生貴女に忠義を尽くしますっ!!!」

「ありがとう。なら一つ頼み事をするわね」

「なんっなりと!!!」

「ここにいる2人を無期限で無償宿泊させてあげてほしいのだけれど?」

「御身仰せのままに!!!」

「うふふ、ありがとう。ではよろしくね?」

「わかりましたっ!!!」

「あ、あの、お世話になります………」

「よろちくなの!」


若干引くまである。

マリーさんやばいわ。なんでそんなに強いんだよ。

怖いわーということで宿屋を後にしようとした時、ガシッと後ろから掴まれた。


「うわ────」

「おい糞ガキ……どうやってマリーさんと親しくなったのかは知らんが、少しでも手ェ出したらこの街の男全員でお前を一生××出来ない身体にしてやるから覚悟しておけ……な?」

「断じてしません!!わっかりましたぁぁぁ!!」


いやいやいやいやなにが「怖いわー」だよ!めっちゃ恐ろしいわ!!

マリーさんやばいよアレもはやストーカーレベルだよ!!


「ま、まりーさぁん……怖いよここの人たち…」

「空くん良かったわね!無料でこの宿にお泊まりできるわよ!この国の中で一番の高級ホテルなんだから!」

「あ、やっぱり!?」


嬉しいけどこえぇぇ!!!夜に襲われるかもしれん。

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