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竜騎士様のお通りだ!  作者: 闇砂糖
グレン王国編
17/41

17.トリガー

「おやびん、このガキなかなか見た目いいっすよ?多分奴隷売場に売ればそれなりの金にはなりまっせ!」

「ほぉ、確かにそうだ。────このガキ連れてけ」

「へい!あにき!」


俺への攻撃は止まり、代わりに聞こえてきたのはマシューの悲鳴だった。


「え?まって!なにしゅるのおじしゃん!」


「なっ!?てめぇら、マシューに何してやが…」

「雑魚は黙ってな!」

「グハッ!!」


止めようと頭は動くんだが、肝心の体が動かない。簡単に足で踏み潰されてしまう。だが、そんなことしている間にも、マシューは奴らに襲われる。


「くそ、暴れんじゃねぇガキ!」

「やめてっ!はなちて!」

「このガキっ!!」

「ッんっ!?いた……い」

「ようやく静かになりやがった、ったく、手間かけさせやがって」

「時間掛けすぎだ。早く行くぞ」


やばいやばいやばいやばい。このままではマシューが連れていかれる。あんな、誰が見ても「あ、いかついですね(笑)」みたいな外見のおっさんズに連れていかれちまう。


「よし、いくぞ。帰る前に奴隷売り場によらなきゃならねえからな」

「「うす!」」


なにか、手段はないのか?マシューを助けられる力を、俺は持っていないのか?考えろ考えろ考えろ!何が最善だ?周りに被害を出さず、あいつらを殺さずに助けられる方法……


「やめ、やめてよっ……」

「うるせぇガキだな!?殺されてぇのか!?」

「いや…いやだよっ!たすけておにいちゃん……たすけてっ!!!」


「!!?」


今の声はマシューの声。


明らかに嫌がっていた。


助けてって言ってた。


お兄ちゃんって。


お兄ちゃん()に助けを求めてた……


「……!!!!!!!!!!!??」


いきなり立った俺に驚く3つのゴミ(・・)


俺としたことが、何難しいこと考えてたんだか……


俺の思考回路はクリアになる。何も淀みがなくなり、目的は一つに決まる。




「てめぇら………俺のマシューになにした…………!?」


簡単なことだ。


コイツら全員────────殺せばいいんだ。



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