13.入街審査
「…街がデカけりゃ入り口もデカイのか」
俺は思わず口に出してしまった。
マジでけぇ。どこのディ○ニー○ン○ですか?って位。デザインも本当にいい感じだと思う。ギリシャ神話辺りに出てきそうだ。
「あぁ…失礼ですが、冒険者の方ですか?申し訳ないが武器を持っているか確認させて欲しいのだ。この街てば武器をそのまま持ち歩くことは禁止されているのだ。了承して欲しい」
「えっ?あ、あぁ…」
門を通ろうとすると立っていた兵士のような格好をした男の人に止められた。みたところ、どうやら持ち物検査らしい。
「今まではこの町は凄く平和だったのだ。だが最近少し治安が悪くてな、この町を通る者には危険物を持たせてはいけないという決まりが出来たのだ」
「な、なるほど…」
何かあったのだろうか?まぁこの世界に来てから全然時間経ってないからよく分からないところが多いんだよね。ってくすぐったい!
なんかお腹がモゾモゾするぅ!
もちろん犯人はマシューだ。
仕方なく小声で注意をする。
「おいこらマシュー、くすぐったいからモゾモゾするんじゃない!」
「え?だってこれじゃちゅかれちゃうから…」
「よし許す」
マシューに関しては最早ロドよりも甘くなっている俺。
ところで持ち物ってドラゴンは含まれますかね?
…この竜、忌み種なんだよなー。
「おい、冒険者。何かお腹の辺りがモゾモゾしているが何か隠し持ってないか?最近はスライムを利用した細菌兵器も使われ始めていてな…魔物使いですら魔物を持ち込む事を禁止されているのだ。申し訳ないが何を持っているのか見せてもらってもいいか?」
「へいっ⁉︎」
「……反応がどこかの寿司職人みたいになっているぞ…」
いや、ごめんて。俺は寿司なんて握れねぇのよ。渋柿あたりからやり直すから許してくれってな?
「貴様怪しいな、少し腹の部分をめくってくれ」
「いや、ちょっと待ってくんないかなぁ⁉︎」
「何故そんなに隠す?やはり何か隠しているな?おい、お前ら、こいつを捕らえるぞ!」
「おう!」
なんか気づいたら立って様子を見ていた残りの2人も来て、いつの間にか俺は逮捕ルートを突っ走っていた。
「ホントに待ってって!俺は怪しくないの!普通の人!アイアムノーマルマン、アーユーオーケー?」
「何だそれは⁉︎お前、我々を舐めているのか⁉︎」
「この野郎!ムショにぶち込んでやる!」
「よし、かかれぇぇ!!」
「ギャァァァァァ!!!」
「まってへいたいしゃん、おにいちゃんはわるいひとじゃないの!」
「……ん?」
「だからおにいちゃんをつかまえないでほちいの!」
「………え?」
「わかりまちたか!」
「…………は?」
この平仮名のオンパレードの話し方。こんな話し方をする奴は1人(1匹?)しかいない。
「………え?マシュー?」
その声は、俺の腹、つまり服の中から聞こえてきた。
そこから顔を覗かせているのは、竜なんかではなく、唯の服を着ていない女の子だった。




