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竜騎士様のお通りだ!  作者: 闇砂糖
グレン王国編
11/41

11.初めての街

「ここが、街…か」


森の、少し開けた場所から周りを見下ろして、俺は驚いた。

街といったはいいが、もはや城下町だよこれ。


商店街と思われる場所では多数の商人が、店を出している。それなり、ってかかなりの人数が集まっていて賑わっている。


その奥にある建物。


あれを城と呼ばずに、なんと呼ぶ?ってレベルの立派なお城。あそこには、本当に王が住んでいるらしい。現実世界でも王はいたけど、城に住んでる王はいなかったから驚きだよ。


「その通り。ここが"グレン王国"。一応この世界では5本指に入る大都市だと聞いているが、噂は本当のようだな…」

「しゅごぉーい!たてものぜんぶおっきいの!」


グレン王国。

その名の通り、王が君臨して成り立っている。名称の通り完全に一つの国として成り立っており、この周辺はグレン王国が統治しているのだとか。だが、色々な都合上、立ち位置としては「街」であり、王ではなくあくまでも町長、であるらしい。


「まぁ、最初に寄る街としては最高だな。よし、早速向かうぞ」


地図を片手に、俺は向かう。


「えっ?ちょっ、待ってくれ主様!」


ロドリゲスは、そう言って手を出して俺を引き留めた。


『ズガァァァンン!』


「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁあああ!!!」

「おにいちゃぁぁぉんっっ!!」

「あれ?主様?あれ?え?どこ行った?」


…………おにいちゃん、埋められますた……


「すまん、主様。サイズ感って意識しないとわからんのじゃ……」


俺を地面から引きずり出しながら謝るロドリゲス。


「あ、あのな……俺らのサイズ感は意識するしない以前の問題だから…」

「いや、ついいつもの癖がな……」

「その癖今すぐ治しやがれ!!」


人がたくさん死にます!だから忌み種何じゃねえのかってレベルだっつーの!

寧ろなんで俺が今死ななかったのか不思議だよ!


「ご、ゴホンゴホン!ま、まぁ主様。話を戻そうではないか」


わざとらしい咳払いをして話を戻すロドリゲス。本当なら大変頭に来るのだが、今回は少し急ぎなのと、左腕に抱きついてくるマシューが可愛いので許してやるとする。


「あ?なんだよ、ロド。街に行ってやることが俺には沢山あるんだよ」


まだこの世界について、知らないことが多すぎるし、ギルド的なのもあるだろう。あと、装備とか。


「おっと、違うぞ主様」


しかし、ロドは俺の意見に首を横に振る。


そして、大真面目な顔でこう続けた。


「我のことは『ゲス』と呼んで欲しいと言っているだろう?」


「………なんでわざわざそんなピンポイントで謎の場所を呼ばなきゃいけねぇんだよっ!」


意味わかんなくて、少しフリーズしたわ!


「主様よ、前にも話したが我々はそなたら人間にとって『忌み種』なのだぞ。おまけに我は目立ちやすいしな」

「話変えんなっ!」

「最後まで聞いてくれ主様。これは真面目な話じゃ。そんな奴が一歩人間の住む世界に足を踏み入れてみろ、『忌み種が来たぞ!なんて醜い姿!今すぐに殺せ!』となるに決まっているだろう?」


……おおぅ?待て、これ意外と正論かも知らないぞ。


「……く、俺はこの世界のことをサッパリ理解できてねえからそれを否定も肯定も出来ねえんだよな…まぁリスク側を取るとして、入れないとしたら俺はどうすればいいんだ?」


もし、本当にそんなことが起きてしまうのなら、街を訪れるのは危険すぎるであろう。


俺の問いに対して、ゲs……基、ロドは答える。



「一生を無名で過ごす」



俺は全速力で街の方へ走り出した。



「わーーー!!今のは我が悪かった、ほんとゴメン許して!」

「…お前さ、テンパるといきなり素に戻るのやめてくれない?」


今、人みたいな反応してたぞ。お前、人間の体で生きたことあるだろ。前世、人かよ。


「…ゴホン、まぁ主様は力を持つ故、やはり監視無しで何処かに行かれてしまうのは流石に良くないことなのだ。それは理解してくれ」

「あぁ。それは分かったよ。じゃあどうすればいいんだ?」


もう真面目に話を聞く気がなくなった俺は近くに落ちてる石で遊び始めながら尋ねる。


「つーかぶっちゃけ主様なら素手でも生きて行くくらい余裕っしょ痛ぁいい!」


俺は持っていた石をぶん投げた。


「さっきからキャラブレブレだなっ!なにが『つーかぶっちゃけ』だよ!なにが『余裕っしょ』だよ!俺はどうやって街に入れば良いんだよ!死ね!一回死ねぇ!」

「痛い、ごめ、痛いっ!すまぬ!我はMじゃないのじゃ!痛いものは痛い!謝るから許して欲しいのじゃぁあ!」


暫く当て続けると、ロドは動かなくなった。


それを何も言わずに見ていたマシューが突然手を挙げた。


「まちゅーがかんちちゅればいいの!」

「……ん?」

「おお!その手があったか!流石我が娘、気が利けば頭も働くのぉ!」

「えへへ」


いきなり起きたロドは置いといて、なんでそれでいいのか分からん。


「待て待て待て、なんでそれで良いのかを俺に説明して……どうしたんだ、マシュー?いきなり近づいてきて…」


マシューはこちらを見ながらトコトコと歩いてくる。そして、少し頭を下げて上目遣いでこちらを見る。


「まちゅーがこれかんがえたの!だからまちゅーのあたまなでなでちて?」

「くぅっ!たまらん!よーしよしよし可愛いなぁ!俺が飽きるまでなでなでしてやるからなぁ!」


「マシューが可愛すぎる件について」というスレがそろそろ立ちそうだ。


マシューの上目遣いはア○レちゃんの「んちゃ(。・ω・)ノ゛♪」並に強い。


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