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プロローグ
僕は恋をした。
“恋”ってほど大仰な物ではないかもしれないけど、ある人を好きになった。
その人はカッコよくて、朗らかで、とても優しいんだ。
恥ずかしいことを言うようだけれども、僕がその人を好きにきっかけはハッキリとは分からない。
いつの間にかその人の事が頭のなかでちらつくようになって、その人の事を考えるようになって、そしていつの間にか好きになっていた。
ひとつ心当たりがあるとすれば、女子との付き合いがその人だけだった事だろうか。
この恋は夢のように淡く消えてしまうかもしれないけど、僕の中では一生続くのかもしれない。
いや、続けなきゃいけない。
これは、僕の心のうちを描いた心の形。これはそういうお話。