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吾輩は亀である

作者: 登杜路
掲載日:2016/03/21

先日の鉄腕ダッシュという番組で亀が出てきたときに感じたことをそのまま小説にした感じです。初投稿なので誤字脱字など至らない点も見られると思いますが、温かい目でお読みいただけたら幸いです。

吾輩は亀である。名前は様々である。幼年期はミドリガメと呼ばれ、成長するとアカミミガメと呼ばれ、最期には駆除対象と呼ばれた。

狭い水槽の中で多くの兄弟とともに生まれた。幼い時分に水槽から出されて赤々と照らされる縁日の屋台に運ばれた。そこである親子に引き取られ数年ほどをその家の水槽の中で過ごした。数年が経ち吾輩が成長し水槽ではきゅうくつになった頃川へと放り出された。新しい環境に戸惑い川をうろうろとしていると突然誰かによって拾われ今度は保健所に連れて行かれた。保健所では白衣を着た怪しげな男にまずい薬を飲まされた。そして、吾輩は今に至る。

おそらく吾輩は死ぬだろう。先刻飲んだ薬というのは毒であったに違いない。意識がぼうっと遠くなっていく。

人の手により育てられ、人の手により殺される。どうやら吾輩の一生には吾輩の意思が介入する余地は一切なかったらしい。

お読みいただきありがとうございます。今後も小説を投稿していこうと思っておりますのでまたお読みいただけたら幸いです。

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