大学時代ほどサボることのままならない時はない。
おはよう。
最近は雨の日はとことんジメジメしていて、晴れの日は焦げそうなほど暑いね。
他の授業でもそろそろ期末レポートや最終試験へのアナウンスが早いところは始まっているかもしれない。
今回は、不本意入学以前の問題も含めて、「時間」について考えていきたいと思う。
大学生にもなると、小学校・中学校・高等学校までとは違って、自分で采配できる時間が大幅に増えるはずだ。
どこにアルバイトを何時間入れるか。サークルはどうするか。授業時間はどうするか・・・
毎年4月になれば時間割に頭を悩ませ、「如何に効率よく時間を使えるか」、言い換えれば、「如何に効率よく自分の好きなことに時間を使えるか」を考え抜くことが多い、といえるだろう。
また、「どれほど授業の手を抜くか」も同時に考える人がいるかもしれない。・・・あまりほめられたことではないが、それも一種の時間の使い方だ。自分の趣味も自分がやらねばならぬことも最高のパフォーマンスを果たせたら言うことなし、だけどね。
この授業を聴きに来ている人々は、多かれ少なかれ何かしらの「不本意」を経験している人たちだ。それぞれが「不本意」を解決しようと、毎日行動を起こしているのかもしれない。
授業に出て、「不本意」を打破するための勉強や行動を起こして、アルバイトに出て、自分の趣味の時間を取る――――――――――そう考えると、時間は幾らあっても余ることはそうそうないだろう。
長期休みになると、講義や課題と言ったことからは限りなく自由になる時間を与えられる。まさに、一日中が自分の自由になる時間、と言っても差支えがない。
概算だが、長期休みやちょっとした祝日などによる三連休、大学の行事関連の休日や普段の土日を合わせると、実は大学の授業がある日よりも休みの日数の方が多いんだ。
この雅坂大学では、8月、9月は一応全て休みになるし、冬休みは12月第三週から1月第一週まで、春休みは2月、3月と長期の休みが多い。
社会に出てからは、余程のことがない限り自分の時間を持って、仕事や義務に追われない、という時間は無いはずだ、余程のことがない限りは。
そう考えると、自分には時間が大量にあるかのように錯覚してしまいがちだ。
だが、実際は大学生ほど気侭にサボれない職業は無いと私は考えている。専ら、冒頭のような事柄から。
大学以後に如何に過ごしたいか。大学生活中に如何に「不本意」を打破したいか。
それらを考えると、サボっている暇は全くないことに気付く。
まして、先人たちの教えから、「若さ」は永遠に続くものではないと分かりきっている。
非常に短い自由時間だ。四年間ということは、秒数で換算すると、1億2614万4千秒。これを長いと思うか短いと思うかは君次第だが、何れにしろサボっている暇はなさそうだ。こうしている間にも一秒一秒死に近づいているのだから。
そう考えると、大学生ほどサボっている訳にはいかないということが分かると思う。
さあ、それを分かったうえでどう過ごすか。
それを考えながら様々なことに全精力を傾けてほしい。
今日の授業はここまで。
レスポンスペーパーに学籍番号と学年、学部、学科、専攻、氏名と共に疑問や感想などを書いて前に提出して欲しい。
中間課題が出来た人は今日提出してもらっても構わない。