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不本意大学の利用法

おはよう。


最近雨の日が多いね。



電車の遅延等があって授業に遅刻した場合は、電車やバスなどの遅延証明を提出するか、遅延したという証拠があれば遅刻の扱いにはならないからね。



それでは今日の授業をはじめようか。



前々回で勉強の必要性、前回でお金の重要性の話をした。


この二つの問題は、不本意入学だろうとなかろうと、不本意入学を打破しようとしまいと考えなければならないことだ。



不本意入学を何とかしようとする時には、資金と学力が必要であると言わざるを得ない。




今回は、前回、前々回とも関連がある、不本意大学を如何に利用するかについての話だ。




「大学を利用ったって、一体何をするんだよ」と思われる方も多いだろう。


今回は主に学力面と金銭面でのちょっとした利用方法を提案するが、この授業をきっかけにして自分で方法を生み出してもらっても構わない。ただし、法律に違反したり、倫理に悖る方法を絶対とってはいけない。


下手をして退学になったら、不本意入学から脱却することもできないし、次を目指すことも出来なくなる。

犯罪行為であれば、罰金を科されたり、ともすれば裁判沙汰になったりもする。最近ソーシャルネットワークサービス上で迷惑行為を載せるという事件が多発しているが、それが原因で停学になったりしている学生も多いと聞く。




それでは、人にあまり迷惑をかけず、法律にも違反せずに大学を利用する方法を考えていこう。




まずは、大学の施設を利用することだ。



・・・あまりにも当然すぎて、拍子抜けしたかもしれない。


だが、意外と知らない利用法もあるかもしれない。



例えば、この大学の図書館。この大学には、人文学図書館、科学図書館、工学図書館、外国語図書館の4つがある。


図書館の貸出冊数の上限を知っているだろうか?・・・そう。8冊で3週間借りられる。



ただ、これは一つの図書館で借りられる冊数の上限だということを知っていただろうか?



つまり、四つの図書館で合計すると、32冊も借りられるということになる。



読みたいけれど、買うかどうか迷う本があった場合、購入前に一度図書館で検索するといい。結構新しい本もすぐに入るので、借りれば無料だし、その後で購入を検討するのも悪くない。

勉強も出来て安上がりと、図書館はかなり便利な場所だと思う。


また、雅坂大学のある高御座市(たかみくらし)の図書館は、この大学の学生を対象に、市の図書館利用カードの作成を受け付けている。


この大学から歩いて10分のところにある高御座市立図書館で、学生証さえあれば卒業年度までの図書館利用カードを作ることができる。大学図書館にはなくても、市立図書館に本がある場合もあるので、積極的に利用してみることをお勧めする。もちろん作成は無料だ。




図書館以外にも使える施設はたくさんある。


例えば学生生協。


語学講座や各種資格予備校などは大学の生協から申し込むと割引になることが多い。他にも特典がついたり、申し込み時に何かが貰えたり、説明会を聞きにいっただけで問題集が貰えることもあるそうだ。



また、学生生協の購買部は定価の10%引きで品物を売っている。これも利用しない手はない。



そして、この大学のパソコンセンターでは、大学生協でパソコンを購入した場合無料でセキュリティソフトをインストールしてくれる。


印刷枚数も1年で500枚と非常に多い。資料を印刷するなどして、宿題以外にも利用することをお勧めする。



ここまでは知っている人も多いだろう。




他には、「もぐり認定講義」の存在があることだ。



履修登録をしていないが、ある先生のある講義のある時間だけ出たいという場合や、学部が異なるがゆえに受講できないけども面白そうな講義があるという場合があるだろう。


そういう人のために、この大学では「もぐり認定講義」が存在する。



私のこの授業もその一つだ。


他には大羅可杉夜(おおらかすぎよ)教授による「指示待ちはなぜ起こるか?」とか、彼処傑(かしこすぐる)教授による「現代物理学入門」もそれに当てはまる。・・・尤も、彼処教授の授業は難しすぎて誰も受講しないから、潜ろうが潜らまいが関係ないというのもあるけどね・・・。




もぐり講義だからと侮るなかれ。将来の役に立つ素晴らしい講義があるかもしれない。




そして、資金面でも勉強面でも一番効率がいいのが各種奨学金や賞だと私は思う。



民間企業による学生コンテストや、奨学金制度では、学力に応じて一定の金額を給付、貸与してくれるところがある。


また、大学が毎年やっている「雅坂大学優秀学生賞」では、学部生を対象に、優秀な成績を修めた学生を表彰している。ちなみに賞金は50万円だ。


不本意入学から脱却するために勉強してたら資金が手に入る・・・素晴らしい方法だと思う。




以上のような方法の他にも、人に迷惑をかけず、法律にも違反しない良い利用方法が見つかるかもしれない。大学に利用されるのではなく、利用しつつ脱却しつつ、を目指して欲しい。






今日の授業はここまで。



学籍番号、学部学科学年氏名と共に、疑問や感想などをレスポンスペーパーに書いて、前に提出してから退室すること。



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