ごあいさつ
この講座は木曜一限の「反抗的勉学入門」で、講義を行うのは私、こと野木浪洋だ。
この授業は講義形式の授業で、毎回の授業の終わりにレスポンスペーパーを出してもらう。これが出席したことの証明になるのでその点よろしく。
レポートは中間と学期末の二回提出で、試験は学期末に一回。
出席20%、試験30%、レポート50%で成績をつけようと思っている。
また、いつ受講を取りやめてもいいし、自分の興味のある授業だけ出ても構わない。
今日は挨拶ということで、この「反抗的勉学入門」・・・といってもそこまで反抗的でもないかもしれないし、君たちの期待に沿うことが出来ないかもしれないが・・・の概要を説明して終わりにしたいと思う。
君たちはどうしてこの講座を取ったのかな?
丁度この時間が空いていたから?
一般教養の単位が足りていないから?
それとも、副題の「不本意入学を果たした君へ」に興味を引かれたからかな?
時間が空いていたにしては一限目の授業を受講しようと決めた君の英断と勇気に敬意を表したい。
単位が足りていない人なら・・・まあ、この授業でもいいけれど、同じ木曜一限の西東北南先生の「地理学入門」の方が単位が取りやすいと学生から聞いたからそちらをお勧めするよ。
なんせ、出席だけで単位を出すことはしないってのが私のポリシーだからね。
・・・で、概要だ。危うく話が脱線するところだった。
この、雅坂大学に入学をして、どうも反りが合わない、とか、もともとこの大学に来る予定ではなかったけど第一志望の大学に不合格になった、とかで、大学に「不本意」のまま通っている学生のために今年からこの講義を開いたんだ。
丁度私の研究は「教育」とか「勉強」についてだからね、新しい取り組みに参加させてもらうことにしたんだよ。・・・この話は追々すると思うけど、私も「不本意入学者」だったんだよ。
まあ、それは置いといて、この講義は「不本意入学者」だと意識しているしていないに拘らず、気が進まないまま大学に通っている人の気を少しでも軽くするための「作戦」を練っていこうとするのが目的だ。
何しろ初めての試みだから、半年で講義が終わってしまうかもしれないし、評判が良ければ一年、また一年と続くかもしれない。
出来る限り君たちと有益な「情報」を共有していきたいと思っている。・・・それが私の研究にもつながっているからなんだけどね。
取り敢えず、まずは半年間よろしく。
今日は初回なのでここまで。
今後の予定等は来週に手渡すか、決定次第掲示するよ。
それじゃあ今日の出席代わりの紙を配るから、学籍番号と所属学部と学年、氏名と授業に期待することなどを書いて提出してね。