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魔理沙には妹がいましたとさ

「なあ霊夢、もうすぐ私の妹が帰ってくるんだ。五年ぶりに会うからなぁ…」

「その話これで二十回目よ全く、妹の名前は何て言うのよ?」

魅夏(みなつ)っていうんだぜ、本当に可愛いんだぜ?」

「はいはい、分かったわよ」

魔理沙には妹がいた、彼女もまた魔法使いである

普通の魔法使いとその妹が暮らす家は本やらなんやらがめちゃくちゃに……、めちゃくちゃになっていなかった


「なぁ~片付けなくても良いんじゃないか? またどうせ散らかるだけだぜ~」


っとダルそうに文句を言っているのは霧雨魔理沙である、魔法の森にある霧雨魔法店をやってるとかやってないとか


「良いから本だけでも片付ける、人が帰ってきてみれば本は出しっぱだし薬品は溢れまくってるし…揚げ句の果てにはキノコは腐ってるのがたくさん、よくこんな空間で生きていけるね」


っとさらっと毒を吐くこの金髪で背の低い少女は霧雨魅夏である、この二人は姉妹なのだが最近まで別居していたのだ

理由は単純で互いがいると頼ってしまうからだ、互いを頼らず数年したら会うという約束を交わし離れたのだった

で今日がその日なのだが、分かる通り魔理沙の家は汚かった

そりゃもう黒くてテカテカして口に出すのも嫌なアイツが逃げ出すぐらい汚かった、そんな魔理沙の家を見た魅夏はすぐさま掃除をさせようと考え今に至るのだった


「さっきからそこで何ボソボソ言ってんだ霊夢、というかヤツが逃げ出すぐらい汚いってどんだけだよ!!」

「ほらさっさと口より手を動かす」

「ったく、邪魔にならない場所で見物しやがって…」


と愚痴を言いながらも手を動かす魔理沙、どうやら妹には頭が上がらないらしい

なんとも情けないと思ったりするが私も仕事が出来る妹がいたら多分上がらないであろう、彼女の妹がああなのだから私にもいたらああなってたのであろう


「だから霊夢……もう良いや続けてくれ、その方が説明とかやらなくて楽だし」


何か言いたげな魔理沙だが諦めたようだ、そして掃除は進んでいきみるみるとゴミ屋敷だった魔理沙の家にゴミ袋だけが増えて行くのであった




☆ ☆ ☆




「ようやく終わったぜ、もう夕方だな」

「ゴミ袋の山が半端ないけどね、しかも全て盗品」


この時魅夏は「多分魔法使いと名乗るより泥棒と名乗る方が良いんじゃない?」と思っただろう、常々私は思っている

台所から盗まれた茶葉や羊羹の恨みは決して忘れてはいない、妹ちゃんは恨まないが魔理沙は生きてる限り永遠に恨み呪うであろう


「もうただの恨みだね、というか人の家からひょいひょい盗むんじゃないよ…」

「盗んでなんかないぜ、ちゃんと死んだら返すぜ」

「んじゃ今からその(たま)奪われて返すかこのクソ姉」


笑顔で毒を吐く魅夏であった、さすがの魔理沙もこれには驚きの表情を隠せない

魔理沙の話では純粋で魔力も自分より少し少ないぐらいの自慢の妹のハズなのだが、今目の前にいるのは顔は笑っているのに目は笑ってない妹である


「冗談だぜ冗談、な霊夢」

「ええそうね、“一応”返してはもらってるわね」

「ほらな、だからそのハイライトの消えた目は止めてくれ。いや、止めてください」


魔理沙がお願いすると普段の顔付きに戻った魅夏、初めて会ったけど気が合いそうだと私は思った

なんとなくだがそう思った


「ところでさ、その巫女さん誰?」

「私は博麗霊夢よ、貴女の事は魔理沙から嫌というほど聞かされてるわよろしく」

「私は霧雨魅夏、よろしくね博麗の巫女さん」

「魔理沙より礼儀正しいわよ…」


私はそう言い魔理沙を見るが目を反らされた、どうやら実感はしているらしい

上がちゃらんぽらんだと下がしっかりしてる、というのはあながち間違って無さそうだ


「それより霊夢、今日は食べてかないか? 食べられそうなキノコが大量にあるんだよ」

「ただ飯なら付き合うわ」

「という訳だ、魅夏頼んだ」

「はぁ~、久々に会ったら姉は泥棒になってる上に家はゴミ屋敷・・・・私帰らない方が良かったかも」


と愚痴を溢しながらも家の中に入り台所に向かう魅夏であった、私は振る舞われるであろう食事に期待を込め待ち続けるのであった



はい、突発的に始まった「魔理沙に妹がいたら」という妄想小説

語り部は今回は霊夢でしたが次回は違う人がやります、というか霊夢が微妙にウザくなりましたね(反省中…


最初にこの小説での霊夢と魔理沙を書いておきます、読んで分かる通りですが


魔理沙

・年齢は15か16ぐらい

・妹には頭が上がらない

・シスコン


霊夢

・魔理沙と同じ年齢

・魔理沙にだけウザくなる

・魅夏の事を気に入ってるご様子


はい以上です、魅夏に関しては後二話ほどお待ちください

だいたい三話目までは紹介みたいなものなので、ではでは~また次回

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