前へ目次 次へ 6/8 第3話 和歌解説 小倉百人一首 三十六番 清原深養父(きよはらのふかやぶ) 夏の夜は まだ宵ながら 明けぬるを 雲のいづこに 月宿るらむ 夏の夜はとても短いので、まだ夜になったばかりだと思っているうちに明けてしまった。月は沈む暇もなくて、一体雲のどこに宿を取っているのだろうか。 「夏の夜は」の「は」は他の季節と区別して、夏を強調している。 「宵」は夜になったばかりの時間帯のこと。 「いづこに」は「どこに」という意味。 作者の清原深養父は、『枕草子(まくらのそうし)』などで知られる清少納言(せいしょうなごん)の曾祖父。