10/18
第5話 和歌解説
小倉百人一首 二十九番
凡河内躬恒
心あてに 折らばや折らむ 初霜の 置きまどはせる 白菊の花
折るならば、当てずっぽうで折ってみようか。初霜が降りて見分けが付かなくなっている白菊の花を。
「心あてに」は「当てずっぽう」という意味。「心して、慎重に」とする説もあるが、この作品内では前者の解釈を採用している。
「折らばや折らむ」は「折るならば折ってみようか」という意味。
「初霜」はその年に初めて降りた霜のこと。
「置き」は「初霜」にかかり、霜が降りること。
「まどはせる」は漢字で「惑はせる」と書き、紛らわしくする、見分けを付かなくするという意味。
作者の凡河内躬恒は三十六歌仙の一人。『古今和歌集』の撰者の一人。




