ラグナは察する
「もうそろそろ、良いだろう」
ラグナは、ゆっくりと、地に足をつける。
「未確認生物か」
ラグナの目にはどれも見慣れた化物だった。
「やはり、我がいる世界の化物だ。それを、この世界の人間が、扱えるとは……」
「―――はははは!!」
遠くから、笑い声が聞こえた。
そこには、明もいた。
目の色が違う。何らかの術であるだろう。
ラグナは、一瞬で、後ろに立った。
「貴様は何だ?先程から、見ていたな」
「我が名はラグナ。世界最強になる者だ」
「ふむ……その魔力を見るに……異世界人か」
「半分当たっている」
「その間違いは?」
「元、この世界の住人だったからな」
その瞬間、少年に向かって、攻撃をしたが、弾いたのは、明だった。
「さすが001、神より強い最強人型兵器だ」
ラグナは一旦、後ろへ下がる。
「予想外だ。これほどまでとは」
「はははははははあーはっはっはっ!!」
「気味の悪い、笑いだな。少年よ」
「少年?俺は300年生きた天使さ」
「そうか……なら、この名を知っているか?」
間を置く。
「堕天使・ローレライ」
「なッ!!なぜその名を!?」
「知っているのか」
「くッ……」
その瞬間、明の片目だけ、色が緑に戻る。
だが、すぐにもとに戻ってしまう。
すぐに戻った理由、それは、この甲高い音。
「笛か」
「これじゃ、貴様の技も使えまい!!」
「そうか、それでいいさ。ハンデだと思っておく」
「貴様ッ!!」
ラグナは、明に向かって、剣を突き刺した。
「と、いっても、そんな笛ごときでは、我の実力を抑えるに足りん」
「なぜッ!!天界から奪ってきた《神笛》だぞ!!それを無効化することなど!!」
「リバース」
明はもとに戻った。
笛の効果はもう、ない。
「もう、貴様の勝ち目はない」
「まだ笛はある……」
手元を見るが、なにもない。
「これのことか」
ラグナは笛を握りつぶした。
「何をする!!」
「貴様が、最強というのなら、我が倒すまでだ」
「なぜ……最強と知っている!それは、察しが付く」
「チッ……良いだろう……負けるわけ……」
その瞬間、ラグナが消えた。
「どこに―――」
「―――後ろだ」
少年は背中を斬られる。
そして、倒れる。
「もういい……この世界ごと……消えろ……ラストワールドクローズ」
ラグナは、少年の手に神気が集まるのを感じた。
「そうか、よく考えたな」
ラグナは、ここに来た時、練習した技の構えをした。
「エクスペリエンス・ジ・エンド・アンド・ザ・ビギニング、ジ・エンド・オブ・ザ・ワールド」
ブルーメタリックの光がラグナを囲む。
そして、同時に放たれる。
「貴様ごと、この世界を終わりにしてやるしねぇぁぁぁぁあああああぁあああああ!!」
ラグナは何も言わない。
ブルーメタリックの光が、少年の、黄金の光を飲み込んだ。
「くるなぁあああああ!!!」
そして、爆発する。
ラグナは、明を囲むように、結界を張った。
■【明視点】
目を覚ました時、目の前には、クロウが居た。
クロウの後ろには、ぼろぼろになった、アメリカの都市があった。
「目、覚めました?」
「ええ。それより……なぜ、こんなボロボロに……」
「それはいいとして、一つ、言うことがあります」
「なにかな」
「僕は、神矢リオです」
「り……お……リオなの?」
「そう、リオ。一回死んだけど、また戻ってきたから」
その言葉が嬉しかった。
「転生?」
「そう」
「結婚して」
「いやです」
「私のために戻ってきてくれたんでしょ」
「違います」
「はぁ……気が向いたときでいいわよ」
「絶対嫌だ」
「えー」
■
その後、明を連れて、元の世界に戻ってきたラグナ。
「ボス!!どこへいっていたんですかぁああ!!」
「心配しましたです」
「ラグナ様、遠出なら、お土産ください」
「うげー」
「ら・ぐ・な・様ー」
「調査……」
他にも仲間が居る。僕は満たされたのかもしれない。
長年の夢……世界最強へ。
「ラグナ様、黒の色素が内戦で崩壊しました」
「そうか。では、これから、闇を統治するのは、我等だ」
これからはゆっくり過ごせると思う。
世界最強のゴール、目標にはもうたどり着けた。
「しばらくはすることがないな」
「いいえ」
「?」
「みんなで子を作りましょう」
「絶対嫌だ」
「え、ええ?」
明は色々混乱しているが、慣らせばいいだろうけどね。
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(次、最終話)




