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目立たず世界最強へ〜モブを装う者には裏の顔がある〜  作者: 冬城レイ
第六章「夜の怪物」

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黒の色素のお話……?

 

 暗闇に、一つのロウソクの明かりが灯る。


「今日は一体何の会議だ」

「ローレライの愚痴でも言い合おうじゃないか」

「合意」


 ここには、五人。

 よく顔が見えない、二人を除き、喋っている。


「ローレライは、天使。謎が多すぎる」

「そうっすね」

「あいつはゲスだ」

「それはわかるわ」

「あいつは、殺し足りないとか、ほざいているが、決して、自分の手は、遊びでは汚さない」


 他、四人が、頷く。


「あいつが、自分の手を汚す事があるとすれば……」

「その相手は、神に近い存在と言う事、か」

「そういう可能性も考えられるっすね」

「でも、そんな力を持つ人なんていないわよね……?」

「今は、な。いつかは現れる」


 その言葉が最後に、ロウソクが消えた。


 ■


「団長」

「おう、お前か」

「今日も殺人事件っすか?」

「見ての通り、そうだ」

「またっすか」

「夜の怪物の仕業で間違いないだろう」

「そうっすか」


 ここ、王都では、更に、貴族殺しの件数が増えた。


「団長、今日の夜、酒場に来てください」

「珍しいな」

「たまには、良いじゃないっすか」

「まあな」

「では、夜、キガラシVIPの酒場に来てください」

「いいところじゃねぇか。ありがとな」

「良いっすよ」


 ■【シン】


 俺の名前は、シン・ゲディレア。

 騎士団、殺人事件処理部隊。


「団長、遅いっすよ」

「ああ、たまには、ちゃんとしようとしてたらな、遅くなった」

「まあ、良いっすよ」


 そうして、入っていく。


「会員とわかるものをご提示ください」

「キガラシカード」

「俺もキガラシカードを」

「はい。キガラシ会員様ですね。お好きな席へどうぞ。それとも、闇深い話なら、奥の部屋にいかがで?」

「ハッ……感が鋭いな」

「奥の部屋がご希望ですね。奥の2番の個室へどうぞ」


 そう言われると、奥の部屋へ。


「闇深い話とは、なんだ」

「まあ、ゆっくり飲みましょうよ」

「あ、ああ」


 その後、色々話す。


「団長」

「あんだ?」


 すっかり、酔っ払った団長は舌足らずになっていた。


「団長は、厄介っす。ここで死んでもらいます」

「あー?シン……なにえってんだ?」


 団長の頭に、針を刺す。


「王国反乱団長」

「なに……を」


 その時、ドアが開く。


「用は済みましたか、ラグナ様」

「ああ」


 姿が、変わっていく。

 ブルーメタリックのロングコートが着た男が立っていた。


「こいつは処理をしておけ。黒の色素の幹部クラスだ。もちろん、シン・ゲディレア、もな。ふたりとも、我が処理した。後始末だけやってくれ」

「直々にお仕事をもらえる、光栄です」


 その言葉を聞き、ラグナは消えた。


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(誰も予想できなかったでしょう?シンはいつの間にか死んでいたのです)

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