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目立たず世界最強へ〜モブを装う者には裏の顔がある〜  作者: 冬城レイ
第一章「ここから始まる異世界」

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仲間を集め始める

 今は夜だ。

 僕はロングコートを深々とかぶり、顔を隠している。今日の昼間に先生から聞いた、組織の一部を壊しに行く。その人たちは、僕の強さの糧になるだけさ。じゃあ、行こう。

 確かこっちだった気がする。

 裏路地に入る。大通りから二本目。やっぱりいた。孤児や女児を誘拐、そして、奴隷商へ売り飛ばす。それがこいつらの仕事だろう。


「ああ?誰だおま―――」


 首を切断する。


「!?」


 もう一人のほうは反応がいい。僕から距離をとっている。こっちは戦闘経験があるのだろう。


「お前は!ナニモンだ!」

(われ)は、悪を倒し世界最強になるものだ」

「そうか……。だが、お前はここで死ぬ」

「なぜだ?」


 自分の後ろに複数の気配が現れた。僕よりも気配を消せるなんて!むかつくなぁ……。


「なるほど。数で乗り切ろうとしているわ―――」

「違う」

「なに?」

「数だけじゃない。強さもだ。お前は所詮、子供だからだ」


 この人すごいなぁ……。僕が子供だってわかるんだから。まあ、中身は十七だけど。それでも子供か。


「なるほど。まあ、関係ないさ」


 俺は振り向かず、後ろにいた人たちの首を跳ね飛ばす。


「なんだと……」

「さて、その後ろいる子を差し出してもらおうか」

「な、なぜ!そんな力があるのに、こんなガキのために使うんだ!!」

「そういうわけではないし、お前に話すことでもない」

「……そうか。持っていけ」


 僕は、その子の前へ行き、抱き上げた。僕と同じ十三歳だろう。まずは人材を一人ゲット。獣人、か。かわいいな。


 僕は一瞬で部屋へ戻ってきた。ここは学園の寮だ。部屋は広いし、問題はない。

 目が覚めるまで待とう。


 ■


「う……。んぅ……ハッ!」


 バサッと起き上がった、獣人の子。


「おはよう。よく眠れたかな?」

「だ、だれ……」

「僕は、クロウ。安心して。敵じゃないよ」

「……わ、私の名前は……名前は……」


 もしかしたら、名前がないのかもしれないな。


「名前がないの?」


 コクコクとうなずく、獣人の子。


「わかった。僕がつけてあげるよ」


 さて、どうしよっかな。よし決めた!


「君の名前はミレイアだ!」

「ミレイア……?」

「嫌だったかな?」

「全然!ありがとう」

「いいよ。お礼なんかしなくて。それよりも頼みがあるんだけどね」

「なに」

「今組織を作ろうと思ってて―――」


 ■


「わかった!その組織を倒せばいいんだね!」

「そうそう!黒の色素っていう組織はとっても悪い組織なんだ。だから、もっと仲間を集めて、その組織を倒すんだ!」


 確か、黒の色素だったはず。


「わかった!クロウのことは、何て呼べばいい?」

「ボスとか?リーダーとか?好きに呼んでくれればいいよ」

「ならなら!ボスって呼ぶね!」

「うんうん。わかった」

「じゃあ、明日から、特訓を始めるよ」

「うん!」


 ミレイアは満面の笑みで笑った。


「あ、そうだ。ミレイア」

「ボス!なんですか!」

「君にも、僕と同じデザインの女子版の服を魔法で作ってあげる」


 そういい、最近習った、作成魔法を使い、世界最強の服を作る。


「はい。できたよ」

「わあぁ!!ボス!ありがとう!」

「いいよ~」



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