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目立たず世界最強へ〜モブを装う者には裏の顔がある〜  作者: 冬城レイ
第六章「夜の怪物」

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夜の怪物

 

 街を歩いていると、新聞が街にばらまかれていた。


「謎の殺人犯、夜の怪物とし、連続殺人犯を指名手配した」

「ふーん……面白そうだ」


 僕はニヤッと。

 そして、誰にも気づかれず、姿を消した。


 ■


 僕は、拠点へ戻ってきた。


「ボス」

「ミレイア。真剣な顔だな」

「……ネオンがいなくなった」

「そうか」

「……どうでもいい、と……?」

「いや、そういう訳では無いが」

「なら!!」

「まだ、時ではない……だろう」


 まだ、まだ良い。


「しばらくはナイラにキガラシ商店は任せる」

「ですが」

「しばらくは、待て」

「……はい」


 ナイラは僕に言った。


「ネオンは置き手紙など残してはいないでしょうか」

「その可能性もある。探しておけ」

「りょーかい……」


 ■


 夜、貴族の夜会が開かれた。

 そこには、大貴族・ヘルマン家の姿もあった。


「今宵は集まっていただき感謝する。まずは乾杯だ」


 それぞれが乾杯という。


「……聞け。反王家派閥の我々の中心にいた、邪神夜行が潰された。黒の色素も、もう終わる。だから、新しい、組織をたちあげ―――」


 ヘルマン公爵の首がステージから落ちる。


「も〜だから言ったじゃない。目立つなってぇ……」

「……」

「あれは!!堕天使・ローレライ!!」

「なッ!!まさか……黒の色素が、我々を殺しに来たと!!」

「我々は、捨て駒だったということ……か」


 その瞬間、皆の体がバラバラになった。

 悲鳴を上げる暇もなく。


「あーあ……これはやりすぎだよ〜ネオン〜」

「……」

「相変わらず、口硬いんだからー」


 そういい、ヘルマン公爵邸から、二人が消えた。


 ■


「まさか、貴族がまた殺されるとは……」

「残業代出さない、王家も厳しいっすねー」

「甘えるな……これでも昔よりはホワイトだ」

「そうですかねぇ……そうは思えないっすわ」

「文句言わずに調査しろ」

「りょーかい」


 そう、今月、急に殺人件数が増えた。


「今月は、五件目……一体何が起こっているのだろうか……」

「急っすね」

「ああ」


 この先の王国が不安だ……。

 非常に不安定だから、な。



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