クランフェル王国のお話
「お父様。何か用ですか」
クランフェル国王の前には、死んだとされたレイラ王女が目の前にいた。
「今月で五回目です」
「レイラの顔が見たくなったからな」
「そうですか」
「座りなさい」
そう言われると、レイラは座った。
「レイラ。いま、何と戦っているのだ」
「黒の色素、聖教」
「……聖教は黒ではない」
「嘘」
「ッ……」
「聖教の幹部は黒。もちろん、黒の色素とも繋がっている。教皇もそうだった」
「そうだった、か」
教皇は死んだ。何者かに殺され。
「お父様。黒の色素の罪を見逃す気ですか」
「……いや、そういうことではない」
「なら、なぜッ!」
「黒の色素がこの国の秩序に影響している」
「秩序に影響……?」
「そうだ。この国は、犯罪数が、他国と比べても少ない傾向にあるのはわかるだろう?」
「そう……なのですか……」
「わからなくてもいい」
「……」
レイラは、少し、ナメられている。
「簡潔に言うと、闇が闇を狩る、ということ」
「それでは、組織に亀裂が……」
「いいや違う」
「なら、なぜ!」
「そこは自分で考えなさい。とにかく、こちらからしたら、利用しがいがあるのだ。色素は」
「ですが……」
「察しはついているな」
「はい」
「ブルーメタリックが出てきた事によって、色素も、我々も焦っている。表向きは、何事もないように見せているが、裏では、相当動いている。それだけ、ブルーメタリックは脅威である」
レイラは、少し違うと思ったところがある。
「少し違うかと」
「申せ」
「ブルーメタリックは、脅威ですが、決して王国に不利益になることはしていません」
「なぜ、そう言える」
「表向きは、キガラシ商店として、王国にお金を収めているから……それと」
「私がブルーメタリックの一員だから」
その言葉は、国王の寿命を削る。
「……そうか。好きに、しろ」
「一つ言っておく……エミリアは色素側に居る」
「いいえ、流されているだけで」
「いいや、絶対だ。あいつは、ブルーメタリックを敵視している。あいつの意志で、黒の色素側についている」
「なぜ反対しなかったのですかッ!!」
「あいつが聞かなかっただけだ。レイラの兄も反対していた。もちろん、国王である私もな」
「……そう、ですか」
「話は終わりだ。また顔が見れて良かった。また呼ぶ」
その言葉を最後に、レイラは霧となって消える。
■【ミレイア視点】
「レイラ、おかえり」
レイラはどこに言ってたのかは聞かずに、おかえりと、出迎える。
「レイラ、ネオンを見てない?」
「いえ、ここ最近は見ていません」
「そう……」
「何かあったのですか?」
「いえ、特には。ただ、ウェルタも居るのに、ネオンがいなくなるって、おかしいでしょ?」
「まあ……時間がある時、探しに行きます」
「そうしてもらえると嬉しいわ」
ネオン……どこに居るのよ。
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(新章!!)




