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目立たず世界最強へ〜モブを装う者には裏の顔がある〜  作者: 冬城レイ
第五章「ヴェタン王国で暗躍する!」後編

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ブルーメタリックの危機を知らない

「馬鹿野郎!!」

「……」


 僕は、普通に失敗した。


「王家に摘発されただろうが!!」


 失敗したのはわざと。もう、邪神夜行は使えない。

 このパーティーですべて潰す。


「黙れ」


 第二席の首が飛んだ。


 返り血を浴びる。


「何があったッ!!」

「第二席が殺されたぞ!!」

「バグダッド・メディナ!!貴様ッ!!」


 細い、魔力の糸を、会場全体に張った。


「貴様らは、我の手の上で踊っていただけだ」


 手で、糸を引く。

 その瞬間、シュパッ、と言う音と共に、人々の体がバラバラになる。

 一瞬で、血の匂いが広まる。


 その時、勢いよくドアが開く。


「王国騎士団だ!!貴様ら手をあげ……」


 騎士団員が見た光景は恐怖でしかなかった。


「な、何をッ!!」


 騎士団員は足が震えていた。

 自分が殺されるかもしれない恐怖。

 だが、もう誰もいない。気配もなかった。


 ■


「危ない危ない」


 今年の修学旅行はムダにした。

 少し日はあるけど、疲れた。

 寮に戻って休もう。


「主様」


 ネオンだ


「なに」

「バグダッド・メディナと言う、危険人物の処理を……」

「もう終わったよ」

「!?」

「もう、こっちで処理はした」

「さすが主様!」

「それで、言いたいことが他にあるんじゃないのか?」


 シリアスな雰囲気を出す。


「はい。私にとって、重要なことです」

「重要なことなら、自分で決めれば良いのでは?」

「ですが……」

「言いたいのなら、言ってもいいけど」

「……もしかすると、ブルーメタリックを裏切る事になるかもしれません」

「敵側に回る、と?」

「いえ、そういうわけではないです……ただ……」

「なんだ」

「しばらく、単独での行動、をお許しください」


 それだけなら、許可を取らなくたって、良いのに。


「まあ、それを望むなら、好きにしなよ」

「ありがとうございます」


 そう言い、ネオンは消えた


 ■【ネオン視点】


 私は主に許可をもらった。

 私は、しばらくブルーメタリックから離れ、目標に向かって、動く。


「ミレイア様は甘すぎる……甘いから、亀裂が生じる」

「私はそこを正さないといけない……だから私は……」


 その時、カタッ……カタッ、と言う、革靴の音が聞こえる。

 音を聞く限り、キガラシ製だ。


「感情が高ぶっていますね」


 非常に落ち着いた声、不思議な感覚に陥る。


「貴方は何者で」

「まだ、教えられません……まあ、すぐに分かるかもしれませんけど、ね」


 その瞬間、体が動かなくなった。

 痛みもない。ただ、動けなくなっただけ。


「離しなさいッ!!」


 油断を誘われた。今頃気付いた。


「判断力の低下が起きている」


 男はそういった。


「非常に入りやすい」

「入りやすいって……なんのこと……」

「知らなくて良い」


 その瞬間、首筋に、針が刺さる。


「あ……あ゛ッ゛」


 思考が麻痺する。何かに、乗っ取られる感覚ではない。

 意志が変えられていく。主に知らせなけれ……。


「効き目が速い。やはり、感情が高ぶっている間に入れると、堕ちるのが速いようだ」

「ラグナを……殺します……」

「そうだ、その調子」


 闇が深まっていく。

 まだ、ラグナは知らない。今から起きること。

 ブルーメタリックの危機を。



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(新章が始まります!!)

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