ラグナがいない
ラグナはいま、バグダッド・メディナとして、潜入をしている。
思ったより、忙しい。
「招待状が届きました」
「なんのだ」
「邪神夜行、円卓会議のです」
「なぜ、俺に」
「さぞ、重役としての仕事を与えられるのではないのでしょうか」
「……そうかもな」
目の前に居るメイドは、とても優秀だ。
「それで、いつに行けば良い」
「今日の夜です。場所は、ヴェタン海近くの小屋に来いと」
「なぜ、口で言う?招待状に書いているのではないのか?」
「いいえ。私は見てはいけないものだと思っていますので」
「そうか。では、他の内容が書かれていると」
「おそらくは」
と、なると……会議の内容、あるいはもっと闇が深いもの……。
まあ、開けてみないとわからない。
「下がって良い」
「失礼します」
そう言い、メイドは出ていった。
「あのメイド、只者ではないな」
僕は、小声で呟いた。
バグダッドはこんなメイドを側に置いて気づかなかったのか、と最初は思っていたが……。
「本人もとっくに気づいていたのか」
一段目の引き出しの裏にある隠しボタンを押した。
ガコン、と言う石がぶつかる音がし、何かが出てきた。
「いつ見ても圧倒される」
目の前には魔剣があった。
そのオーラは圧倒的だ。
「バグダッドは知っていた。自分は捨て駒だと。そう、悟っていたのだろう……」
独り言を呟いた。
これで、分かった。
招待状を見なくてもいい。
会議の内容は―――
■【ネオン視点】
ラグナ様に確認を取ろう。私が、六夜光を裏切って……違う。ミレイア様を裏切って、私が単独で動くことを。
場合によってはウェルタと組むかもしれないけど、その可能性は低いのかもしれない。
そして、見上げた。
何回も見ているのか、慣れてはいるが、いつ見ても大きいと思う。
自分が社長なのはいい、だけど、キガラシホテルは大きい。
そして、主が泊まっているのも、また嬉しい。
そして、主がいる部屋にはいる。
だが、気配はない。
「主」
返事はない。
これじゃ、いつまで経っても意見を聞けない。
私は主の指示に従うだけだから。
指示がないと動けない、わけでもないが、主は未来を見ている。だから六夜光……そしてブルーメタリックと言う大きな組織が円滑に動くことができる。
「もうすぐ、大きな変化が起きる。それまでに帰ってこなければ……」
そう呟いた。
何も返事がない。ただ、虚しくなるだけ。
「また今度……」
そう言い、窓から飛び降りる。
そして姿を消した。
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(いい感じ!!ブルーメタリックの危機!!)




