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目立たず世界最強へ〜モブを装う者には裏の顔がある〜  作者: 冬城レイ
第四章「四大英雄と王家の血」

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歴史にある四大英雄とは違う

 夜の街は、いつも見ても綺麗だ。


「死ねぇッ!!」

「遅い」


 こんな感じで、屋根の上では、殺し合いが起きているとは、誰も知らない。


「ボス!」

「ウェルタか」

「はいです!」

「手がかりは掴めたか?」

「はいです!おそらく、学園にあるのです!」


 学園にあるのか。


 そう、僕が探しているレリック。

 信号を送受信できるレリックがほしいんだけど、なかなか見つからなかったから。

 良かったよ。


「じゃあ、向かおうか」

「はいです!」


 ■【エミリア視点】


 私は今学園に来ている。

 ここに、なにかがある事を掴んだから。


「暗すぎる……気味が悪い」


 その時、声がした


『これはこれは、レミリア王女ではないですか』

「誰だッ!!」


 その時空き教室のドアが開く。


「驚かないでください。ワシは、警備員のセイ・ソウじゃ」

「セイさんは、なぜここに?警備の時間はとっくに過ぎているのだが」

「チッ……」


 舌打ちが聞こえてきた。


「なぜ、舌打ちを?」

「いや、何でもありません。では、私はこれで失礼します」

「待て」


 私は大剣を抜く。


「……異空間ゲートよ開け」


 セイはそう呟いた瞬間、エミリアの力が抜けた。

 そして、立てなくなる。

 ガランと、大きな音を立てて、大剣が落ちる。


「王家の血……。貴様はワシの黒のメンバーの道への糧となるのだ」

「貴様は……ブルーメタリックのメンバーか……」

「いいや違う。ワシは―――」


 そこで、気を失った。


 ■【クロウ視点】


「鍵は開いていますです」

「そうか」


 ギギギっと音を立て、裏口から、学園に入った。


「誰もいないな」


 僕はすぐに図書館がある場所へ。


「ここらへんにあるはず……」

「ラグナ様。これではないですか?」


 指された場所を見ると、少し不自然だった。


「魔力を込めてみるぞ」

「はいです」


 月の光に照らされ、ブルーメタリックの魔力が可視化され、キラキラ光る。

 その時、カチッと音がなり、図書室の本棚の後ろが開く。


「いくぞ」

「はいです……」


 階段を降りていく。

 長年、使われていなかったのか、少し埃っぽい。

 階段を降り終わるとそこには、求めていたレリックがあった。


「これを複製すれば、決済方法の幅が増える」


(おカネももっと入ってくるし)


「さすがボスです!!」


 レリックを回収し、ふと横を見た。


「隠し部屋がある。行くぞ」


 ウェルタは、ネズミに興味を持っているため、一人で行く。

 ガラガラっと音を立て、石造りの壁が、横にスライドした。

 中には、古びた本と、椅子に座ったままの白骨化した遺体があった。


「無様だ」


 そして、机にある、古びた本を手に取った。


「四大英雄譚、か」


 よく出回っているもの……とは少し違う。

 よく見ると、開かれているページは邪神龍・ドヴァンと戦っている絵が書かれたページ。

 よく見かけるのは、手が斬られ、叫ぶドヴァンが描かれているものだが、ここでは違う。


「封印の準備?」


 四大英雄、セアレヴ、メノヴァン、ベガルド、フィネラ、は全員女子なのはわかるが、種族が、よく見るものと違う。

 セアレヴが白系猫獣人、メノヴァンは茶系犬獣人、ベガルドが金髪エルフ、フィネラが薄紫色の髪のエルフになっている。

 よく見るものは、髪の色まで書かれてはいないし、メノヴァンは人間だったはずだ。


 そして、封印の準備というセリフ。


「邪神龍・ドヴァンは倒されたわけじゃない、と」


 邪神龍はどこかに封印されている。それがわかった。

 この本を持ち帰って、ミレイアあたりに見せよう。


「ウェルタ帰るぞ」

「はいです」


 そうして、隠し部屋から姿を消した、ラグナとウェルタだった。

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