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目立たず世界最強へ〜モブを装う者には裏の顔がある〜  作者: 冬城レイ
第四章「四大英雄と王家の血」

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王都で暗躍するのは誰でしょう

「ナイラ。未開の地の調査は頼む」

「了解しました」

「後はこれを持っておけ」


 そう言って渡したのはボロボロのバッグ。


「色々入っている」

「あ、はい」


 そう言い残し、ラグナは昼の未開の地から姿を消した。


 ■


 休学は明後日までだから、ミレイアに頼んで、おカネをがっぽり稼ぎたい。

 詐欺で稼ぐか、商売で稼ぐか……。

 この世界なら、詐欺でおカネは稼げるんだけど……。

 今回は商売と行こうか。

 まずは信用を売っていく。

 次に、金貨や銀貨などの価値に値する紙幣を発行。

 言わば、前世のおカネと同じ仕組み。


 計画は完了した。

 今回は銀行&商店で、おカネを稼いでみるぞ!

 なので、計画実行をできるように。


「ミレイア。ネオンを呼べ」

「はい」


 ネオン。

 一年前にブルーメタリックに来た新生。

 だが、ネオンは頭がいいため、すぐ、幹部に昇格した。


「主様。お呼びいただき感謝します」

「ああ。早速用件を言う」

「なんなりと」

「商売をしたい」

「ッ!!」

「いい、案がある。それを実行しろ」


 一通り、おカネの仕組みなどを説明し、実行に移す段階まで話を持っていった。


「商店の名前などはお決めになられたのですか?」

「……あ、それは、ネオン、貴様が考えろ」

「了解です」


 ネオンは、部屋を出た。


「後は勝手に進むさ。普及するまで一年くらいかな」


【半年後】


「わーお……」

「いかがでしょう?」

「商店の名前はキガラシ商店、貴族たちに人気な商品を置いています。言わばブランドと言うことです。」

「銀行の方はどうだ?」


 磨かれた机の上には帳簿が積まれ、窓から差し込む光が紙面を照らしている。


「順調です」


 ネオンは即答した。


「名称はキガラシ銀行」

「預かり、貸し、両替を主軸にしています」


 落ち着いた声。

 だが、その目には確かな自信が宿っていた。


「紙幣は?」

「すでに流通しています」


「早いな」


 思わず息が漏れる。


「信用を先に売りましたので」


 ネオンは懐から一枚の紙を取り出し、両手で差し出した。

 上質な紙。

 光にかざすと浮かび上がる細密な紋様。

 ただの紙ではないことを主張している。


「金貨、銀貨と交換可能です」

「金貨なら一万ゼニー。銀貨なら千ゼニーと、ゼニーという単位を導入しました」

「それと……常に全額を保管してはいません」

「信用創造か」


 椅子の背にもたれ、口角がわずかに上がる。

 雰囲気大事だし。


「はい」


「預けられた金の一部を貸し出す」

「貸し出された金が、また預けられる」


 ネオンは淡々と語る。

 まるで最初からこの世界に存在した仕組みであるかのように。


「金は増えず」

「価値だけが循環する」

「理解が早くて助かる」

「主様の説明が明確でした」

「反発は?」

「多少」


 ネオンは肩をすくめる。


「ですが貴族を利用しました」

「貴族が使う金、か」

「それが信用になります」

「商店との連携は?」

「紙幣のみの決済を導入しました」

「最初は不満もありました」

「ですが、持ち運びが楽だと」

「盗まれても?」

「番号管理しています」


 クロウは笑った。


「銀行に来れば停止できます」

「再発行も可能です」

「ほう」


 壁際の金庫が、無言で存在感を放っている。


「命より金を守れると評判です」

「貸付は?」

「事業者向けに限定しています」

「返済不能は?」

「担保を取っています」


 続けてネオンは言う。


「土地」

「権利」

「将来収益」


 ネオンの声は一切揺れない。


「焦げ付きは?」

「想定内です」

「全体では?」

「黒字です」

「半年でここまでか。一年かかると思っていた」


 窓の外では、人々が紙幣を手に行き交っている。


「民衆の反応は?」

「安心を買っている状態です」

「金を預ければ盗まれない減らない増える可能性がある。夢みたいな話だな」

「はい」

「ですが現実です」


 一瞬、沈黙が落ちる。


「……」

「いい」

「次は?」

「支店展開です」

「急ぎすぎるな」

「信用は壊れやすい」

「承知しています」


 ネオンは深く一礼した。


「主様」

「この国の金の流れもう我々なしでは回りません」

「そうか」


 僕は勝利を確信した。


「なら、少し段階を上げようか」

「と、言うと?」

「貴族向けではない、キガラシ商店をつくる」

「!!」

「ブランドは高いから買えない。そこでもう損をしている。それなら、安く良い品を売ればいい」


 おそらくそうだと思うけど、ね。


「なら、質が良く、安いもの。一般人向けに展開することもできるはずだ」

「はい!!」

「それと……おカネをもらいたい」

「もちろんです!主様!いくらぐらいでしょうか」

「一億ゼニー位で」

「すぐ用意します!」


 ■


 目の前にはピン札がいっぱい。


「計、一億ゼニーです。経費で落としました」

「ありがとー。さすが、ネオン」

「ありがたきお言葉ッ!!」


 ネオンは、そう言い、僕の部屋を出ていった。

 大金持ちさ。


「ハッハッハ!!」


 そうして、王都で暗躍するラグナの軍資金の集まる場所として、キガラシ商店が使われることになった。





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(おカネに関して、結構頑張ったんだけど、間違ってるところがあるなら、ぜひ指摘してください)



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