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目立たず世界最強へ〜モブを装う者には裏の顔がある〜  作者: 冬城レイ
第三章「未開の地」

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未開の地へ……

 夏休みも今日で終わり。


 僕は電車で、クランフェル王国へと、帰還した。


「おにぃちゃぁああん?」

「なに?エリナ」

「金貨盗んだよねぇ???」

「ん……。盗んでないよ」

「怪しい……」


 そんな感じの会話をしていたら、いつの間にか寮についてしまった。


「じゃ、エリナ。バイバイ」

「金返せッ!!」


 あ〜無視無視。


 僕は、寮の自室に入り、ドアを閉め、鍵も閉める。

 非常にシリアスな空気だ。


「ナイラ。なにか用か?」

「はい。新たに黒の色素が動きを見せました」

「ほう?」

「国内北部に黒のメンバー第二席の姿を確認。更に、黒のメンバーが補充されたようです」


 なるほど。結構黒の色素の主要メンバーは削ったんだけどなぁ……。

 黒の色素は仕事が早いな。


「それで?他に報告すること、あるだろう?」

「はい……」

「言ってみろ」

「しばらく、休学してください」

「……え?」

「え?」


 なぜッ!!帰ってきたばかりだろ!!なぜだッ!!

「ラグナ様。準備をしていたのではないのですか?」


「……ん゛ん゛ん……。あ、ああ。休学しよう」


 準備?準備……。

 あ……。


「ああ。アレか」

「そう、アレです」


 リュックに適当に詰めたアレ。アレを使うのか……。いや使えんの?


「ラグナ様、明日から……未開の地へ行きます」

「未開の地、だと?」

「はい。我等、ブルーメタリックの私を含め、調査班が、調査したところ、そこには何かがあるようです」

「そうか。何か、学ぶことがありそうだな……」

「はい」


 そういうことね。行く価値はありそうだね。


「よかろう。休学申請を出しとく」

「いえ、出してあります」


 最初から、行かせる気だったね。ナイラ。


 ■


 朝は早起き。


「電車で行く?」

「ラグナ様。おふざけはよしてください」

「ごめん」


 僕は、ブルーメタリックのロングコートに身を包んだ。

 ホントは、夜が似合うんだけど、たまには朝の光で光ってもかっこいいと思う。

 僕はそうして、通勤ラッシュの人たちを哀れみながら、屋根を伝い、水の上を走り、未開の地へたどり着く。


「空気が重い。空が、赤い。砂っぽいし……」


 その時。


「君たちは何をしているの……」


 感情の読めない声が聞こえた。

 僕は振り向く。


「貴様は何者だ」

「私は、マイ」


 そこには、黒い大鎌を片手で持った少女が居た。

 小さく、一見弱そうに見える。

 だが、相当な手練。警戒は解けない。

 そして、僕はマイの目に注目した。


「目が赤い」

「気になった?」

「ああ。目が赤いのは……何かの被験者か何かか?」

「……正解」


 間を少し開け答えたマイ。何かを隠しているようには見えた。


「でも、この先は通せない…」

「守りたいものでもあるのか?」

「違う」

「これは、私の問題……。一人でやる殺事なの」

「一人の問題、だと?」

「そう」


 一人の問題……。

 今はシリアスな空気。崩してはいけない。


「何か隠しているな?」

「貴様は何者だ」

「何者……。ただの被検体……のマイ」


 言葉はゆっくりで、小さかった。

 だが、はっきりと聞こえた。


「そうか。もういい」


 まだ、この先に何があるのかはわからない。

 だが、何があるとしても、マイを助けてやろう……。

 早く、縛られている何かから、解放してあげなければ……。

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